09/04/19 青年座その受話器はロバの耳稽古初日本読み見学レポ
2009年4月19日(日) 18:00
青年座 その受話器はロバの耳 稽古初日潜入レポ
なんと青年座の新作公演の稽古初日を拝見させていただきました。
稽古初日にお伺いしたのは、私、はじめてでございます。
今回この稽古初日では、
書いた人の意図を全員が共通項として持てるようにと
作の土田英生さん(MONO代表)自ら本読みをされました。
(下の写真、右が土田英生さん。左が演出の須藤黄英さん)
土田さんによる本読み。
第一場。
藤原と片瀬の会話からスタート。
進むにつれてどんどんセリフに感情が入っていって、
抑揚、のばし方、間、声質、トーンなどで
登場人物のキャラクターがつかめるようになってくるんです。
途中で笑いを誘うセリフ部分には
「すみません、ばかばかしくて」という自分つっこみも(笑
あっという間に第一場終了。
今度は実際の出演者の方達で本読み。
これがまたすごかった。
たんたんとした読み合わせ的な光景を想定してたんですが、まったく違いました!
本読みってすごいー!
各出演者同士、言葉のキャッチボールに加えて、
目線などで感情の伝達もキャッチボールされてます!
かわいらしさ、勢い、感情、怒り、悲しみ、和やかさが声色で伝わるんです。
間、テンポ感も心地いい!
表情や目線、手の動きや体全体でのリアクションなどまで!
(本レポ最後の動画ぜひご参照下さい)
これから、衣装、セット、照明などが入っていくわけですが、
どうなっていくのかとてーも楽しみです。
登場人物8名で、田舎の島のコールセンターを中心に巻き起こるお話です。
恋愛絡み、仕事絡み、島絡みのいろいろな人間関係も見所。
私的な本読み時点でのキーマンは、後藤(鈴木貴子さん)。
彼女のセリフで雰囲気が引き締まりますよ。若くまっすぐな迫り方、いいっ!
そして稲本(綱島郷太郎さん)!彼と女性陣のやりとりにもご注目下さい♪
”はしっこでふりまわされてる人が負けないで踏み出せる作品”(演出の須藤さんのお言葉)です。
おもしろかったっちぃ!
青年座 第196回公演
『その受話器はロバの耳』
作:土田英生 演出:須藤黄英
出演:綱島郷太郎、五十嵐明、椿真由美、
遠藤好、鈴木貴子、津田真澄、森脇由紀、山崎秀樹
5月23日(土)~5月31日(日)
@本多劇場
p.s. 土田英生さん、めちゃめちゃ面白いです。
お話も、ノリも、表情も。雰囲気作るのがお上手なんですよね。
ネタも豊富すぎでございます。お話聞いててとっても楽しかった。
本番5月24日公演終演後には、土田英生さんを迎えての
アフタートークもありますよ!
今回のセット、ひとあしお先にリアルなミニチュアで拝見したのですが、
このミニチュアには家具や建物のセットや人まで配置!しかも可動式!
このセットを見た出演者の方からは、
どうやって舞台からはけるか、どこへ隠れるか、
またどこで着替えるかなどもいろいろ質問が出てました(上の写真がその時の様子)。
ここで作の土田さん
「あまり設定を考えずに脚本に”数日後。”とか書いてしまうんですよね」と。
そっか。
そう書かれた台本の一言で、同じ服だと変だから着替えが必要になったりするわけですね。