08/02/29 齊藤美音子 てすり@シアタートラム
2008年2月29日(金) 19:30
SePT独舞vol.18
齊藤美音子「てすり」
2列3番@シアタートラム
パンフレットに4人の”さいとう”さんが
いてうけた。しかも4人とも「さい」の字違うし。。
最初、いきなり、柵を両手で上に高く掲げた状態で
舞台中央に齊藤美音子さん登場。
虎の毛皮の敷物の上に、上からはおったような衣装。
しばらく無音で動きもほとんどなくて、
無言で客席をじーっとみつめる齊藤美音子さん。
虎にロックオンされた獲物のように、客席も、シーン。。。
つばを飲む”ごくり”という音とか、
おなかが鳴る音とかが、ほんとに小さな音でも
ぽーんと伝わってしまう位の静寂。
咳払いなんてこりゃーできないというくらいの静寂。
この緊張感は好き。
こっからどう、「動」につながるのかなとドキドキ。
以下、私の好み的な感想でございますのでご了承下さいまし。
舞うというよりは、がっつり表現してる感じのダンスな印象。
筋肉もがっちりされてる感じで、それをまた強調するような衣装。
途中、大きな太い丸太の棒を舞台上に引っ張り出そうとする演出
(とても間が長い)や、ヴァイオリンの攻撃的な生演奏、
舞台上手で、かなり現実に戻った感じでヴァイオリンと会話するシーンとか、
私的には少々苦手な演出がちょっと多かったのですが、
ダイナミックで、時には風に翻弄されたりしつつ、
自由な感じで楽しく踊ってらしたのはとても伝わってきました。
ヴァイオリンの音はですねぇ、(一時期ヴィオラを習ってたくせに)
弦のこすれる音が苦手な私にとっては、あのギーギー感が強い演奏、
さらにそれをマイクで強調されるのは特に苦手で。。耳がつらかったです。
でもいってきますという会話に対して、
ヴァイオリンが「いってらっしゃい」って弾いたのはうけた(笑
独舞、音楽、照明、セット、衣装、それぞれはいいなぁと思うのですが
それらがうまく融合していたかどうかは、
うーん、どうなんだろうと思ったのが正直な感想です。