09/02/25 野田MAP パイパー@シアターコクーン
2009年2月25日(水) 14:00
野田MAP パイパー
1階J列1番@シアターコクーン
松たか子さんはやはりすごかったー。
見終わって、真っ先にそう思いました。
最初は彼女の「つっこみ」が楽しくて楽しくて。
間と表情がもう最高のタイミングで、なんとも絶妙です。
また、歌舞伎風な決めシーンもあるんですが、
観る人を引きつける気合いがさすが!
そして声が通る、声が綺麗で気持ちよくて、出演者の中でダントツ聞きやすい!
もしこの舞台、リピートできたなら
彼女をずーーっと追って観ていたいくらいです。
見つめている目がどこを見てるのか、またどんなことを感じてるのか、
そんなことが、ステージ上のどこにどんな状況でいる時でも感じさせる魅力。
食堂のおばさんシーンの二人は最高ですが、親子シーンの二人も好き。
そしてラストの松たか子さんと宮沢りえさんの
二人の掛け合いシーンは本当にすごかった。ここ、もう一度みたい。
”ガラス、ちりぢり”、この部分の宮沢りえさんの声と表情が頭から離れない。。。
大倉孝二さん、
どの舞台でもこんな感じのキャラのように思いますが、楽しい。
8歳ですって(笑)
あの巨大スポンジにのってぽよんぽよんしたり、骨伝導でふるえるあたりが
ほんとに無邪気な天才8歳って感じで好きです。
佐藤江梨子さんの胸!す、すごいです。で、でかい!
演技もよかった!。
ちなみに、この舞台、パイパーの存在がひとつの鍵となってると思うんですが、
動きは面白かったんですが、パンフレットでも大きな写真で
載っているコンドルズの方達がこのパイパーを演じてる
というその魅力がいまいちぴんとこなかったです。
全体にわたる言葉遊びは面白い、楽しいです。
時々よく聞こえないところもあったりしますが、
聞き逃してもすぐに次のがやってくる感じ。
このノリ、好きだなー。カセイフって(笑)
そしてリワインドシーンの群衆の動きは面白かった!
ただ、どんどんぐいぐいと深みに引きずり込まれる展開
という感じではなく、比較的たんたんと、過去を振り返りながら、
またわかりやすく伝えながらという感じに思えました。
2時間5分だったんですが、ちょっと長く感じちゃったくらい。
野田秀樹さんの声が結構かれていてちょっと残念でしたが、
宮沢りえさんの声もかなり割れたように思ったんですが、
子供シーンの時の声は割れない感じだったので、あのドスのきいた割れた声は
わざと出してるのかな。。
と、ふと、
今回の松たか子さんと宮沢りえさんの役は、今までのお二人の印象だと
お互いに役柄が逆なイメージだったように思うんですが、
今日の舞台観て、この配役は、なんかとても新鮮で
新たな魅力の発見があってよかったです。