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10/12/28 こまつ座「化粧」稽古場レポ

2010年12月28日(火)13:00
井上ひさし追悼公演
こまつ座第九十二回公演「化粧」稽古場見学

大衆演劇女座長・五月洋子を演じる平淑恵さんの一人芝居。
ただの一人芝居ではなかったです!

“生”で、その空間を共有してこそ感じられる、
圧倒的なパワーを稽古場で体感して参りました。

浴衣姿で楽屋でくつろぐ洋子。
おもむろに化粧台の前で化粧をしはじめる洋子。
白粉をはたき、目張りを入れ、
カツラを被る下地を整え、ひらりと着物を羽織り・・・
その一連の流れの見事なこと!
設定としては鏡を見ながら化粧を施しているわけですが、
実際には鏡は無く、客席に向かった状態でメイクが出来上がっていくのです!!

その化粧の過程と並行して、
洋子の言葉や目線、仕草、気配のようなものから、
舞台上に登場人物達が浮かび上がり、
自然と想像力がかき立てられる感じで展開する前半。

と!後半、さらに展開が・・・・!!
すごいです。
"さすがの井上ひさしさん"を体感できます。

この作品は、28年前、こまつ座旗揚げ以前に
井上ひさしさんが書き下ろしされた初の一人芝居。
最初は前半部分のみの一幕劇だったそうです。
その後に加筆されたのがこの後半の部分。
劇場でご覧いただくと、なるほどっ!
と思わず手をたたきたくなると思いますよ。

木村光一さん演出、主演渡辺美佐子さんでご覧になった方も
多いと思いますが、今回演出の鵜山仁さんと、
文学座の看板女優=平淑恵さんは、同じ文学座所属ということもあり、
相当の意気込みをもって挑まれていることが稽古場の雰囲気から伝わってきました。

また、この日は所作指導の沢竜二さんのお姿も。
伊三郎(洋子が化粧をしてできあがった人物)の所作にもぜひご注目下さい!

一人の女として、一人の母として、
虚構の世界を生きる役者の悲しい性を描いた前半と、
井上ひさしさんならではの後半の展開。
虚と実の不思議な行き来を体感できる世界観。
忘れがたい芝居体験になると思います。
公演は1月8日から16日まで、紀伊國屋ホールにて。
公演詳細はこまつ座HP



おけぴ稽古場取材班:chiaki、おけぴ管理人 写真提供:こまつ座


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現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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