08/12/11 空の定義@俳優座劇場
2008年12月11日(木) 19:00
俳優座劇場プロデュース vol.79
空の定義
1階7列17番@俳優座劇場
俳優座劇場プロデュースの公演の初日、観てきました。
なんと初日二日目はハーフチケットデー!(半額の2800円!)なのです。
まず劇場に入った瞬間、
ステージ上の絵画喫茶店の雰囲気にすーっと呑み込まれました。
セットが素敵です!
俳優座劇場のロビーの雰囲気からなんかつながってる感じ。
舞台の時代設定は現代なのですが、
都会からちょっと離れた街で、どことなくレトロな雰囲気。
でも”タスポ”とかいう言葉が出てくるとなんかとっても新鮮です(笑)
仕事、出産、親、自分のしたいこと、結婚、再婚、安保闘争、絵、抽象画、集合、ベン図!!
そんなキーワードが頭の中にふわふわと浮かんできました。
ラストは、タイトルにもある「空」にふわーっとつつまれてストンと落ちてくるよう。
夫役の浅野雅博さん(文学座。先日こまつ座の闇に咲く花でも"医者"でしたね)
と
妻役の松永玲子さん(ナイロン100℃)の
お医者さん夫婦のキャラクター的バランスが面白いのですが、
特に私はこの松永玲子さん演じる暁子のある前半の言葉に
ちょっとぐっと考えさせられるものがありまして、
日々の仕事に忙殺され、自分がしたいと思ってる免疫の研究ができない。。
みたいなセリフなのですが、お医者さんでもそう思うのかぁと思って
自分自身を振り返ったりしながら観てました。
でも、ほんと、松永玲子さんの暁子、よかった。
娘として、妻として、母として、医者として、研究者として。。。。
そんな暁子の思いがぐさっと伝わってきました。
でなんかちょっとした言動やしぐさにとても惹かれるんです。
(解剖が好きだったってのもおもろいっ♪)
坂崎さん役の中嶋しゅうさん、喫茶に入ってきた時の
不思議な雰囲気と松永さんとの掛け合い、そしてラストのあの展開で、
印象がじょじょに変わっていくんですよね。
たばこをコンコンとする仕草がとっても印象的です。
名取幸政さんと塩屋洋子さん、
この二人の演じる役は、最初そうなのかなと思いつつ、
でも・・・・ん?・・・・あ・・・・・あらま・・おぉぉぉ・・と展開。
後半の見所でございます。
そーしーてー先日の青年座フユヒコで後妻を好演されていた
津田真澄さんのおばちゃんぶりも楽しかった!
塾の宿題の集合問題を教えてもらうシーン、ここから絵につながり、
そしてこのお話全体につながってるんですよね。
それにしてもこの無料パンフレット(無料でここまで掲載してくれると嬉しい!)の
津田真澄さんと杉山文雄さんの写真、
劇中のイメージと全然違うー!
両名ともあんなキャラを演じる人とは思えないお写真でございます(笑)
青年座、文学座、民藝、 ナイロン100℃、グリング、M・Tプロジェクト
の役者さん達の共演も見所です。
脚本はグリングの青木豪さん(新作!)演出は、青年座の黒岩亮さん。
公演は12月20日まで六本木の俳優座劇場にて。