08/09/22 アル☆カンパニー ゆすり通し稽古レポ@SPACE雑遊
2008年9月22日(月) 14:00
アル☆カンパニー
ゆすり 通し稽古レポ@SPACE雑遊(新宿)
出演者三名(平田満さん、井上加奈子さん、大谷亮介さん)
の存在する世界というか空間に
するすると、ススススと、そしてずずずずと
深みに吸い込まれていくような舞台でした。
75分の舞台ですが、この上演時間の中に
すごくドラマがあって濃密なのです。
客席数もわずか80席。近いんだけど近すぎないし、
ステージはそんなに広くないんだけど、左側の窓の向こうの
アパートや庭が想像できるくらいの広さを感じました。
まだ初日前なのであまり深くは書きませんが、
タイトルの「ゆすり」。から想像できるように、「ゆすり」です。
東海林さだおさんの絵が入ったチラシを見ていた印象で
”ゆすり”の手口をネタにしたお芝居かなと思ってましたが、
こうなんといいますか、
「ぐらぐらとゆすった」みたいなニュアンスもある「ゆすり」でした。
「ゆすり」の裏側にあるドラマ展開
(身体の内側にぐっと入り込んでくるような禁断の・・)に、
思わず身を乗り出してみてしまいそうになりました!
(脚本・演出:青木豪さん)
平田満さん、虚ろな目線と、テンションの切り替えが
ほんとにダイレクトに伝わってきます。
また、なんといいますかどう接していいかわからない人との間にできるような、
会話の間のあの独特の「間」、長い「間」なんだけど、
はっとする直前でその間が破られて・・といった”間”に引き込まれました。
井上加奈子さん。最初は、ほんとに突然来られて困惑してる様子が
リアルに伝わってきました!(返事の仕方一つとっても!)
そして後半の神経症、兄に対する想い。。すごいです。
ベッドの上のシーンではどうなるんだろう・・とドキッ。。。
大谷亮介さん、朴とつとした中に煮えたぎる熱さ。
背負って抱え込んでいる様子がとってもよくわかる。
ラスト、それらがちょっと溶けていったように思いました。
大谷亮介さんのセリフがずっしり響いてきます。
ふと、私自身の記憶の中にも、妄想が事実化してるのも
あるかもと思い返してしまいました。あるかも・・(汗
客席数わずか80席でお値段も当日3800円!
好評のため25日(木) 14時に追加公演が決定したとのことで、
この追加公演は、私が通し稽古を拝見した22日現在ではまだ
チケット大丈夫とのことでしたので、この機会にぜひどうぞ~♪
(9月30日の新百合ヶ丘公演もあるとのことです)
あ、あとですね、
FM世田谷にゲスト出演された放送も本日バックナンバーをUPしました。
(作演出の青木豪さん、そして出演者全員出演。チラシ秘話も聞けますよ♪)
放送をおけぴで聞けます→ こちら
p.s. 庭で鳴いているあの泣き声は。。。ん?
p.s.2. 客席のざぶとんが2枚重ね、これ嬉しい♪