08/11/21 こまつ座 太鼓たたいて笛ふいて@紀伊國屋サザンシアター
2008年11月21日(金) 18:30
こまつ座 太鼓たたいて笛ふいて
11列17番@紀伊國屋サザンシアター
稽古場レポでは見れなかった、冒頭のスクリーン効果、
音響効果なども加わって。見ごたえ満点の舞台でございました。
稽古場レポでも冒頭からいいっと書いた通り、今日も
冒頭の木場勝己さんと梅沢昌代さんのやりとりが気持ちいいです。
特に今日は梅沢昌代さんの魅力全開!
この気丈に振舞うお母さんが、いろいろいいつつも暖かく見守っていて、
そして最後は本当に背中が丸くなって、我が子を。。。。。
袖を去るまで、最後までみてくださいね。
大竹しのぶさん。
林芙美子と大竹しのぶさんの魅力の相乗効果!
二幕の創作シーンの声の七変化、見ごたえあります。
セリフに音色がある感じ。いい。。。ここちいい!!
時男の語りの後の、書かなくてはね。。。という言葉など、
特に二幕、セリフの温かみを感じます。シンプルな言葉なんだけど、
とっても温かく心に響いてくるんです。。痛いくらいに。。
大竹しのぶさん、木場勝己さん、梅沢昌代さん、
山崎一さん、阿南健治さん、神野三鈴さん、
6人の出演者皆それぞれの、声、表情、テンション、ノリといった
いろいろな魅力が味わえました。特に掛け合いが素晴らしい!!
そして最後のラジオ放送。これでまた思い出すんです。
なんともいえない余韻。
ピアノは生演奏なんですが、なんとステージ中央手前にピアノが一台設置
されているんです。ここで朴勝哲さんが演奏されるんですが、
ちょっと時代を感じるような調整をしてる印象で、
舞台の雰囲気とあっていて浸れました。
また、ふっとあらわれる原稿用紙や林芙美子自画像、キクの手紙(文字がいい!)
そうした効果がほんとに美しく響いてきます。
一幕爆竹の音には驚きました。
(一方で、客席から携帯の着信音やバイブ音が鳴り響いてしまったのは本当に残念です)
一幕の終わりは、おっとここで終わりかーという感じの幕切れ
(兵隊さんが・・・)でしたが、その幕切れの感じが休憩時間もずっと保たれていて
そのまま二幕にすっと入れる感じです。
二幕は、ぐっとくるシーン、自然と鳥肌がたつシーン、涙。。。
ぜひ劇場にて堪能してください。
千秋楽まで一ヶ月ありますし、私もリピートしたいと思ってます。
余談ですが、帰り際、エレベータで井上ひさしさんと
同じエレベータになりました。私がボタンを押すのを忘れていて
あわてて1を押すと、ふっと一言冗談をおっしゃられて、
エレベータ内が和やかな雰囲気になり、
余韻の余韻まで、感動にひたれたひと時でした。