09/05/04 バンダラコンチャ 相思双愛稽古場レポ
2009年5月4日(月) 14:20
バンダラコンチャ ソロアルバム公演
相思双愛 稽古場レポ
劇団ダンダンブエノ主宰の近藤芳正さんが立ち上げた
ソロ活動ユニット「バンダラコンチャ」の通し稽古を拝見してきました♪
一つの舞台で、別々の二つの物語が交差するように展開するんですが、
対比ポイントがたっくさん存在して、舞台が進むにつれて
観てる気持ちの中でどんどんふわふわとリンクしていくんです。
今と昔、誕生と死、現実と希望、パソコンと原稿用紙、携帯と鈴・・・
これがとっても不思議な感覚♪
そして出演者の4人が4人ともいい持ち味出まくり!
昔と今を象徴するような”病気”を抱えた役所の坂井真紀さんと辺見えみりさんに対し、
近藤芳正さんの表情や動き、榎木孝明さんの飛び抜けたキャラクターが
優しく時には激しく包むように絡み合います。
病気に絡む部分など、重く描くわけでなく、かといって軽く描くわけでもなく、
リアクションや表情で、自然と笑いをとりいれてるのがみてて気持ちいいです。
記憶に触れるセリフや仕草がたくさんあったのですが、一つづつあげてみると
辺見えみりさん:マイナスxマイナス=
坂井真紀さん:はやくんっ!
近藤芳正さん:○-○
榎木孝明さん:セイウチ
それぞれの意味は、ぜひ舞台観て確認してくださいー♪
二つの物語が交差する際の衣装チェンジも見所です。
また、美しく心に染み入ってくる音楽(オリジナル!)もいいっ♪
そして近藤芳正さんのリアクションと”困った顔”にもどうぞご注目下さい。
休憩なしの2時間。
「四十回のまばたき」(作・重松清)
「春は場馬車に乗って」(作・横光利一)
という二つの作品を、倉持裕さん(ペンギンプルペイルパイルズ)と
前川知大さん(イキウメ)がそれぞれ脚本を担当し、
近藤芳正さんと桑原裕子さん(KAKUTA)が構成・演出。
音楽はアルケミスト&花れん
四十回のまばたきは、原作を読んでみたいです。
お稽古場では、ラストシーンを、舞台袖で座って見守る、
坂井真紀さんと榎木孝明さんの表情も印象的でした。
公演は5月9日から17日まで紀伊國屋ホールにて。
その後、兵庫公演(6月3日)、地方公演なども。
詳しくはこちらをご参照下さい。
p.s. バンダラコンチャというのは、作者、演出、役者が一体となった”バンド”のようなグルーブ感を
演劇の中に生み出したいという思いからきてるそうです。
(写真撮影は清水博孝さん。許可を頂いて掲載しておりますので無断転載はご遠慮下さい)
観劇に感激ですか~。
凄いですね!!
うちは、オペラに感激!です。
ランキング、ぽちっとしますね。
4人のキャストの方々がとても個性的で、特に近藤さんは瞬時に違う人間となり舞台に存在していらっしゃるのが素晴らしかったです。途中はどんな結末に…?とはらはらしていましたが、最後は暖かい気持ちにさせてもらい、涙してしまいました。
観劇してよかったです。特に坂井さん演じる結核の妻のわがままさと、それに応じる近藤さんとのやりとり…せつなかったです。でも2人だけの空間で、ああやって「生きていること」を実感しあっているのでしょうね。夫にも観せたい舞台でした。
「二人だけの世界で争っても、必ずどちらか一方が悪かったという結論にしかならない」という内容のせりふ、つまり「争うのはよそう」ってことですよね。結婚もうすぐ25年の身には非常に参考になりました。
役者さんの誠実な情熱が伝わってくる、やっぱナマの舞台はいいですね。
楽しいひとときをありがとうございました。
近藤さんのまったくキャラの違う二役を見事に演じてらっしゃることに、感激しました。
坂井さんは、さすが!という感じで余裕さえ感じられる白熱した演技で、たくさん笑わせてもらいました。
バンドのようなグループ感、というのはすごく納得です☆
死は避けられないもの。納得して死ぬことが出来たら・・・と今更ながら願います。近藤芳正さんの、テンポが良く親しみのある演技が大好きです。
我が侭?裏切り?
でもすべてが愛ゆえの行動で、
まさに相思相愛の2組のカップルがうらやましくもありました。
家族愛・生・死がテーマの舞台でしたが
俳優の皆さんの表現力がよくて見てよかったと思える舞台でした。何気ないことの大切さを感じました。
そして時代の違う2通りのストーリーが最後にリンクしたのも
よかったです。