08/02/28 カリフォルニア物語@銀河劇場
2008年2月28日(木) 19:00
スタジオライフ Studio Life
カリフォルニア物語
1階I列22番@銀河劇場
吉田秋生さんの名作漫画「カリフォルニア物語」。
原作読まずに観てきました。
今回の公演、キャストの組み合わせが4パターンあるのですが、
今日はBパターン(Road39と呼ばれてる組み合わせ)の初日。
いろんな役をされる曽世海司さんが観てて楽しい。
動きが直線的な面白さと綺麗なしなやかさが両方ある感じで、
警官、2幕バーでの派手な男、男を買おうとする挙動不信な男、
葬儀シーンでのおばさん(女装)、などなど観てて飽きない♪
今日の Road39 のインディアン役は佐藤滋さんで、
真面目で信頼できるインディアンを好演されてましたが、
曽世海司さんのインディアン(Road227では曽世さんになる)も観てみたい!
そしてドラッグに誘導していく売人サイファン役の tekkanさん。
歌がいいっ!演技と間がいい!舞台下手側でずっとサイファン観てたい感じ。
tekkan さん、Road227では、ブッチ役をされるんですよね。
今日ブッチ役のカサノボー晃さんのサイファン役も観てみたいし、
tekkan さんのブッチ役をぜひ観たい!
そして個人的にツボだったのが、シャーロット役の多田直人さん。
キャラメルボックスの方です。ヒースのお母さん役なんですが、
なんというか美しい年のとり方をした女性という感じでよかった!
カーテンコールで舞台下手側で、少しうつむき加減で上品なノリで
小さく踊ってらしたのがこれまた好印象でした!!!
スウェナ役の及川健さん!イーストウィックの魔女でフィデル役で
めっちゃ印象に残ってた方だ! 一幕の最初の登場シーン、
なんというか、ほっこりした娘さんて感じで、かわいい♪
そしてその後のアンサンブルのダンスで、これまたかわいらしい。
それが2幕では急成長。1幕がかわいかったなー。足首が細い!
そしてこのスウェナ役を、Road227(という呼び名のキャスティングパターン) では、
伊礼彼方さんが妹役(女役)されるんですよね。
この方、今年のエリザベートのルドルフ役にキャスティングされていて、
沖縄出身のお父上とチリ出身のお母上ということで、めちゃめちゃ甘いマスク。
1幕アンサンブルシーンでは、サングラスかけた、
遊び人モテ男風の印象が強烈でした。伊礼さんのスウェナ、観たい。。
あと、前回アドルフに告ぐでアドルフ・カウフマンを演じてられた
荒木健太朗さんのアレックス。ずっと目を細めて笑った状態での演技、ひきこまれました。
ヒース役の林剛史さん、かっちょいい方ですねー。アニキって感じ。
アハハハ!って笑う部分とかにちょこっと演技してる感を最初
感じてたのですが、二幕ではかなりなじんできたはりました!
(カーテンコールのご挨拶によるととても緊張してらしたそうです)
イーヴ役の松本慎也さん、ベッドの病床シーンは、少女のように見えます。
この物語、彼の視点に立って考えると、とても切ないです。。
ヒースとイーヴの関係、ヒースのスージーに対するふるまい、
ヒースと兄テレンス、ヒースと父マイケル、リロイのヒースへの行動などなど、
親子・兄弟・異性・同性の間における愛情や友情、感情がいろいろ感じられる作品でした。
生バンドの演奏がかっちょよくて(特にギター気持ちいい!)、
(ただ、バンドスペースの扉が演奏の都度シャーって開いたり閉じたり
するのはなーんとなく気になる。。というか意識がそこにいってしまいます)
それに合わせた歌もたくさんあるんだけど、中でも tekkan さんと、
そしてヒースの兄スワンソン役の HILUMAさんの歌声(特に太い低音)も素敵でした♪
そこまで歌にせんでもーっとか、そんなに長く歌わんでもー、
音程もーちょっとがんばってーってところもあったりしましたが、
客席からファンの温かい応援の熱気を感じた初日でございました
ちなみに、観終わってから、なんとなく RENT がふっと思い浮かんで、
(ドラッグや同性愛、精神病、自殺といったキーワードのせいかな)、
強引に登場人物をあてはめて遊んでみました♪
(ちなみにカリフォルニア物語原作は1980年の作品、RENTは1996年の作品)
ストーリーテラーのインディアンが、マーク。
主人公のヒースは、ロジャー。
ブッチの妹のスウェナが、ミミ。
ゲイのアレックスが、エンジェル。
バイセクシュアルのリロイがモウリーン。
お兄ちゃんテレンスがコリンズ。
お父ちゃんマイケルがベニー。うーん、ちょっと強引か。
そしてイーヴは、うーん、エンジェルとジョアンヌ半々とか。。
銀河劇場で3月9日(日)まで公演(チケットお申し込みはこちら)。
上演時間:約3時間(休憩10分含)