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08/11/24 小宮孝泰ひとり芝居線路は続くよどこまでも稽古場レポ

2008年11月24日(月) 17:00
小宮孝泰ひとり芝居 線路は続くよどこまでも 稽古場レポ

鄭義信チョンウイシン)さんの書き下ろしによる
小宮孝泰さんのひとり芝居の稽古場にお伺いしてきました。

舞台は終戦の次の日からその後一年間のお話。
朝鮮鉄道の国鉄マン、ある駅長さんの”仕事の誇り”をテーマにしたお話なのですが、
主役は、駅長さんなのですが、その駅の助役の名前は小宮さん。
そう、小宮さんのお父上なのです。

今回の舞台は、小宮さんが、
「朝鮮鉄道で勤めていた父の話を元にして一人芝居にできないだろうか」
と鄭義信さんにもちかけたことがきっかけとのことなのですが、
関連資料を調べていたとき、朝鮮鉄道に関するある日誌に、
お父上に名前を偶然発見されたそうで、
そこに記載されていた実話が舞台中でも表現されているとのことです。

この舞台の概要と見所は、小宮さんのこの動画インタビューを
ご覧いただくのが今回は一番と思いますので最初に紹介します!

動画インタビュー中で小宮さんもおっしゃってますが、
今回の舞台、登場人物は20役以上、ちょい役も含めれば30役以上!なのですが
10秒間に15人を演じるとおっしゃってるシーン、実際そうでした(拝見しました!)。

拝見していて、ひとり芝居というのはすごいものだということを改めて感じました。
まずひとりで何役もこなすわけですので、当然ですが”でずっぱり”です。
そして、例えば役Aと役Bの掛け合いの際、
AがBに語った後今度はBがAに返答するわけですが、
話し手=聞き手なわけですから、相手のセリフを「聞いてる」時間がほとんどないんですね。
ためしに私も自分で家に帰ってちょこっとやってみたのですがめちゃくちゃ難しい!
二人の掛け合いでも大変なのに、同じシーンで複数人が登場する場面もあったりします。
これが、みていてほんと自然なんです。会話が自然につながっているのです。
会話と会話の間で、立ち居地を変えるために実際に体を移動されたりするのですが、
この動きのスピードやリズム、間が、流れを邪魔しないんですね。気持ちいいくらいに。
小宮さん、学生時代は落語研究会に所属されていたそうで、
実際役の切り替えには落語的な手法も使われているそうです。

また、お話をうかがっている中で興味深かったのは登場人物の間の距離。
一人で全役を演じるので、会話の都度、各登場人物の立ち位置に
移動するわけですが、その距離が遠い場合、その間に”間”が生じるわけです。
でも逆にその間を生かしたり、もしくはその距離を調整したりと、
このあたりにもひとり芝居ならではの工夫がいろいろあるんだなぁと思いました。

そして今日は鄭義信さんの演出の様子を拝見させていただいたのですが、
鄭義信さんの一言の後、小宮さんの演技がぐっと伸びる瞬間を何度も味わえて、
これは観ていてとっても気持ちよかったです。
さらに、私が観ていた隣で、列車の汽笛やスコップの音などの効果音などを音響の方が
PCで操作されているのですが、この音のタイミングがあうとまた気持ちいいんです!
まさにライブ感ですね。

また、”水分補給”に関する試行錯誤も今日拝見することができました。
出ずっぱりの小宮さんがどの場面で水分を補給されるか、これは本番舞台でぜひご確認下さい!

今日のお稽古では、全体の4分の3くらいのところまでだったのですが、
小宮さん、この後の部分の台本を読んだ時、はじめて本読みで泣いたそうです。
実際私もおおよそのあらすじを聞いたのですが、あらすじを聞いただけで、
ぐっときてしまいました。

日本・朝鮮・ロシアが登場するお芝居ですが、
どの国がどうでといった政治的なお話ではなく、
朝鮮鉄道のひとりの駅長さんに焦点をあてたお話です。

上演時間は今のところ1時間10分位の予定とのこと。
動画インタビューでもおっしゃってますが、見所満載です!
今日観れなかった、後半からラストにかけてのシーン、観たい!

12月3日から7日まで、下北沢OFFOFFシアターにて。


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名前:山野上 寛
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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
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好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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