08/10/05 Pカンパニー ポンコツ車と五人の紳士たち稽古場レポ
2008年10月5日(日) 19:00
Pカンパニー 稽古場
@西池袋スタジオP
新しくできたPカンパニーさんのお稽古場(&劇場)に
お伺いしてきました。木山事務所という25年の歴史を持つ劇団から
生まれた新しいカンパニーの旗揚げ公演です。
拝見した演目は別役実さん作、冨士川正美さん演出の
「ポンコツ車と五人の紳士たち」。
出演:一川靖司さん/磯貝誠さん/森源次郎さん/菊池章友さん/
吉岡健二さん
別役実さん1969年の作品です。
そう、今とは違い、携帯とか全然ない時代の作品。
でも今こうして観ると、
逆に今の情報の氾濫した世の中のことをふっと考えさせられてしまう、
そんな作品でした。
舞台中央にポンコツ車。
そこに、一人、また一人と現れてくるボロの服を着た紳士たち。
靴、臭い、捨てる、といった感じで展開。
「時計」や「新聞」、「手紙」などのアイテムを通して
時間というものについてあれやこれや考えながら観てました。
太陽がなくなったら、”時間”や”日にち”の把握って難しいよなーと。
何かしらの”基準”が必要になってくるわけですよね。
また、ラストの互いの関係性の部分の描写も興味深かったです。
ちなみにあの手紙の主は、男性なんだろうか、女性なんだろうか。
特にストーリーがどう展開してっという感じではないんですが、
展開は比較的たんたんとしていて、でも役者の方達は熱く勢いがあって、
後半、”この中にいるんじゃないか”となった時は私も一瞬”いるんじゃないか”と
思ってしまいました。
今回のこけら落とし公演では、
この別役実さんの「ポンコツ車と五人の紳士たち」を観て
そこからイメージして書いたという阿藤智恵さんの作品
「しあわせな男」も上演されてますので、あわせてみるといいかも。
上演時間約1時間。
そしてPカンパニー代表の林次樹さんから
動画メッセージをいただきました♪
公演は10月8日から、池袋の西池袋スタジオPにて。
客席数50席の小劇場ならではの臨場感を味わえる劇場です。
池袋駅からだと東口出て、芸術劇場の裏を通って徒歩約10分くらい。