09/06/08 NINAGAWA十二夜@新橋演舞場
2009年6月8日(月) 11:30
NINAGAWA 十二夜
@新橋演舞場
尾上菊之助さんがそれはもう美しくて声もよくて
男装の姫役の時の声の切り替えも楽しい♪
驚いたのが難破シーンの早替り。
めーちゃーくーちゃー速い!
何秒!?
そしてこちらも二役で抜群の存在感の尾上菊五郎さん。
雰囲気というかオーラからして観ていて気持ちいいです。
捨助(ステスケ)と丸尾坊太夫(マルオボウダユウ)という
対照的なニ役を演じているのも面白いです。
それにしてもネーミングも楽しいですね。
(ステスケは原作ではフェステ、マルオボウダユウは原作ではマルヴォーリオです)
とっても面白かったのが
麻阿(マア)役の市川亀治郎さん。
目と唇の動きが特徴的で、ちょっとしたしぐさや表情で
客席からどっと笑いがおきたりしますのでお見逃しなく!
いやーそれにしても亀治郎さんはみてて気持ちがいいっ!
私もちょっと麻阿に惹かれてしまった。。。
中村時蔵さんの織笛姫もお美しい。
菊之助さん、亀治郎さん、時蔵さん演じる三人の姫はほんとに綺麗で魅力的です。
場面転換も多く、舞台背景全面を使った美術も見ごたえあり。
チェンバロの音色も染み入ります♪
衣装や美術、音楽、演出に、驚き、笑い、楽しい要素が満載の舞台。
そんなに歌舞伎歌舞伎してなくて
(大向こうさんの声が全然飛ばないんですね)
でも、演劇というよりかは歌舞伎な感じで、
しかも演目はシェイクスピアで。。と、
そのあたりのバランスが非常に面白いです。
冒頭のシーンとか、好きですとても。
ちなみに今回は”控えめな”イヤホンガイドですが、
要所要所でポイントをついたフォローがナイスでした。
素晴らしいの一言に尽きますね!
前回3階席で観て素晴らしかったので、再演時は絶対1等席で!と思っていました。
様式美は踏襲しているものの、蜷川さんのシェイクスピア劇の良さも生かされていて。
早替え10秒足らずで、気くずれなしで登場は見事です。
ロンドンのお客様に満足していただくために、前回よりも更にテンポも良くなった気がします。
再演を重ねているだけあって、どの役もピッタリ!
普段はぎょうぎょうしいセリフを聞いて、ああ、シェイクスピアだなと思うのですが、さすがに歌舞伎役者の
皆さまは難しいセリフを流暢にこなすため、普通のセリフを聞いているような良い意味でライトです。
時間が許せば何回でも足を運びたい絢爛豪華でありながら洗練されていて、亀治郎さんが畳の上を泳ぐ?姿も、全身ウコン色の菊五郎さんも、懐かしく大枚、はたいても惜しくない、それはそれは美しい舞台です。