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10/12/13 「アンナ・カレーニナ」オケ練取材
2010年12月13日(月)13:00
「アンナ・カレーニナ」オケ練取材
オープニングナンバーから、聞いているだけでワクワク♪
「アンナ・カレーニナ」オケ練を見学。
ミュージカルの素晴らしさ、音楽の力をダイレクトに感じてきました!
このワクワク感を皆様にどうお伝えしようかと思っていたところ、
この作品の音楽監督・指揮者の塩田明弘さんから“まさに!”のひとことが。
「ここでは、まるで水晶玉を覗いていて、
そこに映る人々の運命を見ているように感じてもらえる場面にしたい」
情景がまるで目に浮かぶようですよね!
まさに「芝居をする音楽」。
そこはかとない恐怖感を感じさせたり、
恋の始まりを予感させたり、
様々な境遇の人々が登場するこの冒頭場面。
これから繰り広げられる人間模様を物語るような、
ドラマ性に溢れたオープニングナンバーです♪
劇場では、是非この音楽の誘いに身をゆだねてみて下さい。
あっという間に「アンナ・カレーニナ」の世界へ連れて行ってくれますよ。
アンナカレーニナのオーケストラ編成の特徴は何といっても、
女性のみ6名のオーケストラ(オケメンバーも楽器によってはWキャストなんですね)。
「女性奏者ならではの感性で、登場人物の心情を奏でてほしいですね。
この作品の音楽は、登場人物の心情に沿ったメロディだけでなく、
時にはそれと裏腹な音楽を奏でることによって芝居をより深いものにしています。
そういった繊細なところの表現を大いに期待して下さい!」とのこと。
例えば大きな弦楽器コントラバス。
弦を弾くひとつの音でも、
塩田さんから「人生をあざ笑うかのような響きで」
というリクエストが飛ぶと、
譜面上では同じ音なのに、こんなにも変わるのか!
とびっくりするほど、大きく変化するのです。
こういった積み重ねで、音楽がどんどん雄弁になってゆく様子を
目の当たりにして参りました。
見学したこの日は宝塚が休演日で塩田さんもお稽古に参加されていたのですが、
塩田さんは現在宝塚星組公演東京公演を指揮されているため、
アンナカレーニナには年明けから指揮で参加されます。
そのため年内の本番は若林裕治さんが指揮をされます。
(若林さんも情感豊かな方で、声も素敵!)。
最後に、塩田さんからのアンナカレーニナの音楽的見所をふまえたメッセージをいただきました!
「メロディックなところもあり、変拍子や難しい和音もある。
語りの楽曲もあれば、朗々と歌い上げる楽曲もある。
ロイドウェバー、ソンドハイムとワイルドホーンを足して3で割ったような!
色んな音楽をお楽しみいただけると思います。
再演となる今回の『アンナ・カレーニナ』では、
演出家とも、今回は更に演劇的要素、
心情・心の揺れ動きの表現を突き詰めていますので、
きっと音楽劇とも言えるほどの見ごたえのある芝居になるでしょう。
劇場でお待ちしています。」
ここに芝居、照明、セットなどが融合する本番は一体どうなるのか、
ぜひお楽しみに!
公演は12月25日から2月6日まで、シアタークリエにて。
パーカッションは長谷川友紀さんです!
おけぴ稽古場取材班:chiaki、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人