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12/09/13 スタジオライフ「PHANTOM 語られざりし物語 The Kiss of Christine」制作発表レポ

2012年9月13日(木)14:00
スタジオライフ「PHANTOM 語られざりし物語 The Kiss of Christine」制作発表レポ

「オペラ座の怪人」のファントム、エリックの語られなかった幼少年期を描いた
「PHANTOM THE UNTOLD STORY 語られざりし物語」の
続編ともいえる作品が満を持して日本初登場!
「オペラ座の怪人」では語られなかった“もう一つの物語”、今ここに完結!
スタジオライフ「PHANTOM 語られざりし物語 The Kiss of Christine」
制作発表レポをお届けします♪


「PHANTOM」は、歴史小説作家として有名なイギリスのスーザン・ケイが、
ガストン・ルルーの「オペラ座の怪人」にインスパイアされて描いた、
怪人ことエリックの人生をめぐる物語。

今回の公演は、スタジオライフが2011年6月に上演した、物語の前半部分にあたる
「PHANTOM THE UNTOLD STORY 語られざりし物語」
の続編、そして物語の完結編という位置づけになっています。

誰からも愛されず、神からも見放されたような男。
それでも、最後には愛ゆえの大きな犠牲で愛を勝ち得、この世に愛の種を蒔いていった男、エリック。
「PHANTOM」では、「オペラ座の怪人」では語られなかった部分も含め、彼の壮絶な生涯が描かれます。


エリック役を演じる笠原浩夫さんは、この作品のおかげで先日こわ〜い体験をしたとか。
「死神の夢を見て、叫び声をあげながら飛び起きました(笑)。
オペラ座の怪人の役ということで、とてつもないプレッシャーを感じる毎日。
でもそのぐらい、自分と向き合いながらではないと演じられない役だと思います」


(一番左が笠原さん)

「『オペラ座の怪人』は大好きで、ロンドンに行くたびに観ています。
中でもファントムが本当に大好きで、今まで演じてきた役の中にも、
勝手にファントムの要素を取り入れていたほど。
いつもと芝居のアプローチは変わりませんが、勝手に入ってくるイメージというのは
あるかもしれません」


創立以来、Wキャスト制を採用しているスタジオライフ。
前回の作品では、エリックの少年時代を演じていた山本芳樹さんが、もう一人のエリック役です。
「世界中の誰もが知っているであろう大役に挑戦できることに、震えるほどの喜びを感じています。
エリックの生涯をまっとうできるように、魂を込めて演じたいと思います」

「今回はやっとオペラ座に到着して、みなさんがよく知る怪人になっていきます。
マスクがあるので顔は口だけしか見えないのですが、その奥にある目や顔の表情、
そして気持ちが伝わるように演じたいです」


ヒロイン、クリスティーヌ役に挑戦する関戸博一さん。
「おそらく全世界の女優さんが一度は演じてみたいと思う役。
男優の僕が演じられるのは本当に光栄です。
『どうだ、羨ましいだろ〜』という気持ちでがんばります(笑)」


(左が関戸さん)

クリスティーヌは本作では、ミュージカルとは違って物語後半での登場ですが、
ストーリーのカギを握る重要な役どころ。
「(前回の作品で)エリックの誕生から始まり、今回の作品で、旅を経て最後に
クリスティーヌにたどり着く。
その役割の大切さを受け止めながら、精一杯やっていきたいと思います」


そして2人目のクリスティーヌ役は松本慎也さん。
「いわずと知れたヒロインということでプレッシャーもありますが、
揺れ動く繊細な心を表現して、最後のキスの持つ意味を皆さまにお届けできるよう、
真摯に役と向き合っていきたいです」

スタジオライフは男性だけのカンパニー。男性が美しいヒロインを演じることについては・・
「もちろんギャップはあると思います。その溝をどう埋めるか。
ビジュアルは、もちろんメイクさんや衣装さんの力を借りますが(笑)。
僕は以前にジュリエット役の経験もあるので、きっと大丈夫と言い聞かせています(笑)」


最後に登場したのは、ラウル役を演じる曽世海司さん。
「前回の公演では、俳優同士が向き合って作り上げた空気感が劇場を支配して、
お客様と共感し合うという感覚がすごく実感できた公演でした。
またあれができると思うと、今からワクワクしています」

「ミュージカルでラウルを観たときは“白馬の王子様”という印象が強かったのですが、
今回の原作からは、ちょっと違う印象を受けています。
たぶん、ラウルの心の底にミュージカル版では描かれていない心情があるはず。
はたしてミュージカル版とは違う地点にどう辿り着くのか、楽しみです」


「(エリックの顔は)人が人生でしばしば出会う『どうにもならない現実』の象徴」
と語るのは、脚本・演出の倉田淳さん。
「このドラマを見ていただいて、そんな現実と向きあうときの力になればと思います」


(前列左より:スタジオライフ代表の河内喜一朗さん、脚本・演出の倉田淳さん、
後列左より:キャストの笠原浩夫さん、関戸博一さん、松本慎也さん、山本芳樹さん、曽世海司さん)

「原作のスーザン・ケイさんとお話して、これは“成長の物語”なのだと確信しました。
どうにもならない現実の中でいろいろなことを感じ、人に出会い、成長していく物語。
私もそこに照準を合わせていたし、その道をまっとうしなければと思っています」


そして、この公演のもう一つの見どころは、舞台美術!
「オペラ座の怪人」「レ・ミゼラブル」25周年記念inロンドンの美術と映像を担当したマット・キンリーさん、
そして、「オペラ座の怪人」の続編「Love Never Dies」や「Oliver!」等を手がけた照明デザイナー、
ニック・シモンズさんが、日本初登場となった前回公演に引き続き参加!
才能あふれるお二人が創り出す、ロンドン演劇界最先端のヴィジュアルをぜひお見逃しなく!



(笠原さん、関戸さん、松本さん)

最後に、脚本の倉田さんがスーザン・ケイさんから聞いたという、こんなとっておきの話をどうぞ♪
「この作品はまだ一本も映画化されていないそうなんです。
スピルバーグからもオファーがあったけれど、シナリオがどうしても“ホラー寄り”になってしまう。
それは私の本意ではないので、お断りしました、と」

スピルバーグからのラブコールでも映画化されなかった“とっておきの物語”を、日本の小劇場で楽しめる・・
なんて贅沢なんでしょうか♪



(山本さん、曽世さん)

原作の最後に登場し、エリックの死を看取る「謎のペルシャ人」の正体、
そして、あの有名な「クリスティーヌのキス」の真の意味とは!?
新たな解釈で物語の陰の部分に光を当て、この有名な物語にさらなる深みを与える・・
「オペラ座の怪人」ファンなら見逃せない舞台になりそうです!
「エリックの回想シーンや心象風景もしっかり描きます」と倉田さん。前作を観ていない方も心配ご無用♪

どの役者さんも、作品に対する思いをじっくり披露してくれたため、
予定時間を少しオーバーしての会見となりました。
役者さんたちの熱い思いがほとばしる舞台、大いに期待しましょう!


↓公式PR動画(前回公演ダイジェスト)はコチラ!


<公演情報>
2012年10月8日(月・祝)〜24日(水)
シアターサンモール

<出演>
笠原浩夫・山本芳樹
関戸博一・松本慎也
曽世海司・岩崎大
石飛幸治・佐藤滋(客演)
及川健
林勇輔
小林浩司
牧島進一
荒木健太朗
仲原裕之
緒方和也
神野明人
原田洋二郎
堀川剛史
山崎康一
倉本徹
藤原啓児
河内喜一朗 ほか

<スタッフ>
原作:スーザン・ケイ Susan Kay
作家。小学校教師。1953年にイギリス・マンチェスターで生まれる。
1985年にエリザベス1世の障害を描いた最初の小説「Legacy」で
Georgette Heyer Historical Novel PrizeとBetty Trask Awardを受賞。
1991年に「Phantom」でRomantic Novel of the year awardを受賞。

脚本・演出:倉田淳

舞台装置・映像デザイナー:マット・キンリー Matt Kinley
ロンドン・ナショナル・シアターで40作品以上もの作品を手がけた後、商業演劇のデザインチームの一員として、『マイ・フェア・レディー』(UK、USツアー)、『レ・ミゼラブル』(ブロードウェイ、オランダ)、『エクウス』(ウエストエンド)、『メアリー・ポピンズ』(UK、US、オーストラリア、オランダツアー)に携わる。2010年、『レ・ミゼラブル』25周年記念の新演出版の舞台装置、映像デザイナーへの抜擢に続き、2011年、『オペラ座の怪人』25周年記念公演inロンドンの舞台装置、映像デザインも務めた。
2011年6月にスタジオライフ公演『PHANTOM THE UNTOLD STORY 語られざりし物語』で初来日を果たし、その舞台で舞台装置と映像を担い、才能あふれる感性と日本で初めて見せるデザインで衝撃を与えた。

照明デザイナー:ニック・シモンズ Nick Simmons
ロンドン・ナショナル・シアターの話題作であり、NYツアーも実施の『War Horse』のプログラマーとして知られる。ポール・コンステーブルとともに『Oliver!』や『オペラ座の怪人』の続編『Love Never Dies』を手がけた。
2011年6月にスタジオライフ公演『PHANTOM THE UNTOLD STORY 語られざりし物語』で初来日を果たし、その新しい技術と類まれなデザインセンスを駆使したその照明の織りなす世界は観る者に衝撃を与えた。
現在もロンドン・ミュージカル界に旋風を巻き起こしている。

<ストーリー>
世界的な奇術師としてロシアにいたエリックのところに
ペルシャの警察長官ナーディルが訪れ、エリックはナーディルと共にペルシャに赴く。
天才的な発想力と技術力で工程、そして大后をも魅了していくが、
彼らの要求と欲望は次第にエスカレートしていき、
ついにはエリックの身に危険が及ぶ事態に至る。
ナーディルの計らいでペルシャを脱出したエリックは生まれ故郷ボッシュヴィルに
立ち寄るが、既に母は他界した後だった。
母の幻影と決別したエリックは偶然古い新聞でオペラ座建築決定の報を知り、
パリのガルニエのもとに乗り込んでいく。
そして十数年に及ぶオペラ座建築に携わるようになるが、地上生活に疲れたエリックは
オペラ座の地下深くに秘密の安住の住処を作り上げる。
安住の地をさらに確固たるものにするため、科学知識を駆使して
「オペラ座の怪人」となり、人々を震え上がらせていくが……。
そして、エリックは新人歌手クリスティーヌと運命の出会いをするのだった……。


おけぴ取材班&撮影:hase 監修:おけぴ管理人


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もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

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大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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