おけぴ管理人の観劇感激レポ

ミュージカル「ZANNA ザナ」公開稽古レポ ミュージカル「オリバー」ゲネレポ
ミュージカル「アンナ・カレーニナ」囲み&公開リハーサルレポ 「4Stars」制作発表レポ
Google
 


おけぴ管理人が管理している"おけぴ"はこちら。観劇速報は管理人ツイッターから

08/01/23 ミュージカル座トラブルショー稽古場レポ

2008年1月23日(水)15:00
ミュージカル座「トラブルショー」稽古場訪問レポ
@埼玉県某所

2006年のトラブルショー初演を観て、涙が出るほど大笑いしたことを
とってもよく覚えてまして、次回公演の際はぜひ稽古場にお邪魔したいと思って
お願いしたところ、快くOKをいただきまして、行って来ました!
今回拝見したのは1幕のお稽古。この舞台、1幕と2幕で見所が
がらっとかわって、特に2幕に笑いどころが詰まりまくっているのですが、
今日は1幕のいくつかのシーンをみせていただいたのでその様子を少しご紹介しますね。
レポ最後には、キャストの方達からの動画コメントもありますのでぜひ見てみて下さいね。
あ、あと実は今回、公演プログラムに、おけぴ管理人が登場しています(詳しくはラストをみてね)
では以下、文章はおけぴスタッフ akki のレポにてお届けしまーす♪


ミュージカル座さんには何度かお邪魔していて、 おけぴスタッフの顔を覚えてくださってる方もいるのですが…なんなんでしょう ね、この緊張感。 ここのところ、お稽古場やゲネプロに、 取材という形でうかがうケースが増えてきているのですが、まだまだ慣れないで すね。 でも、スペシャルな空間に足を踏み入れる…そのドキドキ感は、 忘れたくないなって思っていたりもします♪

「トラブルショー」は今回、再演となります。
2006年10月にシアター1010にて初演され、竹本敏彰さんの作品としては第3弾となります。
前回も好評だったこの作品に、新たなキャストを迎えての上演です。

お稽古場にうかがったのが、開幕約1ヶ月前(稽古場レポまでに時間が経ってしまってごめんなさい!)ということもあって、とても細やかな芝居部分の調整が行われていました。
最初に見させていただいたのは…劇作家・田辺一星(菊地まさはるさん)の悪夢のシーン。現実でも周りにあーだこーだと言われて、パニックになっている田辺が見る夢のシーンです。田辺の味方は、演出助手の玉木太郎(Wキャスト 中本吉成さん・谷口浩久さん)だけ。
何かに追われる夢って見たことありませんか?朝、起きてみるとすっごい嫌な汗をかいていたりして(笑)。朝からブルーになりますよね。経験…ありますよ、あります…。ちなみに、大量の真っ白い原稿に最後は飲み込まれる夢…でした(苦笑)。
でも…なんでこのシーンって…楽しいんでしょう~(爆)!もちろん、デフォルメされてるし、面白おかしく作ってるからなんだけれど、思わず自分の体験と重ねて、クククッ…と笑わずにはいられません。
でも、田辺にとっては真剣そのもの、死活問題!当事者にとっては笑えないことでも、部外者として見ると…楽しいですねぇ~(笑)。竹本さんもミュージカル座のHPの公演ページに『是非、主人公に感情移入などせず、あくまでも端から見てください。(笑)』とおっしゃってます。
この舞台は『端から見る』…これ、ポイントかも!

その後は、劇中劇のお稽古シーン~1幕ラストまで。劇中劇もよくできてるんですよ。他の芝居で観たことがあるような~みたいな設定…かもしれませんね。
劇中劇のお稽古が終わると…舞台裏のドタバタ開始~!
作曲家が歌詞を変える、数小節長くする、キーを変える…きっと作曲家本人はよかれと思ってやっているんでしょうけど、役者にとっては混乱の元。もうそれぞれが大パニックに(笑)。
このシーンを竹本さんは念入りにチェックされてましたね。『今日は初日、数時間後にもう幕が開く』という、現場にとっては危機的状態!ってことを頭に入れて、シチュエーションに慣れないようにということを話されてました。

すごく面白いな~って思ったのが、台詞のニュアンスのチェック!
きっと、竹本さんの頭の中にこの役者さんがこう動いてくれたら面白いだろうなっていう絵があるんでしょうね。例えば「またですか?」っていう一つの台詞にしても、抑揚の付け方や程度でいろんなニュアンスが生まれてきますよね。
それを、「7回目くらいの変更って感じで」と添えて(この細かい設定自体に思わず笑っちゃう)、自分で台詞を言ってみて、役者にも言わせてみる…それを数回繰り返すことで、竹本さんと役者さんとでニュアンスを共有していくんです。
ここだけじゃなくて、別な役者さんの「自分、いっぱいいっぱいです。」っていうのも、竹本さん的に細かいニュアンスの要望があって、何度も繰り返していました。
一つの台詞を違う形で、何度も聞けるなんてなかなかないことなんですが、今回、そういう経験をして、同じ台詞でもこんなに違って聞こえるものなんだなぁって感心しちゃいましたよ。

お稽古場見学は、「さ~て、初日の幕は開くのか?」というところで終了~!
おけぴスタッフも、「えっ?どうなるの?どうなるの?」と。
2幕が観たい~っ!果たしてあのドタバタがあの後どうなるのか!!!!!
う~ん、知らないでいると…ムズムズします(笑)。

普段は観客として客席から出来上がった表に出てくるものだけを観ている私たち。
この「トラブルショー」は、舞台の裏側をのぞけるチャンスですよ~。しかも…トラブル尽くしの裏側を、傍観者として笑って見ていていいという、ある意味、とってもスペシャルな疑似体験!(笑)

「トラブルショー」の登場人物は実に多彩。大物俳優・女優にアングラ俳優、正統派女優にトレンディー俳優にアクション俳優…思わずどんなキャスティングやねん!ってツッコミ入れたくなります。そこに、劇場主でありスポンサーでもある人物の愛人まで出演者に名を連ね、子役出身の女優にはステージママまでついてくるし…。まともなのは…実は劇作家の田辺だけ?みたいな…。
これ、キャストのキャラの濃さを見るだけでも、か~な~り、面白いと思いますよ。ツボキャラ探しも面白いかも~!

自分たちのいる舞台の世界を題材にして、笑いをたくさん詰め込んだ作品を作り上げた竹本さんにちょっとお話をうかがってみました♪

Q.トラブルショーはどんな話ですか?

A.いわゆるバックステージ物で、こけら落としを成功させたいというプロデューサーの下、決まった作家が次々倒れ、3人目に来たのがうだつの上がらない田辺という作家。この仕事を、助手の玉木と一緒に様々な困難を乗り越え、果たして初日の幕は上がるのか、無事終えることができるのか?!といった様子を描いたドタバタコメディですね。


Q.再演についていかがですか?

A.初演が好評で、再演させていただけることになりましたが、キャストが変わるとさらに雰囲気も変わってきます。だから、役の面白さをキャストを通じて引き出せるようにしながら、稽古でどんどん台詞を変えていくと(笑)。キャストを困らせている状態ですが、非常に面白くなっているんじゃないでしょうか。


Q.トラブルショーを作られたきっかけは?

A.この作品中ではいろんなトラブルが起こりますが、そのエピソードっていうのは、僕の20年の舞台人生の中で、見たり聞いたり経験したり…っていうことが使われています。自分の目の前で起こったことがほとんど。その場ではしかめっ面しながら、影ではネタ帳に書いておいたと(笑)。エピソードを厳選して一つの作品に仕上げたので、皆さんに楽しんでいただけると思いますよ。




トラブル続出の舞台の裏側を描いた作品ですが、どこもかしこも、クスクスッ、クククッって笑える作品に仕上がっていると思います。何にも考えずに、目の前で起こるドタバタを楽しんじゃいたいですね!
見終わった後、素直に「あ~、楽しかった!」で終われるコメディっていいですよね!日ごろの鬱憤晴らしに劇場に笑いとパワーをもらいに行ってみてはいかがでしょうか!

キャストの方達からの楽しい動画メッセージもぜひご覧下さい!


※左から田中利花さん、真樹めぐみさん、山形ユキオさん、菊地まさはるさん、中本吉成さん ※田中利花さんが最初大笑いしてるのは「大浦みずきっていいそうになっちゃった」っていったはります。この動画コメント、座談会の後に収録したのですが、田中利花さんのトークがほんとーに面白くて、その一部を公演プログラム購入者用特設ページからご覧いただける予定です♪
※左から川田真由美さん、深沢美貴子さん、梅沢明恵さん、北村がくさん、青島凛さん、尾花宏行さん

★ ミュージカル座「トラブルショー」
2/21(金)~2/25(月)全8公演 THEATRE1010
出演:菊地まさはる中本吉成谷口浩久上條恒田中利花山形ユキオ真樹めぐみ北村がく
※月組・星組の一部ダブルキャストによる上演

■ ミュージカル座ホームページ
 組別スケジュールなどはこちらでご確認ください。

p.s.今回、「トラブルショー」のパンフレットの中の座談会コーナーを、おけぴ管理人が担当させていただきました。なんと!パンフをお買い上げの方にしか見られないスペシャルページもネット上にご用意!「トラブルショー」を観に行かれたら、ぜひパンフレットもお手にとってみてくださいね。

そしてそのパンフレットを、この稽古場レポをご覧いただいてご応募いただいた方の中から抽選で10名様にプレゼント!(締め切り:2/19。当選発表2/20。受け取りは公演期間中、劇場でとなります♪) ご希望の方は、稽古場レポの感想とお名前を明記の上 support@okepi.jpまでご応募下さいませ。

最後に、前回公演の時の舞台写真を何枚か掲載OKいただきましたのでご紹介しておきますね




(撮影:新居政裕さん)


コメントを書き込む

お名前:
ホームページ: (なければ空欄で構いません)
コメント:

コメントの掲載について

コメントは内容を確認した上で反映されますので多少お時間がかかります。内容によっては、通知することなくコメントを受け付けないことがあります。ご了承ください。なお、もしエラーになるようでしたら直接 cs@okepi.jp にコメントをメールいただけると嬉しいです。










最近の観劇レポ

観劇レポ全一覧

おけぴ管理人プロフィール
名前:山野上 寛
mail:cs@okepi.jp
出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

おけぴはこちら

RSS

送料
早見表