09/11/29 暗くなるまで待って通し稽古レポ
2009年11月29日(日)
『暗くなるまで待って』通し稽古レポ
朝海ひかるさんのストレートプレイ、めっちゃいいです。
スリリングなサスペンス劇と聞いていたのですが、
見終わった後の満足感は保証します!
オードリーヘップバーンの再来かと思わせるような、スレンダーで颯爽とした雰囲気。
(映画版ではオードリーヘップバーンがスージーを演じてました)
盲目の役なのですが、登場した瞬間からそのことを自然に感じます。
スタスタとした歩き方や、感覚を研ぎ澄ましている様、
頭がぐるぐる回転して考えてる様、気づいてハッとする瞬間の表情をはじめ、
イライラしたり、スネて怒ったり、夫サムに必死に言い訳して甘える様子などまで魅力たっぷり。
このスージーに愛情を持って対等に接する夫サム役に山口馬木也さん。
イギリス人らしい理屈っぽさなのに決して嫌味がなく、とても素敵に演じておられます。
自立させようと甘やかさない様子から、逆に愛情が溢れ出ています。
余談ですが、基本的に山口さんの背中越しにお稽古を観ていたわけなんですけれども、
その背中になんとも男の色気を感じてホレボレしておりました(笑)
さて物語は、スージーの夫サムが、旅先から持ち帰ったある物を
怪しい男たち3人(ロート、マイク、クローカー)が、奪い取ろうと狙ってくるという展開。
ロート役には加藤雅也さん。
ロングコート姿がお似合いのクールなワル。不気味で怖いです、おそわれそうです(汗)
そのくらい雰囲気が出てらっしゃいます。
マイク役には葛山信吾さん。
心優しいワルのマイク。
根は優しい、いいひとなんですねきっと、葛山さんのお人柄が滲み出てる感じです。
クローカー役には窪塚俊介さん。
カッとなったら後先考えない、チーマー的ワルを好演。
スコットランドヤードの刑事には居ないであろうキャラなのがまた面白い。
この3人が次々とスージーの家を訪ずれ、
巧みな言葉で騙しにかけて、”ある物”を手に入れようとします。
一幕と二幕の休憩時間には、おそらく、
ね、あれってあぁいうこと?いや、こうこうじゃない?みたいに
いろいろ話したくなると思いますよ。
二幕でそれらが全て解かれていきますので、そこもお楽しみに!
その二幕冒頭の30分が怒涛の展開!!
彼らの言動に不審を抱いたスージーは少女グロ―リアの協力を得て、
男たちの本当の狙いとその正体を暴いていきますが…。
追い込まれたスージーの、頭脳フル回転凄いです。超賢い!
この少女グロ―リア役/伊藤有沙さんの活躍が見もの。
登場は憎ったらしい子供なのに、気持ちが切り替わる瞬間の表現が見事でした。
レトロでキュートな家電がかわいいお部屋のセットも雰囲気を出しています。
スージー朝海さん、おそらくかなり打ち身のキズなどもあるのではないでしょうか。
そう思ってしまうくらい、地面を這ったり、当たったり、全身での熱演でした。
公演は
プレビュー公演:2009年12月12日 シアター1010
大阪公演:2009年12月15日~12月18日 シアター・ドラマシティ
東京公演:2009年12月20日~12月29日 東京グローブ座
公演ごとに終演後のトークショー、音楽担当のNAOTOさんの生演奏、
プレミアグッズプレゼント、クリスマスイベント、
出演者がナビゲートするバックステージツアーと、イベントが目白押し。
詳細はホームページで確認をお忘れなく!
真っ暗に・・・!?
おけぴ稽古場取材班:rika & おけぴ管理人