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2008年11月 アーカイブ

2008年11月03日

08/11/03 二宮さよ子ディナーショー@東京會舘

2008年11月3日(月祝) 18:30
二宮さよ子ディナーショー vol.3
東京會舘ローズルーム

お誘いいただきまして、
二宮さよ子さんのディナーショーにいってきました。

ショー最初は、二宮さよ子さんの踊り。
地唄「雪」。
なんというか、
「この舞いを観ながら飲むお酒はめちゃめちゃうまい」
という感じ(私はお酒弱いんですが・・)。

近くでお酒を本当に美味しそうに飲んでるおじさまが
いて、あぁこれはほんとに心地よさそうだなぁと思いながら
私もそういう気分に浸りながら観てました。

そしてこの踊りの背景の白いカーテンに映ってる雪のような照明が
さらさら落ちる雪のようで美しかった。。

その後は、なんとダンス(着替えタイムも兼ねてるのかなと)
ダンサーは滝沢由佳さんとおおうちれいこさん(?お名前よく聞き取れず)。

衣装替えテンコ盛りで、きりっとしたダンス素敵でした。
暗い中、二つのライトの明かりとシルエットだけのダンスは美しかった。。
ラストはコーラスラインのONE! ワンッ♪

その後休憩をはさんで二宮さよ子さんのひとり芝居「出雲の阿国」。
着物が似合う!
ラストの衣装・曲・舞いも心地よかったです。
声通りますねぇ。張りのあるいい声、そして活舌が心地いいです。
前の方に座っていたおばちゃんの掛け声なんかもいい雰囲気でした。
(もっと掛け声飛ぶかなと思っていたんですけどね)

ディナーショーだからと思ってオペラグラスは持っていかなかったんですけど、
持っていけばよかったなと。でも私の持ってるオペラグラスってちょっと
大きいんですよね。小さくてよーくみえるオペラグラスってないでしょうか。

2008年11月04日

08/11/04 エリザベート@帝国劇場

2008年11月4日(火) 13:00
エリザベート
1階V列32番@帝国劇場

実は久々のエリザベート観劇♪
前回の公演を観てなかったので
今日観た演出がかなり新鮮に感じました。

最初まずオープニングの音響、ルキーニの声含めて
全てステージ上方のスピーカーから聞こえてくる感じで
最初だけかなぁと思ったらしばらくそういう状態
だったんですが、そのうち気にならなくなりました。はて。

でオープニングの演出や振付、なんか平面的な印象ー。
なんか「台」って感じで。。
そしてあの手を斜め上方に延ばすモー娘みたいな振付はうーん。。

っとまぁそんな感じの出だしだったのですが、
本日のトートは山口祐一郎さん。
1日3公演くらいできちゃうのではないかと思うくらい余裕と貫禄。
歌いながら音程がうねーんとあがっていく部分は、
あれ以上やるとどうかという限界点ですが、なかなか新鮮でした。
一幕の最後のダンスの盛り上がりは震えました。
素晴らしい。鳥肌っす。よかったっ!

エリザベートは朝海ひかるさん。
行動的というよりは、おうちで本読むのが好きそうな印象のシシィ。
1幕、フランツとの出会いシーンは、表情、特に目が
かなり無関心っぽくてなんか物思いにふけった感じで
シシィどうしたのーと意味を考えてしまいましたが、
2幕、浦井健治さんと絡むあたりから
美貌と演技がぐっと入ってきました。ドレス姿は美しい~。

その浦井健治さんがよかった!
苦悩する表情、何かをかかえているルドルフ!
あの2幕の仲間vsトートみたいなダンスシーンいいですねー♪
気にいりました。これからもっとパワーアップしそうな感じ。

寿ひずるさんも歌いい感じ。
フランツの石川禅さん、一幕若いっ!さすが!
マックスの村井国夫さま、素敵なパパ♪

私がはじめてエリザベートを観た時一番お気に入りだった
1幕後半の「ミルク」のアンサンブルダンス。これもよかった!
いいなーこの「ミルク」。あの片手に容器を持って、もう片方の手で
前で容器を叩くあの振付と音が好きなんですが、
ルキーニの高島さんの合いの手が最高でした。

ラスト、トートダンサー出てこないんですね。
後方にエリザベート、下からルキーニ、静かな終わり。
なるほどぉぉ。セットもなんとなくシンプルなイメージ。

数年前、はじめてエリザベートを観た時はどっかーんと来たんですが、
今回は、じんわりとくる印象。でも観終わった後の帰り道、
ついついメロディーを口ずさんでしまうのは音楽の魔力。

ところで私の座ってたV列の32番、
ここ、かなり正面に近い位置で、朝海さんが歌う際の目線が
オペラグラス越しではありますが、目があったーという錯覚に浸れます♪

次は涼風&武田&伊礼という組み合わせで観てみたいなと思ってます。

2008年11月05日

08/11/05 詞劇 艶は匂へど・・・ゲネレポ@博品館劇場

2008年11月5日(水) 14:00
詞劇 艶は匂へど… ゲネプロ
博品館劇場

上手ブロック中ほどの位置に座っていたのですが、
最初の荻野目慶子さんの登場の後、
私の真後ろからスコーーーーーーーーーーーーーーーン
と頭を突き抜ける透き通った清らかな歌声が!!!
ど、土居裕子さん、真後ろに登場っ!
この突然の歌声の驚きとその気持ちよさといったら!
ハープの生演奏に載せて、たーーっぷりと歌声を聴かせてくださいます。
今日感じたのはですね、「A」つまり「ラ」の音程を
歌われている時がすーばーらーしーくー気持ちいいのです。
私の脳からなんとか派がでまくっておりました。
お芝居の声もまた素敵♪ 袖にさる後姿がさみしくも美しい。見事!

詞劇とのことだったので、朗読という感じなのかなと
思っていたのですが、本は時々お持ちにはなったりしますが
読んでる感がまったくなく、逆に小道具の一つという位です。

源氏物語を知らないと、1幕前半の展開は、ちょっとわかりにくかったりと
思うかもしれませんが、1幕後半で、講談師の方(神田紫さん)が
そのあたりをわかしやすく解説してくれはります。

で理解できた上での2幕。おおおおお。
紫の上、明石の君、印象に残りますよ。
そして光源氏を人形(人形師:小川耕筰さん)が演じるのですが、所作がかっこいい。

そして峰さを理さんの朗読のお声、
この声がセリフの時はまた違った魅力で心地いいのでございます。
さらに!!男役のセリフまわしがかっこいいっ!

今回ご出演の方達は、ひとりひとりの声質が皆さん違ったので、
そういう視点からも楽しめました。
心地いい詞の時間に浸れます♪
観終わった後は、ほわーんとした不思議な気分になりました♪

2008年11月9日まで、博品館劇場にて

08/11/05 劇団青年座フユヒコ@紀伊國屋ホール

2008年11月5日(水) 18:30
劇団青年座 第193回公演
マキノノゾミ三部作
フユヒコ
H列17番@紀伊國屋ホール

劇場の客席に入った瞬間、セットが醸し出してる雰囲気が
好きになりました♪ 部屋の雰囲気がとっても素敵。
そして舞台がはじまると、さらに細部までほんとによく
作りこんであるなぁと関心します。窓に積もる雪とか、
お母さんの部屋とか、階段の下の隠れスペースとか。。

そしてこの部屋の配置がなんともいえずいい感じ。
いやー作・演出のマキノノゾミさん、素晴らしいです。ほんとに。

役者さんもいいっ。印象的だったのは
後妻、津田真澄さん、落ち着いたキャラがいいっ。
秋子、加茂美穂子さん、表情がいいっ。困った顔が実にいいー。
(HPのプロフィール写真は別人かと思いました!)
寺田家次男、五十嵐明さん、役的にも美味しいっ!
家主、寺田冬彦役、山野史人さん。味のあるいい役!

感覚が今風でありながら昭和9年のあわただしくもあったかい雰囲気にどっぷり浸れる作品。
カレンダーの文字、部屋の雰囲気、天井から吊るされた照明、窓の雪、窓に○○があたる音!
休憩に入る直前に上からすっとおりてきたあの文字もいいっ。開演前のBGMも素敵です。
湯たんぽにお湯入れてる時間や、湯のみにお茶入れてる時間が
まったく時間を感じない、なんか心地いい時間が流れてる感じ。
終わりも、ひとひねりあって満足!帰ってきた理由はなんなんだろうなぁ。。。
ちなみに10銭っていくらくらい?

家族の絆や夫婦の関係とかもしみじみ感じられる、とっても素敵ないい作品でした。
終わった後、思わず「いい作品でしたよねー」と隣の人にいいたくなります♪

2008年11月06日

08/11/06 経済とH ベゴニアと雪の日稽古場レポ

2008年11月6日(木) 19:00
ベゴニアと雪の日
- 酒とバラの日々 -
稽古場レポ

経済評論家の佐藤治彦さん主宰の演劇ユニット、経済とH
第5回公演「ベゴニアと雪の日」の稽古場にお伺いして通し稽古を拝見してきました。

舞台は中野のとあるマンションの一室。
その部屋に住む二人のルームメイトと、そのまわりの人たち
(管理人さんとか近所の人とか)のお話なのでございますが、
出演者が15名なんですけど、この15名みんながみんな
印象に残るのがすごいなと観終わって思いました。
しかも誰がどの役で、その奥さん役が誰でっていうのが
記憶力の悪い私でも言えるくらい、すーっと入ってきました。

そんな中、特に印象に残ったのがマリ子さん役の田端玲実さん!
カムカムミニキーナの方です。下の写真だと真ん中)!
どこかで拝見・・・と思っていたら7月にアプルのダルマで面白く叫んでいた姫!?
今日も拝見していて、脇にいる時でも、手の動きをはじめ唇の動きまで、
ちょっとしたリアクションをみてると楽しいです。
それがステージ中心の人をくっちゃうのではなく盛り上げる助演になってるのが素晴らしい♪
特に笑った時の動きや雰囲気がいいですねぇ。声もいい声したはります。
部屋の奥で後ろ向きでしゃがんでいはる時(これ本番では見えない?)も
背中で何かを語っておられる感じ。こういう脇での姿も見るの好きなんですよね。
こうしてどんどん観てるうちについついマニアックな見方をしてしまうような
役者さんに出会えるのも生の舞台ならではの魅力。しかも近い!

この舞台、”演劇”かと思えば、落語シーンあり、ラブラブシーンあり
(ぽかぽかホットにあたたかいラブラブシーンございます)、ギター弾き語りシーン、
さらにミュージカルシーンも!!!あるのですが、これらが全部
自然に展開に溶け込んでいるのがすごいなと思いました。
ミュージカルシーンなんて踊っちゃうわけですからね。
そこでこの方、特別出演の岡田静さん。そう、元四季の岡田さんです!

ふっと歌われる時の響き具合と声質の気持ちよさはすごい♪そしてノリが楽しいです!
11/15夜と16昼公演の後、岡田静さんのミニライブが!
と思って今稽古場ブログ確認したら、15昼公演の後には、
花組芝居の原川浩明さんの落語!?
そして16夜公演の後にはコント赤信号の小宮孝泰さんとのトークと落語!

出演者15名皆さん個性的な方達ばかりなのですが、少しご紹介しますと
石上慧さんの裸ホスト(ラストいいね)、
花組芝居で拝見していたイメージがガラッと変わった丸川敬之さん、
杉山薫さん(ナイロン100℃)のお姉さんぶり(背中を♪)、
はざまみゆきさん(ハイリンド)は短いシーンでぐっと観客の気持ちをつかみます

管理人さん(今林久弥さん。双数姉妹の方です)お客さん入ったらスーパーパワーアップし
そう!
青山隆之さん、私はこの方自身がこういう方だと頭にINPUTされてしまった位!
前半の佐藤治彦さんの声出演(!?)もうけました(笑)
(その後しっかりご出演もされてます)
そしてテレビ映像にも注目かも。
(※この舞台の脚本は佐藤さんでございます)

貴方には内藤陳さんが見えるかな?

そして出演はされませんが、
演出の水下きよしさん(花組芝居)がかっちょいいです。
舞台見てメモしてる水下さんと机と椅子をそのまま舞台の袖に持っていきたいくらい。

観劇後は、ほっこりあったかい気持ちになれます。
近所付き合いや、大家さん(管理人さん)、集金の方とかの
つきあいとかがほとんどない人が今の都会には私も含めて多いと思いますが、
ふっとつながりのあたたかさを感じさせてくれる作品と思いました。

ってか、OFFOFFシアターでこの近さで
しかもキャスト15名はすごいかも!(最後は全員ステージ上!)

そしてお稽古後、その流れで動画メッセージをいただけました!
みどころなども語っていただきました!
(内藤さんのしゃべるタイミングが面白いです♪ 2:34あたり。
間がうまい。。さすがです。。そして後ろの田端さんの動きにもご注目)
ではどうぞっ!

あ、なんで「ベゴニア」なのか聞くの忘れた・・・

上演時間は休憩なしで1時間40-50分位かな。

公演は2008年11月13日から17日まで。
下北沢OFFOFFシアターにて。
公式サイトは こちら

2008年11月08日

08/11/08 エリザベート@帝国劇場

2008年11月8日(土)17:00
エリザベート
1階O列12番@帝国劇場

武田真治トートと涼風真世エリザの組み合わせ!
観てまいりましたー!

新鮮ー!
今までのエリザベート観ががらっと 変わってとーっても新鮮でした

まずエリザベートの涼風さん、登場からめっちゃおてんば、
気も強くてまわりが手がやく感じでとってもいい感じ。
フランツとであった時も最初のちょっととまどった感じから結婚までの
気持ちの変化みたいなものがこう裏がなくストレートに感じられました。
そして結婚してからが強い!ゾフィーにまったく負けてない。
気持ちいいくらいに真っ向勝負系。”私だけに”のナンバーでは、
その心の底にある純粋なか弱さみたいなのも感じられるのですが、
なんというか少女時代から一貫してる感じが新鮮でした。
(一方でルドルフが死んでしまった後の抜け殻のような涼風エリザも印象的)

そしてトートとの関係。完全に支配権はエリザベート。。。
死ぬかどうか決めるのもエリザベート。
エリザベートが感染症にかかった際、「チャンスは今しかない!」的な
武田トートが、とても新鮮でした。

そのトートの武田さん。ロックでPOPなトート。
綺麗な小悪魔みたいなイメージ。
さらにいえば「かわいらしさ」があるのです。
思わず見守って微笑んで応援したくなるトート。
2幕ラストで指揮ふってる時とかも軽いんだけど美しい。
ついオペラで凝視したくなります。不思議な魅力だ。
二幕でルドルフが死んだ際、あなたねーというエリザベートに
対するトートの反応が「ば、ばれたか」的な表情。でもこの軽さもいいかも。
あ、黒い衣装を脱いで白い衣装になった際って和装に見えません?
歌については、マイク効果でフォローしようとしてるのか、
音が割れまくり。あそこまで割れるとちょっとねぇ。。。
あと、歌で母音を伸ばす部分がどうしてもちょっと気になりました。。

ルドルフの伊礼彼方さんは、演技や歌やダンスに一生懸命な感じでしたが、
これから余裕が出たらぐっと変わっていきそうですね。
あ、そうそう、驚いたのが、武田トートがルドルフにキスする直前の
ルドルフシェイク。あそこまでがんがんシェイクしてキスするとは。
ちょっと衝撃的。

今日はトートダンサーかっこよかったー。美しいー。
また、アンサンブルの女性で、あっこの人いいなってひといろいろでてきました
(まだどの方か特定できないんですけど)。
そしてミルクの群舞から、ミルク風呂の女性アンサンブルの振付、
あの動き好きなんですよねー(足の動きと衣装の揺れがいいっ)。

高嶋政宏ルキーニ、2幕最初でグッズ客席投げしてたのは初日だけ?
2幕のランデブーーーーーの響きはとっても素敵でした。
ミルクは前回観劇よりはじけてなかったかも。
石川禅さん、老いてからが味ありまくり、
素晴らしい役者さんだなーと。
あとね、1幕冒頭シーンで、上手で棺おけから出てきた後の
子役ルドルフの動きが超かわいいです♪

前回、朝海山口ペアで見ましたが、歌い方や演出が変わっている部分が多く
楽しく見比べれました。
今回は1階O列下手ブロック端でしたが、O列でも結構近いですね。
しかも端席は前の人の頭がないので(通路なので)とっても見やすい!

でもほんと、今日の観劇の一番は武田トートの存在感。
歌の部分さえ突き抜けてくれたら、このトートはかなり好きかもです。
もしトートが実在したら武田トートみたいな気がします。

(カテコで手を振りまくってる武田さんもお茶目な感じで好印象でした)

2008年11月09日

08/11/09 赤毛のアン@東京国際フォーラムC

2008年11月9日(日) 17:00
赤毛のアン
東京国際フォーラムC

少女アンの菊地美香さん♪
演技のメリハリが楽しかったです。
レミゼのコゼットの時も好きだったんですが、
アンの菊地美香さんもいいっ♪

子役時代のアンの子は、惜しいってところがたくさんで、
セリフとか歌声とか、これからもっともっと伸びそうな感じ。

大人のアンは、華城季帆さん。歌声が素敵です♪
(オケのピアノがちょっといまいちで残念)

キャストの中で面白かったのが、膳亀利次郎さんの雑貨屋。
そう、あのアンが髪を緑色に染めてしまうシーンです。
この雑貨屋のキャラクターが面白かった♪

そして洋服屋ルシーラ役の調ゆうさん。
雰囲気というか、華があって、やさしいく包んでくれるような洋服屋さんでした♪

プロの方と一般の方が一緒に出る舞台だったようですが、
同じラインに並んでダンスや演技するとすっごくわかっちゃうものですね。
せめて笑顔で踊ってーと念を送っていたのですが。。。
あと教室シーンなどで一人一人自己紹介させるのは。。。
全体のシーンとか、すごい人数で迫力あって見ごたえもあるので、
そういう部分でうまく楽しさを伝えてくれればいい舞台だったと思うのですが、
あえて前の方に出そうとするのが、なんというかもったいなかったように思いました。

そして開演前に、この団体の代表の方と子供代表の子から挨拶があったんですが、
「がんばって練習しました」などと言ってしまった瞬間に
発表会なのかなって思ってしまうんです。
開演前のこの2つの言葉にちょいと萎えてしまいましたですよ。。。

あと、カテコ後の、指揮者のヴァイオリン演奏が。。。弾きたかったのでしょうか。

その後のジョイフルジョイフルは楽しくていいんだけど、
それまでのアンはいずこへ。。。的なんですよね。
せっかくアンの舞台なんだったら、カーテンコールもアンの余韻で通しかったです。
帰り際、頭に浮かんだフレーズはジョイフルジョイフルでした。

2008年11月11日

08/11/11 劇団四季キャッツ@キャッツシアター

2008年11月11日(火) 13:30
キャッツ
1階11列37番@キャッツシアター

11月11日。
25年周年の日!
観てきましたー!!!!!!

キャッツシアターに到着、入り口入ると、
なんかいつもと熱気が違う感じ。
こういう記念日の公演って私初めてかもです。
自然とワクワク感が高まります。
ロビーもごったがえし、記念ケーキやら
壁にかけられた猫の写真を眺めながら、
私も25周年記念日にひたってきました。

開演前のあの静寂。すごい静寂でした。気持ちいい静寂。
満席。見渡したところ空きが一席もない満席。
この会場から起こる拍手、気持ちいいー!

そしていざ開演。
やっぱりね、出だしってすっごく大切だなーと
改めて思いました。だってこのキャッツのオープニング、
もう気持ちの高騰ぶりといったら、何度観ても心臓が高ぶる
のがわかります。さらに猫が近くまでくるわけですからね。
ジェリクルソングからネーミングオブキャッツ。
上から靴がどーんとおちてきて一瞬の静寂のあと
また気持ちがどーんとヒートアップ。うーん、うまい。

私、キャッツは1幕も2幕も最初が好きなんですよね。
1幕はジェニエニドッツからタガーまで、
2幕はガス→グロールタイガー→スキンブルシャンクスが大好き。
ミストフェリーズも好きだけどここはもう私の中では余韻。
バイバイグリザベラは余韻の余韻。
最後の猫のごあいさつは余韻の余韻の余韻。
そのあとの握手、カテコは余韻の余韻の余韻の余韻。
なので終わった後すごく満たされた気持ちで帰れます。

今日はさらに、特別カテコ!
これが感動的でございました。
後ろに白い布がどばっとあらわれて、そこに映像が投影
されるんですが、この映像がまた鮮明でびっくり。
25年前からのキャッツの歴史が映像で語られるのです。鳥肌ものでした。
阪神タイガース優勝の年に大阪で公演してたんですね!
私はあの時はキャッツの存在も知らなかった小学生でしたが、
あの時キャッツをもし観にいってたらその後の人生に影響したかも
などと思いながら映像を観てました。
品川キャッツの時はゆりかもめからキャッツシアターを見た記憶があるんですが、
これもあの時観てたらまたその後の人生変わったかもなぁと。
ちなみに私がキャッツを初めて観たのは2000年にLONDONで、
帰国後、四季のキャッツを観てみたくなり、名古屋まで
キャッツを観にいきました(夜観て泊まって昼観て帰ってきました。ソワマチ?)

本編では、南シラバブのかわいらしさは健在ですねっ。
そしてカーテンコールの猫のアクションがダイナミックなこと!
動きが大きい!みてて気持ちいいです。

ちなみに私が大好きな猫3匹。
ヴィクトリア、ジェリーロラム、シラバブ。
最初に名古屋でキャッツ観た時、こんがらがった三匹です。
三匹とも、色白いし、綺麗ですしね。今は区別つきますが、
はじめてみたらこの三匹はほんと混乱すると思うんですよね。
私の中でのイメージは、
シラバブは10代のかわいい娘さん、
ヴィクトリアは20代の綺麗なお嬢様、
ジェリーロラムは30代の素敵なOLさん
って感じです。
それぞれによさがありますよねー。
さらにいうと
ジェニエニドッツは40代の元気なおばちゃん、
グリザベラは50代のスナックのママさん、
タントミールは我が道を行く年齢不詳のお姉さん
といったところでしょうか。

キャッツは、ミュージカル見たことない人を連れて行くと、
特に子供とかにはほんとにいいと思うんですよね。楽しいし。
握手できちゃうわけですし。
今日はランペルティーザの握手席でした。
横のブロックにミストフェリーズがきていて、
握った手を話さなかったりしていて、みてて面白かったです。

ここまでキャスト(猫)とじーっと目あわせられる演目ってのも
ほんと珍しいですよね。

キャッツシアター、終わるまでにもう一度観ときたいな。
花代ちゃんグリドルボーンもう一度観たいなぁ。。。


2008年11月12日

08/11/12 花形歌舞伎@新橋演舞場

2008年11月12日(水) 16:00
花形歌舞伎
1階5列22番@新橋演舞場

堪能!5時間に及ぶ上演時間ですが、見所満載です!
まずは尾上菊之助さんの女政岡に魅せられ、
片岡愛之助さんのいじわる姉さんにひきつけられ、
市川海老蔵さんの花道せり上がり登場のオーラに引き込まれ、
尾上松録さんのさわやかさが気持ちよく、
中村獅堂さんと片岡愛之助さんの舞の衣装メイク早替えに驚きました。

尾上菊之助さん、女!母です!そして綺麗です!
目、表情、こらえてる感じ、所作、姿勢、うーん、もう全部!

市川海老蔵さんは、目力がすごいですね。
特に今日は5列目センター右側だったのですが、
問注所対決の場で、海老蔵さんの目線がびしびしきて
ドキドキしながら観てました!存在感というかオーラすごすぎです。

ラストに出てくる尾上松録さん、なんてさわやかなの!
印象変わりました。

そーしーてー子役、鶴千代が超かわいい!
この鶴千代が最後はやくちでしゃべるのがめちゃめちゃかわいー!
(はじめてイヤホンガイドを邪魔と思ってしまいました・・セリフとかぶるんだもんー)

この通し狂言「伽羅先代萩」だけでもかなりたっぷり満足なんですが、
さらにその後に踊り「龍虎」がありまして、これがまたいい。
衣装替えもすごいのですが、特に驚いたのが、顔の変化!
あの色、あの短時間でどうやって落としたのでしょうか!?
驚きました。

舞台装置の転換や場内の照明、背景の奥行き感、などなど
歌舞伎の見所も満載で、はじめて歌舞伎観る人にもおすすめと思います♪

2008年11月13日

08/11/13 こまつ座 太鼓たたいて笛ふいて 通し稽古レポ

2008年11月13日(木) 13:00
こまつ座 太鼓たたいて笛ふいて 通し稽古見学

放浪記を書いた林芙美子さんの、その放浪記の後の人生を描いた舞台です。


(※写真は前回公演。撮影:谷古宇正彦さん)


素晴らしい!!!!!
(素晴らしいという言葉をいつも使いすぎている自分を反省してしまう位、
本当に素晴らしかった)

脚本(井上ひさしさん)
演出(栗山民也さん)
音楽(朴勝哲さんのピアノ生演奏)、
そして素晴らしい出演者の方達!

通し稽古を観終わった後のこの満たされた気持ち。
稽古場からの帰り道、引き返して「明日も観に来ていいでしょうか」
とお願いしたくなる衝動を抑えるのが大変なくらいでした。

まずもう出だしの林芙美子さんの母役の梅沢昌代さんと、
ラジオ局の三木役の木場勝己さんのやりとりから、
この舞台の世界にぐいーっと引き込まれます。

そして!
林芙美子役の大竹しのぶさん
声のテンションや切り替えが、表情や仕草、気持ちと絶妙にリンク、
林芙美子さんのいろいろな感情が、目から耳から私の心に響いてくるのです。
例えば、「おかえりなさい」「ありがとう」、
こうした日常で使う一言のセリフが響いてくるんです。
またそうした、ふっとした一瞬の表情がいいのです!


(※写真は前回公演。撮影:谷古宇正彦さん)

今回の舞台、出演者は6名。
林芙美子役の大竹しのぶさん。
三木孝役の木場勝己さん。
林芙美子の母林キク役の梅沢昌代さん。
加賀四郎役の山崎一さん。
時男役の阿南健治さん。
こま子役の神野三鈴さん。

ほんと、全員が印象に残ります。
そして一人一人のキャラクターの魅力ももちろんですが、それ以上に
各登場人物の絡み合いや掛け合いを通して、人の持ついろんな一面が
描き出されていて見所が満載です。
皆さんセリフを完全に自分の言葉にされています。なので掛け合いの時とかも、
生の舞台ならではのちょっとしたハプニングとかへの対応(間とか声の張りとか)
がとっても自然、いや、自然という以上に、よりぐっと伝わってくるんです。
これがまた生の舞台ならではの醍醐味ですよね。


また音楽劇なので、全員で歌うシーンもあるのですが、思わず足で
リズムとってしまうくらいノリもいいです!
音楽はなんとピアノ生演奏!
それもステージ手前に配置されるような感じです!(舞台上との絡みもある!)
この生ピアノ(演奏は朴勝哲さん)の演奏がまた気持ちいい。
ピアノが奏でる音に表情や感情がのっている感じ♪

舞台全体を通して、
一瞬の動きとかが面白かったり印象的だったりするので、
全てのシーンで目が離せないです。
例えば鯛の布を大竹さんが上に投げて山崎さんがとるシーンなんて、
スローモーションに見えました。

休憩はさんでの2幕は、この作品のタイトル「太鼓たたいて笛ふいて」という
意味が、自然に、ほんとに自然に伝わってきます。

時男(阿南健治さん)の語りのシーンの梅沢さんの
「おまえはわるくなー」という一言。このあたりからもう気持ち的にはぐっときて、
熱く張り詰めた気持ちになるんですが、その後ふっと持ち上げてくれます。
ここがまたうまい。観終わった後の余韻が気持ちいいんですよね。

そして帰り道、振り返りたくなるシーンが盛りだくさんで、
誰かにこの舞台の良さを伝えたくなりますよ。
(実際私も思わず稽古場からの帰り道に会社に電話して
 素晴らしかったーと一方的に気持ちを伝えてしまいました)

まだ本番まで一週間あるので
これからさらに磨き上げられていくと思うとますます楽しみです。

両親に、友人に、大学生の後輩達に、そして演劇をしている人に、
もういろんな人に観て欲しい舞台です。
私の両親や祖母がもしこっち(東京)にいたらぜひ一緒に
観に連れていってあげたいという思いになりました。
普段舞台をあまり観ないような人にもおすすめと思います。

おけぴ管理人120%オススメでございます。
私は21日の初日に観劇予定です。

2008年11月21日から12月20日まで新宿紀伊國屋サザンシアターにて
(チケットは一般6300円、学生だと4200円!)
上演時間:約2時間50分(休憩含)

p.s. 今年5月には森光子さん主演で帝国劇場で放浪記が上演されますが、
今回の舞台を観ていると、林芙美子さんという人物をとても身近に感じられる
ようになると思うので、帝劇での放浪記の楽しさも倍増すると思います。


(※写真は前回公演。撮影:谷古宇正彦さん)

08/11/13 おーい!竜馬 青春編 ザ・ファイナル@シアターサンモール

2008年11月13日(木) 19:00
おーい!竜馬 青春編 ザ・ファイナル
M列7番@シアターサンモール

当日券で観劇。
出演者めちゃめちゃ多い。
プログラムで数えたら47名!
そしてシアターサンモールの舞台機構もなかなかすごい!
黒船は地底から登場でした!

前半の展開はちょっとまったり。

三又又三さん。のほほんとした竜馬。
ここまでのぼーっとした竜馬も珍しいなーと
思いながら観てました。独特のテンポ感の竜馬ですね。
武地役の方、お笑いの人なんですね。。セリフまわしがちょっとつらかったです。
雰囲気作りはよかったんだけど。

タカギマコトさんのバク転、見事なんだけど、
ぜひ殺陣シーンでそのアクロバット技をみせてほしかった。。
地球バランスボールでバシってのは見事!ボーン!!

黒船の人たちはいい顔してました!

大勢で出てる方達は、ただ舞台を通り過ぎるだけでも、所作や立ち姿の
居所の無さ感みたいな不安定さをこう感じ取ってしまうんですよね。
また、どうしてもがなってる、叫んでる、皆一方向を見てる、的な、
そういう演出もあるのはわかるんだけど、私的には苦手で。。。
そして、あまり演技に慣れてない人一人一人にしゃべらせたり
という演出は内輪向色が濃くなって萎えますです。

あ、ナレーション、声いいなと思ったら高嶋政伸さん。
こんな声でしたっけ?

ラストはぐっとくる展開なんだけど、入り込めなかった。。。残念。
でもまわりのお客さんは結構泣いてる方もいたようです。

そんな中、以蔵の松谷賢示さんは軽やかな殺陣や雰囲気作りがうまかった!

それにしてもたくさん人が斬られた舞台でした。
ブシュッって音何回聞いただろう。。

サンモールで2時間40分は長い..お尻が痛い...

2008年11月15日

08/11/15 扉座 人生のクライマックス ブログライター会見

2008年11月15日(土) 13:00
扉座 
人生のクライマックス
ブログライター会見

横内謙介さん主催の劇団扉座
昨年の公演、ドリル魂 -ガ・ガ・ガ・ガ・ガ-の時、
絶対観といた方がいいと強くすすめられていて
かなり興味持ったにも関わらず、千秋楽間際で
観劇予定が埋まっていて観れなかった扉座さん。

その扉座の横内さんの2年ぶりのストレートの新作!
しかもキャラメルボックス岡田達也さんをアテ書き!
これは、初扉座観劇にはもっていこいかも!
と思っていたのが今回の舞台「人生のクライマックス」。

っと、なんとそんな時、扉座さんがブロガー記者会見なるものを開く
という情報を友人から教えていもらい、応募して当選♪参加してきました!

会場に着くと、会見の前に、たい焼きが配られまして、
これがまたもちっとしていて美味しかったー
(近所に最近できたお店だそうでタピオカ使っていて生地がモチモチ)

ちなみに今回のブロガーライター会見は、出演者の方がずらっと並んでこんな感じ。

演出の横内謙介さん、独特の雰囲気が楽しいです。
会場の雰囲気もいい感じ。場が和む感じで、出演者陣も記者陣も和やかなムード。
とっても雰囲気のいい会見でした。

この会見の後に、自由にご歓談下さいタイムがあって、
このお芝居、一言で表現してみると。。と
お話ができた出演者の方達に聞いてみたところ、

中原三千代さん(事務員):だまし

伴美奈子さん(経理課長):おとし穴

有馬自由さん(市建築部):おなかいっぱいになれる作品(※セリフ量がとっても多いそうです)

岡森諦さん(ミウラ):説明的なところをキラっとテンポよく(※説明的セリフが多い役どころです)

岡田達也さん(建設会社):人それぞれのクライマックスを感じて下さい!

横内謙介さん(演出):芝居!

お話は中年のオッサン達のお話で、
舞台はレアル・コンサルタンツという賄賂専門会社(!?)。
その会社が建設会社、役所の建築部、県央金融公社と絡み、
さらに汚職問題、お洋服問題(!?モードおたくという設定が面白い!)
などが絡み合い、最後の展開は、落語でいうオチのように
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
という感じに仕上がってるそうです!(by 横内さん)
(この最後の展開を思いついたご自身を笑顔で自画自賛
されてた横内さんがちょっとかわいかったです♪)

この作品、納税してる人に、
そして公務員の方達にもぜひ観にきてほしい!とおっしゃってました。


ちなみに賄賂、汚職といったキーワードがいろいろ出てくる印象ですが
私的に琴線に触れたポイントは、

何の取り得もない地方の役所の建築部公務員。
中学生の娘からは、パパ臭いから近寄らないでと言われている冴えない中年男。
そんなオジサンの、誰にも言えない秘密。
その秘密とは。。。
ひそかに買い集めて貸し倉庫に隠し置いていた最新モードの洋服たち!
「父さん実は・・・おしゃれなんだ」

ここすごくみたいっ!

↓追記

横内さんのブログ(写真、わかっ!)によると、
そのシーンはないみたい。
”意味的には登場するけど視覚的には出てこない”とのこと。
でもオシャレアイテムは登場するそうです。
それが結構大変なところらしく、確かに本物を集めるのは大変ですよね。
本番どうなってるか楽しみなところができました。

2008年11月29日(土)30日(日) @厚木市文化会館
2008年12月2日(火)-7日(日) @紀伊國屋ホール
前売 4200円 当日4500円
→なんと12月2日の紀伊國屋ホール初日は3000円!
詳しくは扉座さんのホームページにて

08/11/15 音楽座ミュージカル マドモアゼル・モーツアルト トライアウト公演レポ

2008年11月15日(土) 17:20
音楽座ミュージカル
マドモアゼル・モーツァルト トライアウト公演レポ

□公演概要□
音楽座ミュージカル/Rカンパニー
マドモアゼル・モーツァルト
★公演日程
・東京公演  12/18(木)~12/28(日) 池袋・東京芸術劇場中ホール
・神奈川公演 2009/1/31(土)・2/1(日) グリーンホール相模大野
・兵庫公演  2009/3/6(金)・3/7(土) 兵庫県立芸術センター中ホール
音楽座HP「マドモアゼル・モーツァルト」ページ

町田の稽古場で、本公演に先駆けて行われたトライアウト公演に行ってきました。
トライアウト公演とは、衣装や照明などは入らないものの、
可能な限り本番同様のクオリティで行うもので、音楽座ミュージカルのトライアウト公演は、
単なる公開通し稽古ではなく、このトライアウト公演を観た方の反応を
さらに作品作りに生かしていこうというものなのです(トライアウト公演詳細はこちら)。
私管理人が拝見したのはトライアウト公演2日目だったのですが、
1日目を観た観客の方達の反応をすでに2日目のトライアウト公演に反映されているとのこと!
(6~7箇所変えたそうです。セリフ、立ち位置、歌詞まで!)

このトライアウト公演、公演の前後に、本番と同様、バックステージツアー稽古場編、
ロビー面会稽古場編があるのです!
まずはおけぴスタッフ akki によるバックステージツアー稽古場編レポからどうぞ!
(※おけぴ管理人はトライアウト公演2日目の15日(土)に、akki は6日目の20日(木) に観てます)


バックステージツアー稽古場編
2階の稽古場に上がると、パイプ椅子がずらっと。 開演の20分前に「バックステージツアー稽古場編」がスタート。 Rカンパニーでは本公演の期間中も一部日程でバックステージツアーを開催していますが、 それの稽古場編…というかトライアウト公演特別版?

案内をしてくれるのは、藤田将範さん、野田久美子さん、渡辺修也さんの3人の俳優さん。

ここでは、トライアウト公演までの経緯が紙芝居形式で説明されました。
「マドモアゼル・モーツァルト」の音楽が小室哲哉さんに提供を受けたものであることから、
主催のTV局が降り、ついてくれていたスポンサー企業も「今回は…」と降り…。
せっかく作ったCMも、枠を劇団が買うと言っても流すこともできない状態で、
広告媒体が完全に断たれてしまったのだそう。
劇団で協議を重ねた末の上演決定…今、カンパニー内では「ピンチをチャンスに!」を
合言葉なんですって。そういうのって舞台に絶対表れますよね!
トライアウト公演は、照明も衣裳も小道具もほとんどないなど、本番とは違う点も多いので、
藤田さんから簡単に説明がありました。
セットも実際は球体のセットですが、稽古場には入らないので、どんぶり型だったり(笑)。
でも、精霊役の衣裳…というか稽古着を白で統一、人間役の人はカラフルな稽古着と
わかりやすくしてくださってましたね。
でも、「本番と同じなのは『やる気』!」

さて、参加者の皆さんはどこからトライアウト公演を観るか…。
なんと、キャットウォークと呼ばれる2階の稽古場に隣接した、1階稽古場を見下ろす位置に
ある細い通路に座布団をしいて桟敷席?での観劇なのでした!
そこからの眺めはこんな感じ。(「オペラ座の怪人」のボックス席みたい?)

バックステージツアー稽古場編のあと、いよいよトライアウト公演のスタートです!


トライアウト公演本編

今回、モーツァルトを演じるのは、なんと弱冠19歳の髙野菜々(こうのなな)さん!

フレッシュ!Rカンパニーの新人さん、大抜擢です。
髙野モーツァルトは、どこかあっけらかんとした、天真爛漫な少年っぽさがあります。
地声は意外と低く、ファルセットは綺麗に響きます。
陽性のオーラとでもいうんでしょうか、明るさは持って生まれたものですね。
本当はエリーザという女でありながら、作曲の才能のために男として育てられた
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト…中性的な魅力を持つ髙野さんと重なります。

だけど…女なのにコンスタンツェと結婚しちゃうんです!モーツァルト!
っていうか…コンスタンツェのママ(新木りえさん)、強烈・強引キャラなので、
あれじゃ、どうやっても逃げられないですねぇ…(苦笑)。

っていうか…よくバレなかったな~と思ったりしますが、モーツァルト自身、
「男として、作曲家として生きる」ことに疑問を持ってないので、
気づかれなかったんでしょうね~。
サリエリ(広田勇二さん)とカテリーナ(秋本みな子さん)、特にサリエリはモーツァルトの容姿、
触れた肌から、「本当に男か」と疑問を持つけれど、女と結婚できちゃったら、
信じるしかないですもんね。

でも、そんな結婚、そりゃ~、波乱が待ってるってもんです。
一つ屋根の下に住むコンスタンツェをモーツァルトは騙しきれるのか?
コンスタンツェはモーツァルトの秘密を知ってどうするか…これは苦しいですよ~。
愛する人と結婚したと思ったら、その人は女だったんですから!

そんな2人に、どんどん事態の変化が訪れます。
モーツァルトの弟子フランツ(山崎義也さん)の存在、コンスタンツェの妊娠、
モーツァルトの音楽を理解する父・レオポルト(新木啓介さん)の死、自由になったエリーザ…ほのかな恋?
彼女は、モーツァルトとして生きるのか…エリーザとして生きるのか…。
彼女の揺れる心が、コンスタンツェをはじめとした周りの人との関わりの中で織られていきます。

実はコンスタンツェ役の安彦佳津美さんもRカンパニーの新人さん。
安彦コンスタンツェは、とても柔らかな温かい歌声。
歌声自体も高野モーツァルトに寄り添うかのようです。
悪妻と言われることの多いコンスタンツェですが、
マドモアゼル・モーツァルト」では普通の少女、女性として描かれています。
モーツァルトと結婚したがゆえのコンスタンツェの葛藤には涙しちゃいました…。
すごく共感できるんじゃないでしょうか。
2幕にモーツァルトが「魔笛」を書き上げた後に、
モーツァルトとコンスタンツェが歌う「朝焼け」というナンバーがあるんですが、
ものすごく沁みますよ。

あ、今、「魔笛」って書きました。
マドモアゼル・モーツァルト」では、「魔笛」だけでなく
フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ
コシ・ファン・トゥッテ」のストーリーが、うま~く話の中にダンス等で挿入されるので、
ちょっと頭においておくとより一層楽しめますよ。
そこに、モーツァルトの心象風景が重ねられるシーンもありますから♪
R'blog 「天才音楽家・モーツァルトvol.3~オペラ~ 」ご参照)

この「マドモアゼル・モーツァルト」にもシカネーダー、出てきます!
(東宝版「モーツァルト!」では吉野圭吾さんですね。)
やっぱりシカネーダーっておいしい役です。
「マドモアゼル・モーツァルト」のシカネーダーは、男っぽいかっこよさがあるかな。
シカネーダーは、「メトロに乗って」や「リトルプリンス」、「七つの人形の恋物語」での好演も記憶に新しい、 吉田朋弘さん。
シカネーダー登場のシーンは、曲調も違うしノリがよくって、いいですね~♪

魔笛」上演の後…悲しいラストとなるのですけれど、
それに続く「ラストテーマ」という曲で、なんともいえない感情が湧きあがります。
なんて言ったらいいのでしょう…悲しくもあるのですけれど、どこか清々しい…。
モーツァルトの音楽の美しさ、軽やかさと同じように、モーツァルトも当時の人たちの間を風と
なって吹き抜けていったような感覚…。
モーツァルトの音楽が死なないように、
もしかしたらモーツァルトの魂も私たちの周りをめぐっているのかもしれない…
そんな気にさせてくれる曲。
明るく描かれてるシーンも多いのですが、作品そのものが軽いわけではないんです。
でも、きっと劇場を後にする時、観た人が流した涙は乾いて微笑んでる…
そんな作品だと思います。

群舞シーンもいろんな音楽に合わせて展開されるので、ぜひぜひ注目してみてくださいね。

いやはや、ドン・ジョバンニ(安中淳也さん)のダンスとか、
話の筋知らなくても、なんとなく想像できちゃいますからね~。
モーツァルトを取り巻く音楽の精霊たちも表情豊かで、見ていてとっても楽しいですよ。
目がいくつあっても足りないかも(笑)。



以上ここまでは、 akki レポートでございましたが、
私管理人が今回(いつも?)特に、はまってしまったのが、
音楽!ダンス!群舞!

群舞大好き管理人としましては、
オープニングから、アンサンブルシーンに見惚れてしまいまして。
お一人お一人が輝いてます。
振付がいいっ!(振付は謝珠栄さん!)
スローなナンバーではうっとりと、
ノリノリのナンバーでは、ウキウキと、
またちょこっとしたシーンの小さな動きまでかわいかったり美しかったり。
指先のかわいい動きや、見逃してしまいそうなクルルン一回転とか。。。
たまらなく好きでございます!
そしてモーツァルトの楽曲がいろんなバージョンにアレンジ!
これに振付が見事にマッチしてみていてとーっても気持ちいいのです!
全体のダンスシーンはもう興奮してワクワクしますし、
ひとりひとりに注目しても楽しめます♪
ダイナミックな安中淳也さんのダンス、
美しい男の子、大川麻里江さんの動きが楽しい♪
細やかでしなやかでリズミカルな野田久美子さんの舞、
動き回る片山千穂さんと伊沢絵里子さんのダンスは見てて気持ちいい!
そして!藤田将範さんのコンコンチキ!
などなどもう注目スポット満載です!

そして、わたくし、高田浩さんの生演奏に惚れました。
サリエリがキスする瞬間を、(高田さんからは死角でみえないので)
スタッフの方が、指で小さくパチンッってやって高田さんに合図して
高田さんが完璧なタイミングで演奏スタート。かっこいーー!
弾いてるのはシンセなんですが、電子音という感じがしないです。
愛のある音でした。。。いやほんとに。。
またモーツァルトが演奏しているシーン、ほんとにモーツァルトが
弾いているかのような完璧に動きに同期して高田さんが弾いてます。
まさに生ならではのリアリティ。

そしてなんといってもトライアウト公演終了後の
見学者の方達が一緒に参加しての「ロビー面会稽古場編」。
これがスペシャルでした。いやーほんとにすごかった。
では再び akki レポートに戻りましょう。


ロビー面会稽古場編

Rカンパニーの場合、本公演終了後は、
舞台に立っていたままの姿の役者さんたちがロビーでお見送りしてくれるんですが、
今回のトライアウト公演では、2階の稽古場でアンケート記入した後、なんとなんと!
「マドモアゼル・モーツァルト」はこの場にいるみんなの力で練り上げられていくということから、
1階稽古場で参加者&役者さんの全員で「ラストテーマ」を歌ってのカーテンコール!
さっきまで演じていた役者さんたちの指導の下、
稽古場でみんなの体をほぐすウォーミングアップ。
知らない人同士でも、一緒に歌えちゃいそうな雰囲気が
あっという間にできあがっちゃいました。
「ラストテーマ」の練習の後、いざ本番!

1階稽古場に入り、中央には髙野モーツァルト、
そして、みんなで歌う「ラスト・テーマ」。
藤田さんの仕切りで1人1人お辞儀をし、
最後には手を繋いでのお辞儀でカーテンコールを終えました。

最後は、3つのチームに分かれて、トライアウト公演の感想を役者さんに。
役者さんからも「ダメ出しOKですよ~」との声。まさに一緒に創るトライアウト!
とはいっても、長時間は取れないので、トライアウト公演の感想を寄せるための
メールアドレスが用意され、そちらに感想を送ることができるようになっていました。

このトライアウト公演の間にもスクラップ&ビルドが行われたそう。
カンパニーの皆さんの作品をよりよくしようという熱意がいっぱい伝わってきました。
今回、私が観たのは完成品ではありません。
モーツァルトの曲のフレーズも散りばめてあり、音楽的にも多様性に富んだ本作。
さらに練り上げられた「マドモアゼル・モーツァルト」のさわやかな風を、本公演でめいっぱい
感じたいですね。とても楽しみです♪

以上おけぴスタッフ akkiのレポートでした!!


このトライアウト公演の最後のロビー面会稽古場編で参加者も交じって熱唱した
テーマ曲「ラスト・テーマ」。稽古場からのビデオレターをご紹介しておきまーす♪





そして今回のトライアウト公演の感想をブログにUPされた方もこちらでどーんとご紹介!
ご連絡いただければリンクしま-す)

公演は12月18日池袋・東京芸術劇場にて開幕です! トライアウト公演に参加した方もそうでない方も、 「マドモアゼル・モーツァルト」本公演をぜひお楽しみに!! ( チケット購入はこちらからどうぞ

(写真は関係者の許可をいただいて撮影・掲載してますので無断転載はご遠慮下さいね。)

2008年11月16日

08/11/16 SAMURAI7@新宿コマ劇場

2008年11月16日(日) 13:00
SAMURAI7
22列24番@新宿コマ劇場

コマ最後の時代劇 by 森山栄治さん談。
この森山さんが、1幕2幕の開演前に
ちょっとした前説をするんですが、これが楽しい。
出演する役者さんみずからこうした前説をして
注意事項とか説明してくれると、
携帯電源とかそういうのより耳たてて聞きますよね。

そして楽しいなーと思ったのは、観客参加型ですとかいって、
なになのかなーと思ったら、まずは掛け声。
開演10分後にこのタイミングで掛け声かけてくださいーと。
う、うまい。楽しい演出だ。開演10分後にっと具体的に指定するあたりがGood。
そして2幕は、このタイミングで万歳しましょうと。
で万歳の直前に森山さんが「イマデスッ!」って小さく素早く言うんですが
これがまた大筋を邪魔するわけではなく楽しい。
まさに参加型エンターテイメント♪

原作の七人の侍は、コンピュータグラフィックスを研究していた大学時代、
研究室の先生が、七人の侍は基本だからみとくべき
ということでみんなで見たのを覚えています。確かに面白かった。
この SAMURAI7 はそのアニメ版のさらなる舞台版。
時代設定は未来なんですが、結構すっと入り込める内容になってます。

7人の侍役の方達は、みなそれぞれに味があっていいんだけど、
キクチヨ役のレイザーラモンの住谷正樹さん、
真面目によかったです!いいお芝居、いい動きをされてました!
中河内雅貴さん、私が座った22列から肉眼でみても、
オペラグラスでみてもめちゃめちゃかっこいい。そして立ち姿も美しいー。
山崎銀之丞さん、不思議なオーラを出されいていいっ!
メイクでの印象では若い方と思っていたら、なんと最年長!!
そして主役の加藤雅也さん。でーんという存在感。頼もしいー。

一方で、コマチ役の子役の子の立ち姿が浮いてしまってる感じで、
立ってる際、位置調整ばかりしてるように見えたのが残念でした。
なので、コマチとキクチヨのシーンも、うーん・・・と。

また、赤ちゃんの鳴き声、あれ、実際に観客席で赤ちゃん泣いてるのかと思った。
舞台上手側で泣いてる設定なのに、下手側から聞こえたんですよね。

全体的に音がどっかんどっかんくるので、これスピーカーの近くだとどうなんでしょうね。
でもこうした音に、後ろの映像、そしてお芝居がリンクするとめっちゃ気持ちいい!
そしてとにかくこの舞台、殺陣満載です。
もっとアクロバット的動きがあるのかなと思ったんだけど、
アクロバット的動きはそれほどでもなく、とにかく次から次へと、斬って斬って斬りまくり!
殺陣シーンはみものです。展開的には、あんまりセットが大きく動かないので、
ちょっとあっけない感はありましたが。。
あ、あと、セリフの直前に音のボリュームを調整する部分が妙に気になりました。

この舞台、若い観客の子達の反応を観てると、とっても入り込んでる感じ。うん。
一方でちょっと私は距離置いてみてる感じ。
私、”ノリ”と”勢い”みたいなのについていけてない? 歳? なのかしらん。。。

2008年11月17日

08/11/17 歓喜の歌-よろこびのうた- 稽古場レポ

2008年11月17日(月) 13:30
歓喜の歌 -よろこびのうた- 稽古場レポ

今回の稽古場レポは、おけぴスタッフ akki のレポでお届けします♪

2005年に上演された「歓喜の歌-よろこびのうた-」の再演の
お稽古に熱の入るお稽古場にお邪魔してきました。
本日は止め通しで、シーンごとにストップがかかりますが、
ラストまでお芝居を見させていただきました♪

同じ町内に住む6つの家庭の生活をオムニバス形式で綴っていきます。
ちょっとそれぞれの家庭をのぞき見しちゃう感じです。
おまわりさんに捕まったりしませんから、この際、しっかり見ちゃってください♪
喧嘩や仲直りは当たり前。家族の病気に介護、愛の力関係におエライ親戚との付き合い、
就職に結婚、嫁姑問題…家のメンツも気になるし…とまぁ、何でもござれ(笑)。

舞台は野々宮家からスタート。
どうやらおうちのリフォームを考え中。
ご近所づきあいに親戚づきあい…心労は耐えないけれど…奥さん(相原愛さん)、
取り繕うのに体張ってます!(ジャンプ1番!←見逃さないように!)

ご主人(倉田秀人さん)、お疲れっ!バルサン、最高~♪

お次はラブラブ結婚3年目カップル~の江藤さんのお宅♪
っつーか、結婚して3年経って、こんな会話してるのかな、フツー。
こっちが恥ずかしくなるくらい…体かゆっ!
かつてモテモテだった奥さん(月田有香さん)にご主人(角川裕明さん)、
やっぱり妬いちゃいますよね~。
でも…あれ?なんか雲行きが…こっ、こっ、こわ~~~っ!シュール…ですな。

佐伯家は、3世代同居で、お祖母ちゃんのお世話をお母さん(玉木文子さん)と
娘たちが協力し合って面倒みてるんですね~。
う~、お母さん、本当にこういう人いそうですよ、優しくてお姑さんに尽くしてて。
うぅ~、お母さんの大変さに気づいてよ~(涙)!

でもでもでも!お父さん(青木勇二さん)!最後の一言…そんなこと思ってたんや~!(驚)

和田さんのお宅は、従業員数もギリギリで頑張ってるそば屋「丹波屋」を経営。
みんなで箸を紙の箸袋に詰めるところとか、なんかリアルでいいな~。
お父さん(若尾哲平さん)が、そば屋のオヤジ(頑固一徹じゃなくてお茶目でハッタリ屋)って
感じで、なんかかわいいです!ほんとにその辺のそば屋にいそう!
愛すればこそのみんなの行動が、これまた微笑ましい!
特に従業員の中条さん(山本順子さん)、GOOD JOB!

服部家は…この夫婦、大丈夫かいな…(汗)。
娘さんは結婚して2人暮しですが、ご主人(寺門一憲さん)、情けない~。
ステテコ姿がさらに拍車をかけます。
奥さん(野村須磨子さん)は…だらしないっ!ご近所さんじゃなくても心配よ、この夫婦。

一番、世間的に落ち着いて見えそうなのは、滝沢家でしょうかね。
しっかりものの奥さん(藤井千夏さん)の尻にしかれてるご主人(キモサベポン太さん=
是枝正彦さん、役者としてのお名前がキモサベポン太さんなんですね)。
そして、息子さんは結婚を控え、教員として就職を考えている身。
しっかりもののいい息子さんね~…と思いきや、そうは問屋がおろさない!
「滝沢家、お宅もか…」って感じで、やっぱり何かしらあるものですね~。

この6つの家庭は、回覧板(連絡文書などをクリップボードに挟んで、町内の各戸を
順に回すもの)を回したり、忘れ物を届けたりと、何かしらでつながっています。
今回は、町内の住民が一同に集まって、第九つまり「歓喜の歌」を歌いましょうという
回覧板が回って、最後には6つの家庭が大集合。
ちょっぴりコミカル、ちょっぴりシニカル、ちょっぴり涙もありの、それぞれの家庭を
本当の姿を見た後だと、「ウチ」と「ソト」とはよく言ったもんだって思いますよ。

ソトから見たんじゃ、わからない各家庭の事情。
ソトから見るよりも楽じゃないかもしれないし、ソトから見るより意外と本当は幸せかもしれない。
現実にも、ありそうでなさそうで、なさそうでありそうなお話。
私も、家族とな~んにもなくて今があるかって言ったら、ぶっちゃけ嘘ですもんね~。
ラストの「歓喜の歌」への流れは、「いろいろあったっていいじゃん!ウチも大変だけど
意外と楽しくて幸せかも!」ってほっこり気分になりましたよ。
キャストさん全員から、「歓喜の歌」で元気もらえます!観終わって気持ちいいです!

吉祥寺は飲食店の多い街。
お友達と「歓喜の歌」の観劇帰りにどこかによって(お酒ありもいいですよね)、
自分の家庭の「ウチ」を明かして、溜まった愚痴を吐き出して笑い飛ばしたくなりますね。
帰りにおうちのドアを開ける時、「ただいま」って声と顔がいつもより明るくなるかも…
なんて思いました^^。

by おけぴスタッフ akki

2008/11/22-30 まで。前進座劇場にて公演。詳細はこちら

08/11/17 ベゴニアと雪の日@下北沢OFFOFFシアター

2008年11月17日(月) 14:30
ベゴニアと雪の日
ベンチシート@下北沢OFFOFFシアター

先日通し稽古を拝見させていただいた佐藤治彦さんの
演劇ユニット「経済とH」の公演を観てきました。

今回、まず座ったのがベンチシートなんですが、
OFFOFFシアターの最後列に少しクッション性のあるベンチが。
おおおお、これはいいかも。背もたれ度100%OKということもあり、
結構気に入りました。

さていざ開演!
通し稽古からパワーアップしてました!
例えば、ポイントポイントのキャラクターの仕草やくせとかセリフとかが、
面白く印象深くなってたように思いました。

そんな中でのインパクトNO1は、岡田静さん。
ストレートプレイで、いきなりスコーンと歌い始められるわけですから、
一瞬どきっとします。でもこれが自然なんですよね。なにしろ設定が、
”ミュージカル好きの主婦”ですから。そのミュージカル好きの主婦の練習
に付き合わされているという設定の旦那さん(今林久弥さん)
が今回の舞台のマンションの管理人さんで。。という具合にいろんな人たちが
うまーくつながっているんですよね。いやー岡田静さん、楽しかった。
確かにあんな奥さんだと大変だ(笑)

さてその旦那さん、管理人さん役の今林久弥さんですが、
最初のテレビ画面に流れた映像、そう、クイズ番組の、あれ実際に
子供の頃に出演されてた番組ですよねー。面白い!こういうの楽しいです。

そしてこの舞台の中心の二人、田端玲実さんと杉山薫さん、そして
後半出てくるはざまみゆきさん、この3人の女性のお芝居が楽しかった♪
この3人の役柄の間柄がうまーく表現されてました。

そして今回私が思わず笑わされてしまったのが内藤陳さん。
じーちゃん(役柄ね)、おもろいです! アドリブでいろいろふりまくり。
毎日役者さんたちに振るネタ変えてるんでしょうねー。楽しかった♪
そしてソファのところで朗(丸川敬之さん)に言った
アドバイス、うん、いいセリフだった。

あ、一点、えーって思ったのはですね、最後、その朗が
その場にいた全員の数をいきなりセリフの中で14人と言ったこと。
しかもそのセリフに対するつっこみが”13人でしょっ”なんだけど、
数える仕草とかそういうのがなかったので、な、なぜいきなりわかるの?
と思ってしまいました。

ほんわかとあったかくなる感じの舞台でしたが、
経済評論家の佐藤治彦さんならではの経済やビジネスみたいな切り口での舞台の
舞台もぜひ観てみたいなぁと思ったり。。
今日のルヴィヴォード交易社長(田嶋綾夫さん)の起業物語とか観たい。。

2008年11月19日

08/11/19 情熱のパソドブレ@北沢タウンホール

2008年11月19日(水) 15:00
情熱のパソドブレ
SB列2番@北沢タウンホール

4月に大阪公演で観た情熱のパソドブレ。
その東京公演初日を観てきました♪

立ともみさん、冒頭のつかみいいっ!校長先生のお髭姿素敵。
田渕法明さん、一瞬女の子かと思ってしまうくらい、透き通った美しさ。
チャーリーニーシオさん、歌声がずしーんと響いてきます。
そして一瞬だけのお医者さんシーン!ほとんど後姿だけなんですが
一瞬横顔がみれまして、かっこよかった!もったいない!
寿依千さん、ラストのダンスはかっこいいーー!!
(ミスサイゴンでは園田弥生というお名前でご出演でした)

そーしーてー、エミリオ、椿火呂花さん。
おおエミリオー。エミリオ素敵っ。
太く優しく響く歌声、そして今回は私がはまったのが
伏せ目がちなところから、ぱっと見開く瞳!
そして瞬き!まばたきをされるたびにドキュン!
一回一回のまばたきが美しい~。全てがウインクのようー。
今回端っこではありましたが前から2列目だったので、
目があった錯覚にも陥ることができ、至福のひとときでした。

展開的には、あれ、もう手紙渡す?というくらい
はやく感じたんですが、その手紙シーン、
田渕法明さん演じるルイスの思いが感じ取れて
ルイスがより愛おしく感じました。
そのルイスとエミリオが接近、といいますか、
エミリオの椿さんがルイスの田渕君の肩をがしっとつかみ抱くシーン
があるのですが、観てるこちらがドキドキします。
また、別のシーンではエミリオ椿さんがホセチャーリーさんに
近づくシーンで、チャーリーさんがおぅぅっとかわしてしまいますが(笑)
あの気持ちがとてもわかる感じ。
椿火呂花さんが男性と絡む全てのシーンにドキドキしました。

田渕くんの客席絡みも楽しかったです。
(千秋楽はヴァイオリンの方にも絡んだんですね!)

フィナーレのスパンコールばりばりの衣装もこれがまた似合う。
プチショーがついてるのは余韻に浸れるので嬉しいです♪

アンダルシアのひかりとーかげにーー。。。が
椿さんのお顔とともに、頭の中にいきなりふわっと流れ出てきます。

来年4月には新作「月光のカンタータ」(作・演出:吉峯暁子さん)
が決まったとのこと!
2009年4月17日から19日。
出演は、椿火呂花さん、真丘奈央さん、立ともみさん、ほか。
そごう劇場(心斎橋)です!

08/11/19 SHOW TUNE@銀河劇場

2008年11月19日(水) 19:00
SHOW TUNE
1階L列18番@銀河劇場

JERRY HERMANの曲を綴った1幕は麻路さきさんのピアノ演奏(うまい!)、
出雲綾さんのパンチのある歌、剣幸さんの伸び上がる歌声、堪能しました。
2幕は出だしからおどけた感じで楽しい!
コメディっぽい感じが取り入れられたSHOW的展開でみなさんいきいき。
特に風花舞さんのいろーーんな魅力が堪能できて、
楽しかった♪1幕の印象と180度変化しますよ。
妊婦シーン最高、もう一回観たい。。。デュエットダンスも美しく、
掛け合いシーンも楽しくて、あっという間の2幕です。

出演者それぞれのキャラクターも楽しめて、とても9人だけで
やってるとは思えないくらい。
歌、ダンス、タップ、コメディ、小芝居。。
ストーリーがあるわけではないですが、
一幕がTUNE、二幕がSHOW、といった感じで
素敵なひとときをすごせました♪
(演出は宝塚の三木章雄さん)

終演後のトークショーも楽しかった。
出雲綾さんが進行役。
今回の舞台で大変だった点とか、宝塚の時と違う点とか、
あっという間のひととき。こういうトークショーはいいっ!

演奏も生バンド。
でもそれにも増して麻路さきさんのピアノが素晴らしかった。
(できれば弾いてる鍵盤を客席側から見たかったけど)

L列でも結構舞台から近いですね。
オペラなしでも全然OKでした。

2008年11月21日

08/11/21 こまつ座 太鼓たたいて笛ふいて@紀伊國屋サザンシアター

2008年11月21日(金) 18:30
こまつ座 太鼓たたいて笛ふいて
11列17番@紀伊國屋サザンシアター

稽古場レポでは見れなかった、冒頭のスクリーン効果、
音響効果なども加わって。見ごたえ満点の舞台でございました。

稽古場レポでも冒頭からいいっと書いた通り、今日も
冒頭の木場勝己さんと梅沢昌代さんのやりとりが気持ちいいです。
特に今日は梅沢昌代さんの魅力全開!
この気丈に振舞うお母さんが、いろいろいいつつも暖かく見守っていて、
そして最後は本当に背中が丸くなって、我が子を。。。。。
袖を去るまで、最後までみてくださいね。

大竹しのぶさん。
林芙美子大竹しのぶさんの魅力の相乗効果!
二幕の創作シーンの声の七変化、見ごたえあります。
セリフに音色がある感じ。いい。。。ここちいい!!
時男の語りの後の、書かなくてはね。。。という言葉など、
特に二幕、セリフの温かみを感じます。シンプルな言葉なんだけど、
とっても温かく心に響いてくるんです。。痛いくらいに。。

大竹しのぶさん、木場勝己さん、梅沢昌代さん、
山崎一さん、阿南健治さん、神野三鈴さん、
6人の出演者皆それぞれの、声、表情、テンション、ノリといった
いろいろな魅力が味わえました。特に掛け合いが素晴らしい!!

そして最後のラジオ放送。これでまた思い出すんです。
なんともいえない余韻。

ピアノは生演奏なんですが、なんとステージ中央手前にピアノが一台設置
されているんです。ここで朴勝哲さんが演奏されるんですが、
ちょっと時代を感じるような調整をしてる印象で、
舞台の雰囲気とあっていて浸れました。
また、ふっとあらわれる原稿用紙や林芙美子自画像、キクの手紙(文字がいい!)
そうした効果がほんとに美しく響いてきます。
一幕爆竹の音には驚きました。
(一方で、客席から携帯の着信音やバイブ音が鳴り響いてしまったのは本当に残念です)

一幕の終わりは、おっとここで終わりかーという感じの幕切れ
(兵隊さんが・・・)でしたが、その幕切れの感じが休憩時間もずっと保たれていて
そのまま二幕にすっと入れる感じです。
二幕は、ぐっとくるシーン、自然と鳥肌がたつシーン、涙。。。
ぜひ劇場にて堪能してください。
千秋楽まで一ヶ月ありますし、私もリピートしたいと思ってます。

余談ですが、帰り際、エレベータで井上ひさしさんと
同じエレベータになりました。私がボタンを押すのを忘れていて
あわてて1を押すと、ふっと一言冗談をおっしゃられて、
エレベータ内が和やかな雰囲気になり、
余韻の余韻まで、感動にひたれたひと時でした。

2008年11月23日

08/11/23 innerchild i/c@吉祥寺シアター

2008年11月23日(日) 19:00
innerchild vol.15
i/c
F列14番@吉祥寺シアター

初の吉祥寺シアターinnerchild観劇。

innerchild は、いろんな方からオススメの劇団と言われていて
観たいと思っていたのですが、今日実際に観劇して、
innerchild world!堪能しました!
まず冒頭の映像と音楽、音楽の響きと曲調、そして映像の迫力、
この凝り具合が気持ちいいです。
2階のキャットウォークに設置されたオブジェや、ステージ上の
いっけんシンプルな階段セットの使われ方、奈落を客席から見せる
ことによるステージの立体感など、こうした空間の使い方が実にうまいっ。
例えば階段の左側と右側が別の部屋になっていて、階段の下が通路に
なっていたりするのですが、この二つの部屋は実際に空間としては存在
しないのにほんとにそこに部屋があるように感じるのです。
そしてドアの叩く音や呼び鈴の音。こうした音にもいろいろ種類があって、
タイミング、音の大きさなどが実にうまい。唯一今日大きすぎるんちゃうのと
思ったのは、兵隊が走りながらビービー鳴らしてたホイッスルの音くらいでした。

”インナーチャイルド”って、心理学用語だったんですね。
こうした解説が、背景一面のスクリーンを使って、綺麗に語られるように映写されます。
この作品は、このインナーチャイルドがテーマになっていて、
トラウマに悩む主人公が、母の死をきっかけに父の軌跡をたどるという
ものなんですが、そのたどり方の演出がうまい。。飽きないです。
日本から香港、インド、ネパール、チベットへとたどっていくわけですが、
それぞれの国において、民族の様子や背景、言葉!
この言葉だけでもほんとすごいと思う!中国語、英語、チベット語(?)などが
いろいろ出てきて、特に和訳した解説とかはないんですが、自然とわかるんですよね。
この外国語の組み入れ方もうまいんです。さらに出演者の皆さんの英語が
すごくリズミカルですごい。。現地の人ということが自然に伝わってきます。

役者さんはたっくさんご出演で、最初の登場人物紹介(映像を絡めて。この映像と
音楽がまた気持ちいい)の時、これだけいたら誰が誰かよくわからないかもーと
実は思ってしまったんですが、観終わって、そんなこと全然なかったです!
一人一人が印象に残るんです(役名は現地語だったりするので覚えられなかったですが)。

翼役の佐藤誓さん。悩まされながら紐とかれていって最後ふわっと
軽くなるのが見ててほんとによく伝わってきました。大好演!
玉子役の菊岡理沙さん、子供が撃たれる前と後のシーンの演技の違いが胸を打ちます。
健(タケル)役の成清正紀さん、まっすぐなセリフの数々が響いてきます。
そして士郎役の北川義彦さんのちょっと反抗期的息子ぶりがいい感じ。
ファインダーを覗くラストシーンは印象的でした。

バックパッカーの二人、ナイス助演。旅がしたくなった!
香港の女性3人組もセリフの活舌が気持ちよくてノリも楽しいっ。
ヤオウー、いい奴だー。Leon 、かっこいい!
タクシーの運ちゃん、楽しい!
インドのサルメの語りシーンは聞き応えがありました。

ヨンホン役の狩野和馬さん、いろいろな役で出られてますが、
町の人で出演されてる時のやわらかな表情と、ヨンホン役の表情の差!

今回の舞台の脚本・演出をされてる小手伸也さん、なんとご出演で、
結構キーとなるシーンでご登場されるのですが、最後の下手キャットウォークでの
セリフには、ジーンときました。小手さん、出演者の今後の予定コーナーをみると、
アニメや映画にもご出演で、そんな中また4月の銀座時事通信ホールでの次回公演
では作・演出。すごい!

一言では感想を表現できないくらい、いろんな見所がつまった作品でした。
休憩なしの2時間弱。見ごたえあります。終わった後の、
満足感で胸が熱くなりました。

ちなみに一番好きだったシーンは、チベット語しか話せない女性が経典の箱に
詰めた花を、翼が仏壇の前でひらひらさせている後方で、玉子の上から花が舞ってるシーン。
ジーンときました。

吉祥寺シアターは、客席も観やすくて、劇場の雰囲気もよくて、いい劇場!
(行きしな、一本道を行き過ぎましたが・・道沿いに看板欲しい)

2008年11月24日

08/11/24 小宮孝泰ひとり芝居線路は続くよどこまでも稽古場レポ

2008年11月24日(月) 17:00
小宮孝泰ひとり芝居 線路は続くよどこまでも 稽古場レポ

鄭義信チョンウイシン)さんの書き下ろしによる
小宮孝泰さんのひとり芝居の稽古場にお伺いしてきました。

舞台は終戦の次の日からその後一年間のお話。
朝鮮鉄道の国鉄マン、ある駅長さんの”仕事の誇り”をテーマにしたお話なのですが、
主役は、駅長さんなのですが、その駅の助役の名前は小宮さん。
そう、小宮さんのお父上なのです。

今回の舞台は、小宮さんが、
「朝鮮鉄道で勤めていた父の話を元にして一人芝居にできないだろうか」
と鄭義信さんにもちかけたことがきっかけとのことなのですが、
関連資料を調べていたとき、朝鮮鉄道に関するある日誌に、
お父上に名前を偶然発見されたそうで、
そこに記載されていた実話が舞台中でも表現されているとのことです。

この舞台の概要と見所は、小宮さんのこの動画インタビューを
ご覧いただくのが今回は一番と思いますので最初に紹介します!

動画インタビュー中で小宮さんもおっしゃってますが、
今回の舞台、登場人物は20役以上、ちょい役も含めれば30役以上!なのですが
10秒間に15人を演じるとおっしゃってるシーン、実際そうでした(拝見しました!)。

拝見していて、ひとり芝居というのはすごいものだということを改めて感じました。
まずひとりで何役もこなすわけですので、当然ですが”でずっぱり”です。
そして、例えば役Aと役Bの掛け合いの際、
AがBに語った後今度はBがAに返答するわけですが、
話し手=聞き手なわけですから、相手のセリフを「聞いてる」時間がほとんどないんですね。
ためしに私も自分で家に帰ってちょこっとやってみたのですがめちゃくちゃ難しい!
二人の掛け合いでも大変なのに、同じシーンで複数人が登場する場面もあったりします。
これが、みていてほんと自然なんです。会話が自然につながっているのです。
会話と会話の間で、立ち居地を変えるために実際に体を移動されたりするのですが、
この動きのスピードやリズム、間が、流れを邪魔しないんですね。気持ちいいくらいに。
小宮さん、学生時代は落語研究会に所属されていたそうで、
実際役の切り替えには落語的な手法も使われているそうです。

また、お話をうかがっている中で興味深かったのは登場人物の間の距離。
一人で全役を演じるので、会話の都度、各登場人物の立ち位置に
移動するわけですが、その距離が遠い場合、その間に”間”が生じるわけです。
でも逆にその間を生かしたり、もしくはその距離を調整したりと、
このあたりにもひとり芝居ならではの工夫がいろいろあるんだなぁと思いました。

そして今日は鄭義信さんの演出の様子を拝見させていただいたのですが、
鄭義信さんの一言の後、小宮さんの演技がぐっと伸びる瞬間を何度も味わえて、
これは観ていてとっても気持ちよかったです。
さらに、私が観ていた隣で、列車の汽笛やスコップの音などの効果音などを音響の方が
PCで操作されているのですが、この音のタイミングがあうとまた気持ちいいんです!
まさにライブ感ですね。

また、”水分補給”に関する試行錯誤も今日拝見することができました。
出ずっぱりの小宮さんがどの場面で水分を補給されるか、これは本番舞台でぜひご確認下さい!

今日のお稽古では、全体の4分の3くらいのところまでだったのですが、
小宮さん、この後の部分の台本を読んだ時、はじめて本読みで泣いたそうです。
実際私もおおよそのあらすじを聞いたのですが、あらすじを聞いただけで、
ぐっときてしまいました。

日本・朝鮮・ロシアが登場するお芝居ですが、
どの国がどうでといった政治的なお話ではなく、
朝鮮鉄道のひとりの駅長さんに焦点をあてたお話です。

上演時間は今のところ1時間10分位の予定とのこと。
動画インタビューでもおっしゃってますが、見所満載です!
今日観れなかった、後半からラストにかけてのシーン、観たい!

12月3日から7日まで、下北沢OFFOFFシアターにて。

2008年11月26日

08/11/26 表裏源内蛙合戦@シアターコクーン

2008年11月26日(水) 12:30
表裏源内蛙合戦
S席2階B列6番@シアターコクーン

4時間弱!
な、ながいっ!

開演前に出演者がずらっと並んでの前口上があるんですが、
うーん、あの口上は、この上演時間を考えるとなくても
よかったのではないかなと。
ひとりひとりに話させるものだから、
内容も「がんばります」的な言葉が並び、
私的にかなり期待していただけにちょと出鼻をくじかれました。

出演者がかなり多くて、メインキャスト中心であれば
よかったと思うんですが、なんというかアンサンブルの方達
ひとりひとりを順にSPOTあてていく感じで(いろんなシーンで)、
一幕は観ててかなり間延び感が。。。キャストも結構名の知れた方が多いだけど、
ん?そ、そこだけ?という方も結構いたりして。。

お話的には、平賀源内のお話なんですが、その源内という人物の
表面と裏面を描いてる感じ。
表を上川隆也さん、裏を勝村政信さん。
この二人、とても好演!
上川隆也の赤ちゃん、これは楽しい。表情もなんともいえない。
でこの赤ちゃんから大人になっていく過程の演じ方がお見事。

二幕冒頭の勝村政信さんの講釈シーンも気持ちいい。
二幕は一幕に比べてテンポ感もあって、
絵の具のシーンや発明シーンは興味深く観てました。
ただ、全体的な流れというか、なんか断片的な感じで、
よくつかめなかったです(一幕でちょっとうとっとしてしまったのもあるのかも・・)

内容的には、言葉遊びなどもいろいろはいってるものの、
下ネタもかなり満載で、1幕の自慰ネタもやたら長いし、
お殿様の女性選びは、結構ひいてしまいますねぇ。。
2幕の腑分け(首切った女性の解体シーン)は
2階席でみててもかなりなまなましい感じだったので、
これは、う・・・・と思ってしまう人も多いのではと余計な心配。
客席との距離がもっと濃密な、比較的小さめの劇場で
濃密な感じで観たい感じかもと思いました。

音楽は、結構POPな感じでノリもいいんだけど、
なーんかタイミングが間延びしてるんですよね。
また、アンサンブルでの歌はいいんだけど、ソロは・・・

口上とか背景とかセットとか歌舞伎チックなんですが、
逆にちょっとやすっぽく、セットもとってもシンプルな感じに思えてしまいました。

うーん、なんだろう。演出がちょっと私、あわなんだかな。

08/11/26 小田和正 KAZUMASA ODA TOUR 2008@東京ドーム

2008年11月26日(水) 18:30
小田和正 KAZUMASA ODA TOUR 2008 きっとまたいつか
今日もどこかで FINAL
1階3塁側33列128番@東京ドーム

昼に表裏源内蛙合戦を4時間観た後、
会社にちょっと立ち寄って、すぐ退社して東京ドームへ。
終わってから今もまだ、頭の中を小田和正さんの声がぐるんぐるんしてます。

東京ドームは野球観戦では何度か来ましたが、
コンサートでははじめて。
入ってびっくり。
ぎっしり!ほんとに全て、全席埋まってる!
上の上まで!
しかもグラウンド上も埋め尽くされている!
圧巻!
そしてはじまる前から映像が巨大スクリーンに
映し出されているんですが、これがまたいい感じの映像で、
実写とアニメと小田和正さんをMIXさせたちょっと懐かしい感じで、
この映像がずっと流れてるんだったらもっとはやく会場に行って
浸っていたかったなと思いました。

そして開演。おおおおおおおおおおお、小さい!
メインステージはバックスクリーン側なので3塁側内野席からは結構遠い。
でも!大きな映像スクリーンがバックスクリーンに投影されているし、
グラウンドのアリーナ席を横断する形でステージが延びていて、
さらに、途中、自転車でグラウンドをまわられたりするので、
生の小田和正さん、堪能できました!
やっぱりこうして歌声やトークを聴いて、手拍子したり拍手したり
笑ったり楽しんだりというのはライブならではですねー。

私は、小田和正さんの曲は、特に高校時代の
思い出が一番深くて、第一希望の大学に落ちた時、
ずーーーーーーーっと聞いていたんですねぇ。テープで。
なので、小田和正さんの声を聴くと、高校三年生の冬を
今でも思い出すのですが、今日はもうコンサートの間、高校時代の
通学風景や、はじめて東京に行った日、実家を出た日のことなどを
思い出しながら浸ってました。

曲調、展開、歌声、歌い方ほんと大好きでございます。
甘く切なく心地よく頭のてっぺんからすーーっと染み入ってくる歌声♪
幸せな4時間でした♪

今日ははじめてMCでトークも聞けて、楽しかった!
「どうもー!」「ども!」ってよくおっしゃってました(笑)
小さな紙にメモったアンチョコが、ピアノの弦の部分か何かに
乗ってしまったようで、マイクを通してそのアンチョコの紙の音が
響いてきたのですが、その後のフォロー演奏がまた素敵♪

ゲネプロで自転車でえらいこけ方をされて腰をやられたそうで、
今日は走り回れなくて残念で、みたいなことをおっしゃってましたが、
それでも自転車で肉眼で表情が確認できる距離にいらっしゃって
歌われてる時はじーんとしました。

途中休憩もあるんですが、休憩中も、スクリーンで
全国ツアーの動画映像とかが流れてるので、休憩時間もたっぷりと楽しめました。

ライブ楽しい!
個人的に、スタンディングでノリノリというのが苦手なのですが、
今日のライブは、比較的落ち着いた感じでゆったりと楽しめました♪
年齢層も、結構高めで、おばちゃん層も多かったような気もします。
前半、小田和正さんを生で見るのがはじめての人手をあげてという質問に、
かなりの数の方が手を挙げたのにはびっくり。
この東京ドームが初小田和正ライブという方も多かったんですね(私を含め)。

ほんといいライブでした。
今この瞬間も小田和正さんの曲聴いてます♪

2008年11月27日

08/11/27 ギンギラ太陽'S BORN TO RUN さよなら初代0系新幹線ゲネレポ@あうるすぽっと

2008年11月27日(水) 19:00
ギンギラ太陽’S
「BORN TO RUN」さよなら初代0系新幹線
~引退記念スペシャルバージョン~
ゲネレポ@あうるすぽっと

今年はじめに、翼をくださいを観て、開演パフォーマンスと被り物の表現力、
そして脚本の取材力に魅了されたギンギラ太陽'S のあうるすぽっと公演の
ゲネを観にいってきました。

最初のパフォーマンスは、ゲネでもたっぷりとやってくれはります。
撮影タイムも、携帯バイブ体感タイムもございました(笑)

今回の公演は、ちょうど初代0系新幹線の引退時期とタイミングが重なっていて、
私も子供の頃、あの新幹線に乗ることをあこがれていたなぁなんと思い出し
(今だに新幹線に乗るとワクワクします)、引退と聞くとなんとなく
寂しい気持ちになったりしながら、観ておりました。

本編とはほとんど関係なく途中に挿入されるストーリーも見所の一つで、
今回は、福岡天神のデパート事情。女性陣がかなり好演。玉屋さん、
これ現地で事情知っていたらもっと入り込めて楽しいんだろうなぁと思いました。
自分の実家や親しみのある地域のことが掘り下げられて演劇になってたら、
やっぱり楽しいってもんです。
ギンギラ太陽'Sさんのこの取材力、着目点ってのはすごいなぁと思います。

さて本編の方は、福岡の車庫にいた0系新幹線が、暴走して東京駅を目指す
というお話ですが、途中我が実家近くにそびえ立つ太陽の塔の登場や、
YS11の登場(翼をください!を
思い出しました)はかなり強引な気もしましたが(笑)、
黄色い新幹線ドクターイエローや500系のぞみ、レールスター、
ドイツ・フランスの新幹線やSLなども登場。
そして、あの「ひよこ侍」さんも(笑)登場します。
リニア超特急さんネタも面白かった!

カーテンコールでの大塚ムネトさんによるプチ解説
みたいなのも聞き所と思いますが、ゲネでも少しその思いを
語られていて、ちょっとじーんときました。

前回に比べて、東京駅に突っ走るという一直線系だったので、
ちょっとドラマ性が薄かったようにも思いましたが、
そこは新幹線なので、びゅーんと一直線でいいような気もしました。
絶対無理といわれた0系新幹線の存在が、今の時代の新幹線に
受け継がれているんだよなーみたいなことを感じながら劇場を後にしました。

カーテンコールで一列にならんだメンバーをみていると、
これだけのメンバーであれだけの数を演じてたのかと思ってしまいます。

ロビーの新幹線の模型や写真、こういうのもいいですね♪

About 2008年11月

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