10/05/17 KAKUTAめぐるめく稽古場レポ
2010年5月17日(月)14:00
KAKUTA『めぐるめく』稽古場レポ
@世田谷パブリックシアター
KAKUTA『めぐるめく』のお稽古場に潜入してきました!
桑原裕子さんが『甘い丘』での文化庁芸術祭新人賞
受賞後初の最新作がこの「めぐるめく」。
ひとつの舞台上で、それぞれのストーリーが別場所で
同時進行する斬新な演出も取り入れられていて、これがなるほど、面白い!
本番をとにかくはやく観たくてたまらなくなりました。
お話は、11年の眠りから覚めた「木崎陽子」と
その高校生の息子「立(りつ)」を中心に、
ばらばらになった家族や人間関係が、
旅によって再び絆を深めていくというストーリー。
ロード・ムービー的要素を盛り込んだ人間群像劇です。
個性的なキャラクターが沢山登場しますが、
一度見たら忘れられない濃いキャラクター揃いなので(笑)
とっても分かりやすい♪
冒頭、ベッドから起き上がる一人の女性
(木崎陽子役の勝平ともこさん)。
一体、彼女に何が起こったのか?
彼女は何者なのか?
17歳の悩める高校生、立(りつ)役の川隅美慎さん。
ご本人と、ちょうど同い年の役柄なんですね♪
勝平さんが、ご自身のブログで、かわゆい〜
(勝平さん曰く、“かなりおばちゃん目線”とのこと、笑)
とおっしゃっておりましたけれど、納得ですっ!
本物の高校生にしか持つことが許されていない
初々しさと危なっかしさがめちゃめちゃ出てました♪
ちなみに主人公の陽子は、四姉妹の長女で、
この四姉妹が、見事にバラバラで強烈な個性を放っているのです(笑)
原扶貴子さん演じる次女!
『応募した作品がダメだったときに、平静をよそおう練習』の
シーンでの、成清正紀さんとのやりとりは面白すぎます!
私も肩が震えてしまってシャッターを押せない有り様で(笑)
三女未来子役には高山奈央子さん。
壮絶で愛情たっぷりの夫婦喧嘩は、
もう、笑いすぎてお腹痛いです。
四女ロミ役は、作・演出そしてご出演の桑原裕子さん!
ジャージ姿が定番の、ガラは悪いけど愛情深い(←おそらく)末っ子。
このひねくれ具合が超かわいいんです。
つーねーに片手にお酒!(笑)
こんな四姉妹と高校生の立、介護士、ロミの元恋人の
デコボコ7人組が旅に出て、一気にストーリーは加速♪
笑いあり、涙あり、考えさせられたり・・のにぎやかな群像劇です!
壮大なスケールや派手な設定があるわけではないんです。
ただ、身近で等身大の人物を描くのがめちゃめちゃうまいんです!
そして、ちょっとだけ違う世界につれていってくれるこのバランス感!?
これがKAKUTAの持ち味なんだっ!と思いました。
そして、心をわしづかみにされました。
公演は、5月21日(金)から30日(日)まで、三軒茶屋のシアタートラムにて。
公式HPはこちら
おけぴ稽古場取材班:チームごまクリーム 監修:おけぴ管理人