08/10/28 劇団東演 空ゆく風のこいのぼり@紀伊國屋ホール
2008年10月28日(火) 19:00
劇団東演
空ゆく風のこいのぼり
1階G列7番@紀伊國屋ホール
いい舞台でしたー。
後半、数度涙流してしまいました。
チーサオ(小池友理香さん)が一度袖にはけて戻ってきた場面、
ひろとし(原野寛之さん)が産んでくれてありがとうといった場面などなど
今でも頭に浮かびます。
主役のひとえ(古田美奈子さん)は登場からナイスキャラクター♪
ちょっとしたしぐさや、動き、目の中まで、ぜんぶ「ひとえ」でした。
おじさん(笹山栄一さん)とおばさん(溝口順子さん)。
笑顔がいいのですが、その笑顔の後ろにある、ずっと抱え込んできたものも
感じられて、特に後半の展開とその表情にぐっときます。
ひろとし(原野寛之さん)がおばさん(溝口順子さん)の
手をとるシーン、ほんとにいいシーンだった。。。場面の切り替え方も素敵。
光や音によってすっと雰囲気が変わるんですよね。
暗転時の軽快な音楽も、暗転が苦になりません。
セット自体は変わらないんだけど(このおうちセットもよくできてる!)、
同じセットでも、人気(ひとけ)のある・ないってのが出ているのがとても不思議です。
そしていいなーと思ったのが継道(能登剛さん)。
後半、いやなおじさんから一転。
この方のいろんな役見てみたい。間、表情がよくて、感情に嘘がない感じ。
後半の告白もぐっときました。
おひとりおひとりの表情がほんとによかったです。
そして声もいい。口ずさまれる歌声の声もいい♪
島の穴から水が湧き出てくる話や、星の話なども、
それを語ってる場面の演出がうまくて、これがいい雰囲気なのです。
音、照明、そして物干しや鯉のぼりのセット、いい感じ。
この舞台中にも出てきた、時刻を告げる放送(音楽?)など聞こえもしない
都会に今私は住んでますが、いろいろなことを感じました。
ばーちゃんに会いに実家に久々に帰省しようかなと思いました。
(いつもは観劇遠征するついでに帰省してますもので・・・)
なんと今回の公演は第130回公演。
劇団創立が1959年と、とっても歴史のある劇団。
今日おじちゃん役をやっていた笹山栄一さんは創立メンバーなんですね!
劇団東演の東演って「東京演劇ゼミナール」からきてるとのこと。
休憩なし1時間50分くらい。
場所は宮崎県野辺町。時代設定は現代ですが、
時代を超えて、場所を超えて、観る人の年齢を超えて
楽しめて感じ入れる作品だと思いました。
p.s. 入り口で配られるパンフレットの各役者さんの写真が
舞台を観て感じるイメージと全然違うのも新鮮♪
口を開け方がみなさんなかなか個性的(笑)