おけぴ管理人の観劇感激レポ

ミュージカル「ZANNA」稽古場レポ 「3150万秒と、少し」稽古場レポ
ミュージカル「アンナ・カレーニナ」囲み&公開リハーサルレポ 13/02/10 DIAMOND☆DOGS「MOON LIGHT」@博品館劇場
Google
 


おけぴ管理人が管理している"おけぴ"はこちら。観劇速報は管理人ツイッターから

10/09/21 プライド製作発表レポ

2010年9月21日(月祝) 13:00
プライド製作発表レポ@東京會舘

ついにきたか!と多くの方が思ったと思います。
ミュージカル界を代表する女優、笹本玲奈さんと新妻聖子さんが
初共演する舞台「プライド」。

しかも作品は人気漫画家・一条ゆかりさん(以下、一条先生)の同名コミックの舞台化!


左から佐々木喜英さん、笹本玲奈さん、新妻聖子さん、鈴木一真さん

役柄の衣装とメイクで登場されたキャストの皆さんの華やかさにまずはびっくり。
こうして『プライド』の役柄で登場されると、そのはまりように感激です。

ミュージカルと思った人が多いと思いますが、ストレートプレイなのです。
しかも、キャストはこの4人だけでコミック12巻分を舞台化!

壮大なドラマにも関わらず、どうして4人だけの舞台になったのか、気になりますよね。
演出の寺崎秀臣さんと脚本の大石静さんは、物語を最後まで読んで、
どう舞台に乗せてお客さんにアピールするか悩んだ末、
史緒・萌・蘭丸とその3人を振り回しているように見える神野も
実は3人に振り回されている、この4人の濃密な人間関係を描ききること、
それに尽きるのではないかという結論に至ったそうです。
観客としては、この4人がたっぷり観れるわけですから、ある意味贅沢!


ところで、皆さんが一番興味があると思われる”歌”ですが、ございます! 現在、史緒、萌、蘭丸の3人のユニットSRMの楽曲のデモ音源も2曲出来ているとのこと。

実は以前、少しだけ一緒に歌ったことがあるという笹本さんと新妻さん。
ほんの数小節だったそうですが、ふたりとも劇中の史緒と萌のような感動を感じたそうです。
新妻さんの「(SRMの音楽は)原作でいろんな形容詞が使われていますが、
デモ音源はイメージどんぴしゃでした」という言葉もあり、より一層楽しみになりました!

ここで、質疑応答コーナーで、キャストさんの印象を聞かれた
一条先生の一言をご紹介しましょう。


佐々木さん:(隣の席で見ながら)かわいい!このままドレスを着れば完璧!と絶賛。
笹本さん:ティアラをかぶせてあげたい!立ち姿も綺麗!
新妻さん:ぴったり!
鈴木さん:居るだけでかっこいい。素敵。!

と、かーなーりーお気に入りのご様子。
そんな4名のキャストの皆さんを、並び順にご紹介していきますね♪


佐々木喜英 (ささきよしひで)さん

佐々木喜英さんが演じるのは、史緒を支え、
ヒロイン二人のユニットを結成するピアノ科のプリンス、蘭丸。
蘭丸は、原作では銀座のクラブやバンドで女装してピアノ演奏する場面がある役♪
チラシ撮影の時にちょっとカツラをつけたら、
ヘアメイクさんに「女の子だね」と言われて、
ご本人もドレスを着たらどうなるんだろうと女装を楽しみにされているそうです。
また、蘭丸と自分は似ているところが多いと感じているので、
彼の成長を1つ1つ逃さずに演じていきたいと話されてました。
佐々木さんはテニミュでの白石蔵ノ介役など、
役の研究や思い入れが相当強い方なので、
どんな蘭丸像を出してくるのか、とても楽しみ!

ちなみに、この蘭丸の女装については
お嬢様育ちで男性に免疫のなかった史緒の心の壁を取り払い、
楽に接することができるように、
蘭丸に女装をさせることにしたそうです(一条先生談)。


笹本玲奈 (ささもとれな)さん

笹本玲奈さんが演じるのは世間知らずのお嬢様、史緒。
笹本さん自身、一条マンガのファンで、「プライド」をもし演じるなら
自分と聖子さんと思いながら読んでいたのだそうです。
一条先生が『もうちょっと偉そうな感じでもいいのよ』と仰っていたのを、
真剣な眼差しで頷いていたのがとても可愛らしくて印象的でした。


新妻聖子 (にいづませいこ)さん

新妻聖子さんが演じるのは苦学生の萌。
「(笹本玲奈さんとはレミゼ・サイゴン・MAと)ずっと同じ役で同志として、
一緒に役を作ってきた感じなので、彼女とだったらいい作品が作れると思います」
「萌は時に信じられないようなことをしてしまうけれど、生まれつきの鬼はいない。
萌の中にある美しいものを見失わずに、萌の苦しみ、喜びを客席と共有できたら」
とも話されてました。
会見中は笑顔を絶やさない新妻さんが、
"普通なら絶対に口にしないような台詞"を、
舞台上でどのように表現されるか、とても楽しみですね。
(ちなみに上の写真、新妻さんのロングヘアーがこのカツラの中すっぽりと収まってるそうです!)


鈴木一真 (すずきかずま)さん

神野副社長役の鈴木一真さんは、
製作発表の間は、ずっと優しい笑顔を浮かべられていたり、
「えっと、質問内容を忘れました、なんでしたっけ?」と聞き返したり、
「ほかの3人に比べると僕だけ地味で…」と言われたりと、
終始会場の笑いを誘ってられましたが、厳しい表情ですくっと立たれると、
びしっと決まった眼鏡とスーツのいでたちと相まって、
原作通りの冷酷な敏腕副社長そのもので、とても素敵でした。

また、この神野というキャラクターに、
脚本の大石さんはとても魅力を感じていらっしゃるそうで、
舞台では、原作とはまた違う魅力を発揮しそうな予感!

「マンガファン、音楽ファン、舞台ファン
それぞれが楽しめる舞台になると思います」(新妻さん談)
歌、お芝居、ストーリーでガッツリ魅せてくれる舞台になりそうです!

新妻さんと笹本さんが
「讃美歌のようなイメージの本当に素敵な曲」
「ぜひ、声を合わせて歌いたい」
と絶賛されている曲(音楽は佐橋俊彦さん)が
お二人の奇跡のようなハーモニーで聴けることがとっても楽しみです♪

公演は12月1日から19日まで、日比谷のシアタークリエにて(公式HP
その後、12月22日に岸和田の浪切ホールにて、23日に名鉄ホールでも上演。

<余談>
この舞台では、コミック12巻を通して舞台を構成するとのことですが、
あの濃い〜話をどうやって?という感じですよね。
「プライド」は5巻あたりまでの話については映画化されており、
過去TVドラマ化のお話もありましたが、お昼のメロドラマだったので
お断りになったとのこと。一条先生としてはどうしても豪華に、
またスケールのある歌を聴かせたいという思いがあり、
今回、一条先生のマンガで初の舞台化となったのだそうです。

脚本の大石静さんは、舞台化にあたり、歌以外の部分を
1時間半程度にまとめなくてはいけないため、
オリジナル脚本を書く何十倍もの努力が必要だったと話されていました。
「プライド」は人間の造形が魅力的であり、
人間には天使の心と悪魔の心があることや、裏腹な行動の奥深さ、
多面性が描かれていて、1つの目的に向かって必死にもがく
人間の美しさを感じたことから、このお話を受けることを決意されたのだそうです。

また、演出の寺崎秀臣さんから「企画が出たのは6巻が出た時」というお話もあり、
後で調べたところ、6巻が出たのは2006年。
お芝居の企画・製作とは、とっても時間がかかるものなのですね!
ちなみに現時点で脚本はまだ製作途中だそうです。
この日も神野像について一条先生から大石さんに「ダメ出し」が入ったそうで
「家に帰ったら直しますっ」と大石さん。
作品作りの裏側を垣間見ることが出来た瞬間でした。


上段左から佐々木喜英さん、笹本玲奈さん、新妻聖子さん、鈴木一真さん
下段左から演出の寺崎秀臣さん、原作の一条ゆかりさん、脚本の大石静さん

おけぴ取材班:akki、iohal、nanao、kanoe、akiko、hiyorino、es、aya、おけぴ管理人  写真撮影:おけぴ管理人


コメントを書き込む

お名前:
ホームページ: (なければ空欄で構いません)
コメント:

コメントの掲載について

コメントは内容を確認した上で反映されますので多少お時間がかかります。内容によっては、通知することなくコメントを受け付けないことがあります。ご了承ください。なお、もしエラーになるようでしたら直接 cs@okepi.jp にコメントをメールいただけると嬉しいです。










最近の観劇レポ

観劇レポ全一覧

おけぴ管理人プロフィール
名前:山野上 寛
mail:cs@okepi.jp
出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

おけぴはこちら

RSS

送料
早見表