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12/02/22 THE BEE 記者発表会レポ

2012年2月22日 
野田秀樹演出「THE BEE」English Version & Japanese Version合同記者発表会

野田秀樹さんが海外の劇作家・俳優との共同作業を経て作り出し、
2006年のロンドン初演も絶賛された「THE BEE」が日本の劇場に帰ってきます!

「9・11」から10年後のニューヨークで上演したいという強い思いで実現した
Englishバージョン・ワールドツアーの凱旋公演、
そして新たな日本人キャストによるJapaneseバージョン全国ツアー公演の
合同記者発表会の模様をリポートいたします。

「6年前に見逃した観客が待っていてくれたのが感動だった」(野田さん)

NY公演の千秋楽では立ち見が出るほどの反響を呼んだという今回のワールドツアー。
再演にも関わらず劇評が掲載されたというロンドン公演、
そして若い観客の反応が良かったという香港公演、
全ての公演地で共通していたのが
「ベリージャパニーズ」という感想だったとか。

「暴力と連鎖というテーマを取り上げた作品ですが、
そういうお国柄だと思われているのかな(笑)。
6年前にはなかった感想ですね」(野田さん)

9・11事件からイラク戦争へと至る「報復の連鎖」というテーマ。
筒井康隆さんの短編小説「毟りあい(むしりあい)」をモチーフに、
妻子を人質に取られたサラリーマンが、
その犯人の妻子を逆に人質に取るというショッキングなストーリーが展開します。

Englishバージョンで、主役であるサラリーマン・井戸役を演じるのは、
独特の身体表現のある演技に定評があり演出家としても活躍している
ローレンス・オリビエ賞受賞女優のキャサリン・ハンターさん。

野田さんとの共同作業について「私の演劇人生のハイライト」と語り、
「ベリージャパニーズという感想は、
あえて果敢に暗闇の中を歩んでいく、そんな意味合いだと思います。
もしくは我々イギリス人は暴力的ではないという皮肉的な感想かも(笑)。
でも実際は暴力というものはどこにでも存在しているものです」
と作品に込められたメッセージを伝えてくれました。

「キャサリンさんの井戸役は本当に嫌な感じです!
僕は女性に向かってこんなにひどいことは出来ない!」(野田さん)
というEnglishバージョン、男女が入れ替わっているキャスティングに注目です。

その野田さんが井戸役に変わるJapaneseバージョンで犯人の妻役を演じるのがこの方、

ロンドン初演を3回も観劇したという宮沢りえさん!
俳優の息遣いまで伝わるような小さな空間
(今回の会場は水天宮ピット)で演技をするのは初めてという宮沢さん。
「自分の想像を超えるような自分に出会いたい。
野田さんと作品を心から信頼しているので不安はありません。」
と、きっぱり。

実に4半世紀ぶり(!)に野田作品に出演するという池田成志さん(写真 上列左)は
「どうして俺を誘わないんだ!と思っていました。
初演も再演も一切観ておりません(笑)
これじゃまずいかなと思って台本だけは読みましたけど」と会場の笑いをさらいます。

それを受けて野田さんも
「成志には何も期待していません!
この役は嫌な奴だなーと思われなければならないので、
彼にはもってこいの役です」と鮮やかな切り返し!

4年前のこの作品で初めて“役者”として舞台に立ったという
コンドルズ主宰の近藤良平さん(写真 上列右)は、
「4年に1回のオリンピックみたいなものです。
前回も今回もなぜやるのか、それはよくわからない。
過去の記憶は全部捨てたのでもう一回はじめからやりたいですね」とクールに決めます。

「夢の遊眠社」解散後はじめての全国ツアーとなるという今回の野田作品。
「東京に集中しがちな演劇公演が地方へと広がるひとつのきっかけになれれば。
地方公演で様々な才能、そして若い観客と出会うのがとても楽しみ」
と語る野田さんの目の輝きが非常に頼もしく、印象的だった合同記者発表会。
現代演劇史に名を残すであろう衝撃作『THE BEE』。お見逃しなく!

<公演情報>
『THE BEE』
English Version
2月24日~3月11日 水天宮ピット大スタジオ

Japanese Version
4月25日~5月20日 水天宮ピット大スタジオ
5月25日~6月3日 大阪ビジネスパーク円形ホール
6月7日~6月10日 北九州芸術劇場中劇場
6月15日~6月17日 まつもと市民芸術館実験劇場
6月22日~6月24日 静岡芸術劇場

<出演>
English Version
キャサリン・ハンター(Kathryn Hunter)/グリン・プリチャード(GlynPritchard)/マルチェロ・マーニ(Marcello Magni)/野田秀樹(Hideki Noda)

Japanese Version
宮沢りえ/池田成志/近藤良平/野田秀樹

公演HP:http://www.nodamap.com/productions/thebee/


おけぴ取材班&撮影:mamiko 監修:おけぴ管理人


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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

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大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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