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10/06/02 コクーン歌舞伎佐倉義民傳 公開稽古レポ@シアターコクーン

2010年6月2日(水)16:00
2010渋谷コクーン歌舞伎
佐倉義民傳 囲み取材&公開稽古レポ
@シアターコクーン

涙ボロボロ!!心にズドーン!
百姓たちと、宗吾とその家族の魂の叫びが胸に響いてとまらない大傑作舞台。
中村勘三郎さんに圧倒されました!

渋谷の街から常に新しい歌舞伎を発信し続けている『コクーン歌舞伎』。
「15周年・第十弾」という節目の今年は
5年ぶりの新演目「佐倉義民傳(さくらぎみんでん)」。

今回の注目ポイントが「ラップ」!
そう、あの韻を踏みながらリズミカルに喋るように歌うラップです。
いとうせいこうさんが新たに書き下ろした歌詞で、
何十人もの百姓たちが随所でラップを歌います♪

「聞いていると泣けてきますよ。」
「江戸時代にラップがあったら、
歌舞伎はラップを取り入れていると思うんです。そういう発想ですよ。」
と話す中村勘三郎さん(囲み取材にて)。
そして「自然にラップを思いつきました」と話すのは演出(&美術)の串田和美さん。

ラップは、人種差別を受けていた黒人たちの叫びであり、
"伝える"っていうところでは百姓たちの叫びも一緒ということに納得!

「舞台があつくなっているのがわかる」と片岡亀蔵さん。
「歌舞伎はさいこうだぜっ」と即興ラップを突然ご披露された
笹野高史さん(写真上段右上)に一同笑。
(笹野さんは劇中でも、肩に入った力をふっと抜いてくださいます)

舞台は千葉県の佐倉で江戸時代に実際あったお話です。
領主の圧政に苦しんだ領民のために名主(なぬし)木内宗吾(きうちそうご)が
強い信念と理想を持って、自らの命を棄てる覚悟で直訴に向かいます!
この宗吾役を演じるのが中村勘三郎さん。
まっすぐな宗吾のあきらめない気持ちに心が洗われ、
理想と現実との葛藤、そして最後のあの叫びに胸がギュっと締め付けられました。

コクーン歌舞伎ならではの印象的で美しい場面も幾度となく登場します。
その一つがこの空気の温度さえ変わったように感じるシーン。ここ大好き!
(え?写真が小さい?ぜひ劇場にてご体感下さい!)

そして子役!子役に号泣です。
私の瞳からも大粒の涙がこぼれました。

二幕は、糸が絡み合うように展開。
宗吾の言葉一つ一つが突き刺さるように響く一方で、
冷めた言葉を吐き捨てる駿河弥五衛門(中村橋之助さん)が
見る側の心の声を代弁しているおかげで、さらにのめり込めるんです。
この役がいてこそ理想主義者の宗吾がまた引き立っているんですね。

そして最初聞いたときには想像ができなかった「ラップ」や
「エレキギター」の音、これが実際に体感すると、本当にしっくりくるんです。
むしろストレートに、心に繰り返し響いてきて熱くなりますよ!

大人数の百姓が一点を見つめて同じ言葉を繰り返し。。
 繰り返し。。
  繰り返し。。。
「走れ宗吾、ひた走れ!走れ宗吾、ひた走れ!」
今でもレポを書いていて胸が熱くなります。

1階桟敷席は、舞台上の土が飛んで来るくらい舞台に近いです!
舞台の高さも50cmくらいで、実際土の匂いも飛んできます。
歌舞伎座や演舞場にはない臨場感と迫力。
今回も客席通路を使った演出もたっぷりとありますので、
そのあたりもどうぞお楽しみに。

まさに魂な舞台、佐倉義民傳。
ラップ×歌舞伎というよりも、
『佐倉義民傳』だからラップなんだということ、
またそのパワーのすごさを体感できる舞台です。

出演は、中村勘三郎さん、中村橋之助さん、中村七之助さん、
笹野高史さん、片岡亀蔵さん、板東彌十郎さん、中村扇雀さんほか。
公演は6月27日まで、渋谷のシアターコクーンにて。



おけぴ稽古場取材班:NATS&おけぴ管理人  /写真撮影:おけぴ管理人


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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
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好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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