09/06/16 スタジオライフ LILIESゲネレポ@紀伊國屋ホール
2009年6月16日(火) 14:00
劇団スタジオライフ
LILIES ゲネプロレポ
@紀伊國屋ホール
【お知らせ】
FM@OKEPIで新納慎也さんと松本慎也さんをゲストに迎えた
オンエアのノーカット版がお聞きいただけます♪
客席入ると、ホールの舞台一面が独特の雰囲気。
高さを感じる立体的な作りです。
そして牢獄の扉の音がゴーーーーンと響き渡り。。
囚人達が刑務所の中でシモンのために演じる劇(劇中劇)を中心に
展開するのですが、観ているうちに、どんどんはまりこんでいきます!
ビロドー司教に嘘の告白をされて40年以上囚人としていきているシモン。
まずは舞台冒頭、このビロドー司教と晩年のシモンが登場します。
そしてこのビロドーとシモン、そしてヴェリエの若い時を囚人達が演じていきます。
(SOURCE(サルサ)チームではビロドー司教が河内喜一朗さん、晩年シモンが重松収さん。
若い時のビロドー役が奥田努さん、若い時のシモン役が岩﨑大さん、
ヴァリエが村上幸平さん。この組み合わせが日によってなんと3パターン!!)
ビロドー司教はなぜ嘘の告白をしたのか。
赤い手帳とは。
浮かび上がってくる真実。
後半のビロドー司教の独白シーンは必見です。
囚人達が男性役、女性役、母親役などを全て演じるのですが、
劇中劇という設定でありながら、囚人達の体当たりの想いが伝わってきます。
キスシーン、バスタブシーン、ドキッとしつつも
相手を想い、愛するその深さが伝わってきますよ。
劇中劇という設定なので、舞台転換なども、囚人達自ら行います。
そしてこの転換の間などに流れる音楽が素晴らしい。
私の大好きなクライスラーの前奏曲とアレグロなども♪
(私は個人的にミシミシと勝手に呼んでる曲ですが(出だしがミシミシなので)♪)
観終わった後、もう一度最初からみたくなりますよ。
このメインキャストの組み合わせが、FEUチーム、SOURCEチーム、TERREチームで
がらっと変わりますので、見比べるとまた全然違ってみえてきそうです。
終演後に来日中のミシェル・マルク・ブシャールさんが、
ロビーで、目の動き、体の動きが美しいとおっしゃってましたが、
確かに、演じている役柄(劇中の役柄)の心情が、目や体の動きから
伝わってきます。これ、本当の役者さんがまず囚人役を演じていて、
その囚人がさらに劇中の役柄を演じている構造なのですが、
観ていると、この人物の気持ちは、どの気持ちなんだろうっと
不思議な二重構造みたいな楽しさが味わえます。
新納慎也さんは、
バスタブのシーンで、みじめで切なくなり、
脚本家はなんて女心(!?)がわかるんだろうと思われたとのこと。
(FEUチームで)シモンを演じている時には、
自分はなんてちっぽけなんだと、これからちゃんと
恋愛していこうと思います!とおっしゃってました。
確かに、この舞台を観終わった帰り道、愛することについて
考えたくなるような、そんなきっかけになると思います。
休憩なしの2時間25分。
東京公演は6月17日から7月12日まで。
神戸公演は7月18日と19日。
詳細は公式HPにて。