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11/11/06 「天守物語」@新国立劇場

2011年11月6日(日)13:00
「天守物語」@新国立劇場 観劇レポ

高さと奥行のある驚きの舞台セット、
そして伝統的な「和」の美しさのようでありながら、モダンで独特の発想が見事な衣裳、音楽。
豪華な出演者の皆さんの口から発せられる美しい台詞の数々。
クラクラとめまいがするような美しくも妖しい泉鏡花ワールドを堪能してまいりました!

天守夫人・富姫を演じる篠井英介さん(上の写真中央)。
天守の主人として懐の広さを感じさせる演技と、
恋に落ちた後の繊細な表情に惹きつけられます。
そして手描き、手染めで仕上げられたという衣裳の美しさ。
富姫の着物の背中部分、鮮やかに描かれた鳥の模様が斬新。
薄役の江波杏子さん(上の写真右)や、
葛役・粟田麗さんの衣裳もそれぞれ役柄に合わせた模様が美しいです!
康本雅子さんの振り付けや所作と相まって、そこに広がるのはまさに「美」の世界。
役者さんが舞台上で動くたびに聞こえる衣擦れの音にもうっとりです♪
(この写真でも少しお分かりいただけると思うのですが、
皆さんが立ち止まるたびに着物の裾の部分が美しく丸くなっています。きれい♪)
素晴らしい衣裳、美しい登場人物たち。眼福です。

「天守物語」の舞台は姫路・白鷺城の天守。そこに棲むのは魔界の者たち。
篠井英介さん演じる富姫、そのお友達の亀姫(奥村佳恵さん・上の写真右端)や
従者・朱の盤坊(坂元健児さん・上の写真右から2番目)もみんな妖かしの者、つまり「妖怪」です。
写真で奥村佳恵さんが手にしているのは、富姫へのお土産の生首(!)。
このお土産をきれいに「掃除」する舌長姥(田根楽子さん)の怪演、舞台でぜひご注目を♪

そんな凄まじい妖怪ぶりをみせつつも、
印象に残るのは人間よりも人間らしい心を持っている妖怪たちの真っ当さ、そして愛らしさ。
泉鏡花がこの作品に込めた想いが台詞の端々から感じられます。

魔界の住人である富姫と恋に落ちてしまう鷹匠・姫川図書之助を演じる平岡祐太さん(上の写真左)。
鏡花の言葉を借りるなら「お涼しい」心の持ち主・図書之助が、
魔界と下界の間で揺れる姿を繊細に表現。
刀を持って戦う姿も凛々しく、平岡さん大好演です。
セリを多用した、動きと奥行のある舞台を図書之助と討手たちが
縦横無尽に走り回る殺陣のシーンは必見。みているだけでヒヤヒヤするような高低差!
新国立劇場の中劇場は「中」と言いながらも約1000席の大きな劇場。
今回のセット(美術は小竹信節さん)では特にその奥行と多彩な舞台機構を楽しめますよ♪

人間の討手たちに囲まれた富姫と図書之助の運命は果たして・・?
(写真右は近江之丞桃六役の小林勝也さん。)

劇場のロビーでは、作者泉鏡花の生涯や物語に登場する妖怪たちの紹介パネルが展示中。
こちらをチェックしてから観劇すると、より深く天守物語の世界を楽しめそうです。
さらに白井晃さんの演出、物語冒頭にあっと驚く試みが。
開演に間に合うよう、お時間に余裕を持って劇場に向かうことをおすすめします。

上演時間は休憩なしの1時間50分。
まるで夢の中にいるような、不思議な時間を過ごせる「天守物語」は
11月20日(日)まで新国立劇場中劇場にて上演中。

「天守物語」
作:泉鏡花
演出:白井晃
出演:篠井英介、平岡祐太
奥村佳恵、村岡希美、関秀人、関戸将志、坂元健児
小林勝也、田根楽子、江波杏子、他

公演特別サイトはこちら
新国立劇場webボックスオフィスはこちら



おけぴ取材班:mamiko 監修:おけぴ管理人 写真提供:新国立劇場 撮影:谷古宇正彦


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名前:山野上 寛
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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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