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10/08/12 黒色綺譚カナリア派『悪役志願』稽古場レポ@座・高円寺1

2010年8月12日(木)13:00
『悪役志願』稽古場レポ@座・高円寺1

黒色綺譚カナリア派の稽古場に潜入してきました!


稽古に入る直前のみなさん

主宰の赤澤ムックさん率いる、黒色綺譚(こくしょくきたん)カナリア派。
明治から昭和初期を時代背景に、 “人間本来の醜さ”を根底から肯定しながらも、
その繊細で耽美的な世界観は、観る者を強烈にその世界へと引き込みます!
新進気鋭のサイケ新派とでも言いましょうか?

「この名前だからか、男と思っている人もまだいるからね(苦笑)」と、
気さくに色々とお話してくださった、
脚本・演出も手掛ける主宰の赤澤ムックさん。
う、美しいっ♪
そして稽古場の雰囲気作りも抜群にうまい!
その的確でテキパキとした指示のリズムの心地よさと言ったら♪

昭和29年〜34年という明確に時代設定された本作。
両親を殺害された兄妹が、敵討ちのために辿り着いた娼婦街。
そこに巣食った、細い糸の誘惑に翻弄される人々。
次々と展開するシーンに一瞬たりとも目が離せない舞台です!

今日は、オープニングと序説の部分、娼館での一幕、
衝撃のラストシーンの稽古を拝見して参りました。

兄妹役の、反田孝幸さんと牛水里美さん。
金八先生の生徒役など、テレビでもおなじみの反田さんは
すっかりたくましい好青年に!
しかし、今回は好青年とはいきませんよ(笑)
犯人への復讐を企む、ひとクセもふたクセもある役どころをクールに演じます!


兄妹。左が反田さん、右が牛水さん

そしてカナリア派所属の牛水さん☆
ご本人も、とってもキュート♪
しかし!本作では、どんどん堕ちてゆくヒロイン
(オープニングとエンディングではまるで別人!)を迫力の演技で熱演!

堕ちてゆく状況と一緒に変化する衣装も必見です!
無垢なドレスから一変、どんどん露出度が高くなって
服の色も白だったのが徐々に...
透けた衣装、セクシーでした〜!


一番左が牛水里美さん。娼館のどの娼婦よりも人気の掃除婦"テコちゃん"

雷鳴響く嵐の中、兄妹の両親を殺した犯人の娘(中里順子さん)
との出会いから始まるオープニング。
複雑な事情と欲望、様々な感情が入り乱れ、
これから展開する、色々なものが絡み合ったストーリーを暗示するような始まりです。

牛水さんと同じカナリア派所属の中里順子さんは、
娼館の若き女主人を存在感たっぷりに演じます!
クールな金髪に、インパクトある衣装が印象的。

異様な雰囲気をムンムンに漂わせながら
”ハシ”(東京ヴォードヴィルショーの市川勇さん)が
傘を目深に差しながら登場!
市川さん!すごい存在感!


左が市川さん、右が中里さん

“市川さんのキャスティングが決定してから脚本を書き始めた”と、ムックさん。
ムックさん曰く、「市川さんの役は、変態だからね(笑)」
という言葉がピッタリ(ごめんなさい、市川さん・・)!
得体の知れない不気味さをまとっています!
実はとんでもないことを考えている”ハシ”。

また、“赤澤さんに完全に身をゆだねるつもり”と市川さんも
完全にカナリア派の世界観に染まるのを楽しんでいらっしゃるご様子!


娼館で掃除夫をする市川さん演じる「ハシ」

娼館での、娼婦たちの動きの決めていくシーン。
ムックさんのテキパキとした的確な指示が入り、
あっという間に動きが完成。早い!!


左手前が赤澤ムックさん

そして、迎える衝撃のラストはなんと…。
娼館の無口な掃除夫(市川さん)が、
お客さんにモテまくっていたテコちゃん(牛水さん)を、
どうして手に入れることができたのか?
そして明かされる、得体の知れない掃除夫の過去!

とある娼館で渦巻く陰謀と、時代に翻弄される人々の群像劇。
2時間弱の舞台は、色々な意味で
おちていくワンウェイジェットコースターのよう!

舞台装置のデッサンを見せてくださったムックさん。
堕ちて行く世界、だのに舞台美術はどこかメルヘンチックで遊園地を想像させる、
ムックさんの生み出す繊細で耽美的な世界。とても美しいのです。

ムックさん曰く
“カナリア派が初めての方にも楽しめるようにわかりやすくした”という本作。
夏の終わりに、是非カナリア派の世界を五感で感じてください♪
私も、早く本番が観たいです!

ちなみに、去年できたばかりの「座・高円寺」。
舞台芸術の創造と発信、及び、地域に根ざした文化活動の拠点として展開しています。
中には、カフェも併設されていたり、様々なイベントも行われていますよ♪
ぶらりと訪れるだけで、何かを発見できそうな面白い空間です!

キャスト:市川勇(東京ヴォードヴィルショー)/反田孝幸(文学座)
牛水里美山下恵中里順子芝原弘(以上四名・黒色綺譚カナリア派) 
眞藤ヒロシ井内勇希パラドックス定数)/小長谷勝彦
板倉光隆劇団昴)/爺隠才蔵箱庭円舞曲
片桐はづき青山友里恵大原研二(Theatre劇団子)
小暮キヨタカ小寺悠介神保明子高橋ちづ轟モヨコ
根岸つかさ劇団AUN)/βワハハ本舗)/松崎みゆき犬と串

公演は、2010年8月20日(金)から8月26日(木)まで、座・高円寺1にて。



おけぴ稽古場取材班:チームごまクリーム 撮影: nats 監修:おけぴ管理人


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名前:山野上 寛
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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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