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04/11/05 眠れる森の美女@バイエルン州立歌劇場

2004年11月2日 (金) 19:30開演
座席:平土間前部 5列 176, 178番@バイエルン州立歌劇場
68.5€
バレエ「眠れる森の美女」

ディズニー映画にもなってるし、ストーリーが綺麗なので
少し楽しみにしてた演目。まず1幕を終わっての感想から。

10点満点

ってか、最高でした。言わせて下さい。

・小鳥や馬(?)などテーマの違った踊りが次から次へと
 繰り広げられ、また一つ一つのダンスが短くテンポ感が
 よくて全然飽きない。観続けていたい感じ。
・男の子や女の子がちょこちょこでてきてかわいいダンス
 を踊るなど子供を効果的に使ってる。実にかわいい。
・悪い魔法使いのダイナミックさが最高。見た瞬間に
 山口祐一郎だと思いました。ってか、存在感がそっくり。
 また、悪い魔法使いを取り巻くダンサーのアクロバティックな
 ジャンプや動きが非常に素晴らしく、またそれでいて別に
 それが奇抜というわけでもなく雰囲気にもあっていて
 すばらしくよかったです。馬車にのって出てきた時は
 ほんとにもう鳥肌でした。
・プリマの、静止したままゆっくりと回転する動作は
 おぉぉぉぉと感動しました。ほんとにぴたっと静止
 したまま片足でまわるんですよね。また、音楽と
 完全にシンクロしての回転移動、もう惚れ惚れしました。
・ダンサーの表情がこれまた細やかなんですね。

そして1幕の終わり方、これがもう最高の演出でした。
悪い魔法使いの魔法によって糸車が刺さって眠りに
落ちてしまったオーロラ姫。そこに登場する
良い魔法使い。その魔法使いが舞台中央で綺麗に
舞いながら、まず上から半透明な幕が降り、次に
左右から幕が閉まりつつ、ライトが魔法使いに
スポットをあてながらそのスポットがだんだん
せまくなっていくという。。まさにこれぞ幻想的
なお伽の国の世界だという感じでした。

とにかくテンポ感とダンス、そして美術、舞台装置
が素晴らしい。安っぽくなく、それといってそこまで
ゴージャズでもないんだけど、奥行感や立体感や
宮廷の華やかさが出ていてすごく感動しました。

この感動で休憩時間はあっという間に過ぎ、2幕へ。

この2幕なんだけど、この2幕は、1幕の感動の余韻
にひたりつつ、その余韻を楽しむという感じでした。
なので、多分2幕だけみたら、ちょっと物足りないかなと。
でも1幕あっての2幕と考えると、また、2幕あっての
3幕への盛り上がりと考えると、ピアノのソナタ形式の
2楽章みたいなもんで、いいかなと思ったりも。

そして3幕。ここでまた、猫や青い鳥(?)などの
テーマ別の踊りや(猫はちょっと浮いてたかも。
あと、青い衣装はちょっと奇抜すぎな気が)、
その間間に出てくるダンサーの人たちの踊り、
これが結構個々の技をいろいろ披露してくれて
みていて面白かったです。とにかく演出と
振り付けが見事でした。

ただ残念だったのは、オケ。
ダンサーとオケのタイミングはかなりぴたっとあってたんですが、
オケの内部でずれてるんじゃないかと思えるところが多数。
チェロソロはよかったんだけど、バイオリンソロは、うーん、
ちょっと微妙。また、ピッコロと金管(多分ホルン)が
ひどかった気が。。パーカッションもちょっと・・・

でもそのオケの不安定さを跳ね飛ばすダンサー達の踊りに
感動してしまいました。振り返ると、1幕が終わった時
もう一度これを観るためだけにミュンヘンにきてもいいと
思い、2幕が終わった時、あぁ堪能したと思い、3幕が
終わった時、完全消化、大満足という感じで、この演目
は今回で堪能したなという気がしました。そういう意味
ではめっちゃめちゃ満足度の高いいい舞台だと思います。

プリマ、プリンシパル、ともにもう大拍手。
そして悪い魔法使い。ミュンヘン版山口祐一郎には
カーテンコールでもその存在感に惜しみない拍手が
送られていました。

また、この作品に限らずバレエを見る時は一般的な
ストーリーは把握しておいた方がいいなーと思いました。
その方が演出の違いを楽しめます。特にこの作品は
「生まれた女の子に魔法がかけられて」という部分
を全く知らないとちんぷんかんぷんになってしまう
可能性があるし、あと例えば魔女は何人いるんだろうとか、
どうやって糸車で眠ってしまうのか、最後悪い魔女は
どうなるのかとか、王子様とはどうやって出会うのか
などなど、どのように表現されるのか考えるだけでも
わくわくしますしね。私も今思い返すだけでとっても
楽しい気持ちです。

この演出、ぜひDVDにしてほしいっ!

p.s.
 2幕最悪だったのが前のおやじ。このおやじ、
 1幕と2幕の間に彼女と席を入れ替わったらしく、
 2幕はこのおやじの頭にかなり邪魔されました。
 このおやじ、てっぺんは髪がないのに横はやたらとワイド。
 (隣の彼女の2倍はあった)。そして隣の若い女性の手を
 終始握り、やたらと首を彼女の方に傾ける。
 このタイミングが最悪。 王子が姫にキスをするシーンは
 キスするタイミングで首が右にカクン。その瞬間をみたかった
 私は「えー!?」って感じ。さらにこのおやじ、
 首を左右にふったり、彼女にでれでれして彼女がやめてっ
 という感じに動作したりと、ほんと最悪な感じでした。
 二幕みてて、次回見る時は前の2席を借り切って
 安心してみたいと思ってしまったくらいですから。
 また、今日のバレエは昨日のオペラに比べて、客のマナーは
 いまひとつだったと思います(カーテンコールのフラッシュや
 客の服装、舞台中のマナー等。舌打ちしてる人や、椅子をどんどん
 する人、また相方によると飴の音をさせていた人も
 いたらしいです。。)


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おけぴ管理人プロフィール
名前:山野上 寛
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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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