07/11/10 YOUNG FRANKENSTEIN @ HILTON THEATRE
2007年11月10日(土) 14:00
YOUNG FRANKENSTEIN
1階N列26番
121.5ドル
@ HILTON THEATRE
NY観劇三昧最終日のメイン観劇。
ほとんどの公演がストライキで公演休止の中、
数少ない上演演目としてこれが観れたのはほんとによかった。
これがストライキで中止だったらかなりへこんでました。
さてこの「ヤングフランケンシュタイン」、
THE PRODUCERS を作った MEL BROOKSさんのプロデュース作品。
主役の Roger Bart さんも THE PRODUCERS のオリジナルキャストの方。
プレビュー公演を終え、本公演がはじまったばかりで、
チケットは完売状態。劇場には、男性客(上品なおじさん)
が多いのが目につきます。そして年齢層は少し高め。
感想を一言でいうと、
「王道コメディミュージカル豪華絢爛エンターテイメントショウ」
といったところでしょうか。
セットや衣装やキャストがやたらと(無駄に!?)豪華です。
船出のシーンとか、セットもすごいですが、客役の女性の方の
身のこなしのスーパー上品なこと(目をうばわれます)、
またアンサンブルの人たちの美しいこと美しいこと。。
照明や美術を使った効果も楽しくて、
おぉぉぉって思ったのは、建物が揺れ震えるシーンの表現。
多分、実際のセットに映像を重ねて揺れを表現してるんですが、
これはなかなかすごかったです。
あとは、馬車でお城へいくシーンの演出は、正面以外から見ても
美しく走ってるようにみえるように工夫されてたり(お城への到着で
映像が消える時の消え方もふわって感じでいい)
照明を使って連続撮影のような視覚効果にみえる演出はとても面白かったです。
そして人造人間モンスターのタップシーン。
影と思っていたら、その影が途中から勝手にタップを
踏み始めるんですが、最初、動きが完璧に同期してるので
ほんとの影かと思っていてびっくり。
ストーリーはわかりやすく、映画にかなり忠実のようです。
(これから観る人は映画のあらすじをサイトで予習しとくといいです)
モンスターと目の見えないおじいさんのやりとりのところなどは、
なかなか面白い(ここのやりとりは映画そのままのようです)
最後フランケンシュタイン博士がインガにささやいたシーン、
これがつまり脳の交換によりモンスターからもらった性欲ということだったのでしょうか。
アンサンブルに焦点があたることはあまりないし、
主役にスポットライトがあたったまま進む王道ミュージカル
といった感じ。アンサンブルのダンスシーンもそんなに数なくてしかもおとなしめ。
歌声も、鳥肌がたつまでいくことはなく。。
全体的なテンポ感もゆったりめで、キーとなるキャラクター、
(フラウブルッチャー役という屋敷の女主人や、
目が見えないおじいさん役の方とか、エリザベス役の人とか)
の年齢が皆高め。でも登場と共に拍手が起きたりするので
多分みな有名な人達なんでしょうね。
また、アイゴールというせむし男が笑いのキーになることが多いんだけど、
この方が私的にはちょっとインパクトや印象が薄くて。。。
どかんどかんと笑いどころも結構あるんだけど、
途中ちょっと退屈なシーンもちらほら。
客席のまわりでも寝てたりあくびをしてる方もちらほら。。
音楽は、ダンスオブヴァンパイアがちょっと頭をよぎりましたが、
ワンフレーズだけ頭に残るけど、それ以外は特に印象的でもなく。。
演出なども含めて、少し大人向けな気がします。
プロデューサーズ好きな人はこれも好きかも。
いやでも人造人間モンスターは、いいキャラでした。
PLAYBILL みて、素顔と印象があまり違わないのもまたびっくり。
カーテンコールでは、ぱらぱらとスタンディングオベーション。
最終的には1階はそこそこ立ってましたが、ドバッウォオオオ!
という感じでは全然なかったです。
「面白い」「金かけてるなぁ」「チケット代出して見る価値はあるね」
という感想ではあるんだけど、一度は観ときたいけど、
一度観たら、もういいかなというのが正直なところです。