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10/03/14 兵器のある風景@俳優座劇場
2010年3月14日(日)14:00
兵器のある風景
@俳優座劇場
航空技術のエンジニアが発明したもの。
それは、兵器産業に大きな衝撃を与える新兵器。
その兵器により手に入るもの、失うもの、心の葛藤。
それを兄弟同士、会社と個人、政府・国と開発者
といった視点で描かれてゆきます。
そのセリフの応酬がすっごく見応えありまくり。
時には観てるこっちも頭を結構使ったなぁって思えるくらい頭脳的であり、
かと思えば、時に感情的でもあり、時に本能的にもなるんです。
その様子が、実にリアル、ほんものの気迫でした。

主人公の天才的エンジニアには燐光群の大西孝洋さん。
息づかいまで含めて全てがリアルでした。ぜひみてほしい。
一幕、中嶋しゅうさんとの取っ組み合いの気迫なんてものすごいです。
観てるこっちの心臓の鼓動まではやくなってしまいました。
(さらに客席までカレーの匂いが...)
そして二幕は、ほんとうに見事なまでにぼろぼろなんです。
荻野目慶子さん、浅野雅博さん演じるキャラクターも実に個性的。
説得しあうシーンは必見です。
キャラクター的にはかなり強調されてますが、
一個人の事情が、組織や、さらには国際問題まで及んでしまう様子には少し怖くなりました。
ジョー・ペンホールさん原作で2007年にロンドンで初演され、
今回、坂手洋二さんの演出での上演です。
大西さん演じるネッド、もう一度じっくりと観たい!
公演は3月22日まで六本木の俳優座劇場にて

