10/10/08 ファンタスティックスゲネレポ@シアターコクーン
2010年10月8日(金)
ミュージカル「ファンタスティックス」ゲネレポ
@渋谷文化村シアターコクーン
ホリプロ創業50周年記念公演
亜門版ミュージカル「ファンタスティックス」!
とっても軽快なテンポ感で、
ホーッとため息をついて、
あったかい拍手を送りたくなるミュージカルです。
帰り道はきっと「トライトゥリメンバー」を口ずさんでますよ♪
キャストが観客席から自己紹介をしながら登場したり、
田代万里生さんが客席に立ったり(!!)たのしぃー!
これこそが「ファンタスティックス」
観客を巻き込んで進みます。
さあさあ、あなたもこの物語の当事者になろう!
そうと言わんばかりに。
その観客の手を引いてくれるのは個性的なキャスト陣。
少女(ルイザ)役の神田沙也加さん、
透き通る声が、ぐっと物語に惹きつけてくれます。
元気で若々しく、おませな少女ルイザ。
冒頭、恋に恋するはじけた演技をするシーンがお気に入りです♪
ルイザの恋人、青年(マット)役の田代万里生さんとの相性もバッチリ。
本物の恋人みたいで妬けちゃうくらいです。
キスシーンも数回!!
登場した恋に恋する青年マットの表情からは、
まるで星が飛び出しそうなほどの爽やかさが!まぶしいっ!
少女ルイザも少年マットも一幕と二幕では見せる表情がガラッと変化。
特に茶色いコートを手にしたマットの二幕の表情はお見逃しなく。
マットの無垢な表情が大人へ...
はじけた夢見る少女が大人へ...
ふたりの父親役、青年の父(ハックルビー)役の斉藤暁さん、
少女の父(ベロミー)役のモト冬樹さんもさすがの名演技。
若い恋人たちの幸せを願うあまり
行きすぎた行動に出てしまう父親たち…
ふたりの喜怒哀楽どれをとっても和みます。
そして、エル・ガヨ役の鹿賀丈史さん。
ナレーターのようにして登場したかと思ったら、
物語の主軸に居たり、不思議な役どころを演じたり!
エル・ガヨ(鹿賀丈史さん)とマット(田代万里生さん)が歌いあげるシーン、
お二人の歌声がすんばらしいです!
今回のMYツボヒットキャラクターが
老俳優ヘンリー役の二瓶鮫一さんと
その付き人モーティマー役のお笑い芸人矢部太郎さん。
登場するたびに気になるこの面白さはぜひぜひステージでご堪能下さい。
また、注目してほしいのが、黙者(ミュート)役の
蔡暁強(ツァイ シャオチャン)さん。
手のソフトな動き、体の動き、指先、視線だけで
あらゆる物事をそこに登場させてくれます。
恋人たちを隔てる壁が、そこに見える!
蔡さんの笑顔って不思議な魅力を持っていますね。
ちなみに今回のステージは菱形で、
正面からは10人がやっと乗れそうな小さいステージに見えるのに
奥へ向かって細くなっていく菱形が、無限の奥行きを感じさせてくれますよ。
(右側にオーケストラピットがみえますね。生オケです♪)
こちらの写真はは囲み取材の時の様子。
カラフルな衣装が皆さんお似合いでかわいいっ!
(左からモト冬樹さん、神田沙也加さん、鹿賀丈史さん、田代万里生さん、斉藤暁さん、宮本亜門さん)
今日までの仕上がりは?という質問に、笑顔で応える亜門さん。
稽古場でも同じ意見が出ない!っていうほど個性的なキャストたちばかりで、
パワフルな出来になっているのだとか。
雰囲気のいいお稽古場を思い出します。
まるで家族のように和気あいあい!
はまり役…といえば、青年(マット)役の田代万里生さん。
恋人役の神田沙也加さんがフォトセッションの前に
万里生さんのメイクを直してあげる微笑ましい一面も。
「ファンタスティックス」は、世界中で愛されているミュージカルの小品。
(17,162回もの上演を重ね史上最長ロングラン記録を打ち立てた作品)
日本では2003年、2005年に上演、そして今年が再再演となります。
観客たちにも「さあ想像して!」と優しく手を取ってくれて、
物語の舞台へこちらも参加してしまうような、楽しいひとときを過ごせますよ♪
公演は2010年10月9日から31日まで Bunkamura シアターコクーンにて。
その後 11月20日、21日に大阪の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティでも上演。
おけぴ稽古場取材班:nats、my 撮影:nats 監修:おけぴ管理人