10/09/19 さくら色 オカンの嫁入り@紀伊國屋サザンシアター
2010年9月19日(日)14:00
さくら色 オカンの嫁入り
@紀伊國屋サザンシアター
第三回日本ラブストーリー大賞を受賞し、
映画化もされたヒューマンドラマの舞台版。
登場人物、ひとりひとりがよかった!
一幕冒頭、二幕冒頭は過去を背負った
重い描写ではじまりますが、
そこからの展開は、みていて心が暖かくなります。
がんばれーって応援したくなると同時に、
応援してくれる人の存在ってほんとありがたいなぁと
しみじみと感じながら観てました。
お話の中心となるのは、月子(三倉佳奈さん)と
オカン(香寿たつきさん)の母子家庭と、
突如その家庭に同居することになる研二(佐藤アツヒロさん)。
そこに、サク婆(正司花江さん)と研二の祖父(すまけいさん)
そして犬!(松下洸平さん)があたたかく包む形で絡んできます。
劇中、いろんな不幸な問題が続出するんですが、
それを支え合って乗り越えていく登場人物たち。
自分を不幸へ追いやった張本人までも
暖かくみてしまうのはちょっと共感できなかったりもしましたが、
幸せの感じ方は人それぞれだし、
私も性善説を信じたいなぁと思いました。
6名のキャストさんが皆印象的だったので、
思いつくままに書いてみますと。。。
研二役の佐藤アツヒロさん、赤シャツを着てる時と脱いだ時、
月子、オカン、祖父への接し方がそれぞれどれも
あたたかみがあって好演でした。スマートなかっこよさです!
そして、とある原因で外出することに恐怖を覚えていた月子(三倉さん)が
はじめて外出した時のあの衣裳のかわいらしさと明るさも好き。
オカン(香寿さん)の白無垢、美しい!もっと観ていたかった!
そして、酔っ払って帰って来た、あの理由がわかる独白場面も心に残ります。
サク婆(正司さん)が、時々ふっと話す一言の力も大きかった。
松下さん演じる犬の動き!と、時々発する犬の言葉!?
結構存在感ある犬なんです。ふざけたキャラでなく、
結構真面目に犬役なんです!
そしてすまけいさん演じる祖父のあの場面、
ほんとにそこが料理屋にみえました。
舞台全般をつつむ大阪弁もあったかいです。
関西を離れて最近は敬語以外ほとんど抜けた(と思ってる)私ですが、
もしも娘を持ったら関西弁をしゃべらしたいと思いました(笑
大阪の電車のホームの音も懐かしかったー!!
咲乃月音の作で、脚本は赤澤ムックさん、演出は西川信廣さん。
東京公演は26日(日)まで。大阪公演は10月8,9日!
公式HPからリンクされていた赤澤ムックさんのインタビューも面白いです