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11/04/27 コクーン歌舞伎「盟三五大切」製作発表レポ

2011年4月27日(水)
渋谷・コクーン歌舞伎 第12弾
「盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)」製作発表記者会見レポ

Bunkamura設備改修工事で約半年間休館する前の大トリ公演ともなる
第12弾公演「盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)」。
製作発表出席の出演者は(右から)
演出の串田和美さん、尾上菊之助さん、中村橋之助さん、中村勘太郎さん、中村国生(くにお)さん。

演出は串田和美さん。
「コクーン歌舞伎はスタッフを始め歌舞伎の俳優さんが、
歌舞伎って何だろうという想いを持って取り組んでいる。
古典を保存し守るだけではない、その想いに触れるとワクワクして創作意欲が湧く。
今回は菊之助さんの初参加が感激」
と熱く語り、今回取り上げる南北作品に対して
「近代的な筋が全然通っていなくて、めちゃくちゃ。
でも、人間そんなに筋を通して生きているわけではない変な生き物。
南北の中に何が眠っていたのか、何を考えて生きていたのかな、と。
演出プランは秘密。いっぱい考えて稽古場には全部忘れて行こうと思います」
といたずらっぽく語る串田さん。

<おはなし>
売れっ子芸者・小万(尾上菊之助)と夫の三五郎(中村勘太郎)は
三五郎の父の旧主・不破数右衛門に討ち入り資金を渡すため、大金を必要としている。
小万に惚れ込んでいる浪人・薩摩源五兵衛を騙して百両を巻き上げるが、
裏切られたことを知った源五兵衛は復讐の鬼となり三五郎の仲間5人を惨殺。
命からがら逃げ出した2人だがついに居所をつきとめられ小万も源五兵衛の手にかかる。
さらに三五郎が手に入れた百両は皮肉にも源五兵衛のもとへ。
やがて、そもそもこの悲劇の始まりは些細な行き違いだったことが明らかになる・・。

先日、日本芸術院賞を受賞された中村橋之助さんは
5月の「たいこどんどん」に引き続き2カ月連続のコクーン登場。
尾上菊之助さん演じる売れっ子芸者の"小万"について
「薫るような匂うような綺麗さ。こんないい女と一緒にいられて鼻高々というかハッピーというか・・騙され甲斐がある」と絶賛。

コクーン歌舞伎初登場の尾上菊之助さんは
「初演からほぼ欠かさず見ているコクーン歌舞伎は劇場全体が大きな熱いエネルギーを持って渦巻いているよう。
自分がやっている歌舞伎というものは何なのかということを考えさせられる。
まっさらな気持ちで小万という役を務めたい」
と決意を語っておられました。

三年ぶりに参加の中村勘太郎さんは
「(コクーン歌舞伎に)出ていない間はすごくさみしかった。
13年前の「盟三五大切」が初めてのコクーン歌舞伎。
稽古の間は(父である勘三郎さんに)怒鳴られっぱなし。
見かねた串田さんが仲裁に入ってくれるほど。
本番中も耳元で"下手くそ"、と囁かれた。
楽日はトイレにこもって泣きました。今回はリベンジ!の気持ちでやりたい」
と壮絶ながら微笑ましい(!?)エピソードを披露。

さらに
「前回は橋之助兄さんにフォローしてもらったので
(前回の自分と同じ役を務める)国生を助けたいと思います」と優しいひとこと。

その中村国生さんは、今年高校生になったばかりという中村橋之助さんのご長男。
もちろん初コクーン。
会見中も緊張気味の面持ちだった国生さんですが、マイクを持つと
「先輩のみなさんと一緒に憧れのコクーン歌舞伎を出来て嬉しい。
高校生になったのでこれからもっと頑張っていきたい」と
しっかりと話されてました。

橋之助さんは、国生さんが生まれる前から上演を重ねてきたコクーン歌舞伎に
今回、親子揃ってのご登場。
囲み取材では
「勘太郎が国生の面倒をよく見てくれているので、
代わりに今年2月に生まれた勘太郎の長男が大きくなったら
芝居以外のことをどんどん教えていこうかと・・」
と取材陣の笑いを誘ってました。

コクーン歌舞伎の中心として活躍してきた勘三郎さんが休演する中、
チームを引っ張る立場となった橋之助さん、初参加の菊之助さん、国生さん、
そして父の当たり役に挑戦し続ける勘太郎さんと、
今年の渋谷も熱い風が吹きそうです!
早く稽古に入りたくて待ちきれない、
という様子が伝わってくる製作発表でした♪

<作品概要>
「盟三五大切」は四世鶴屋南北による言わば「忠臣蔵・外伝」。
さらに「四谷怪談」の後日譚にもあたります。
忠臣蔵の世界を背景にしながらも、生身の人間として浪士を描き、
背後にある人間の闇の部分に焦点を当てた南北らしい作品です。

公演は2011年6月6日(月)~27日(月)までシアターコクーンにて
出演:中村橋之助尾上菊之助中村勘太郎坂東彌十郎片岡亀蔵笹野高史坂東新悟中村国生
公式HPはこちら

「盟三五大切」のチケットをおけぴネットで探す



おけぴ取材班:mamiko、おけぴ管理人  撮影:おけぴ管理人


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名前:山野上 寛
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現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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