11/03/10 twelve稽古場レポ@東京フィルムセンター
2011年3月10日(木)
OFF OFF BROADWAY JAPAN 設立記念公演
「twelve トゥエルブ ~19歳の運命は12人の男女の手に委ねられた~」稽古場レポ
@東京フィルムセンター映画・俳優専門学校
劇団四季で活躍されていた豪華キャストが 大・集・合!
キャストに穴がないって舞台を多く観ている人ほど、
この贅沢さがわかるはず!
栗原英雄さん、高橋卓爾さん、沓沢周一郎さん、
石塚智子さん、吉沢梨絵さん、波咲まこさん、谷内愛さん!
柳瀬大輔さん、光枝明彦さん
羽根渕章洋さん
メインキャストの輝きを持つミュージカル俳優陣が1作品にこんなに!
今回、本番と同じ西葛西の会場でお稽古を拝見したのですが、
客席数約130!
きっと客席に座ると、あまりのステージの近さに驚かれると思います!
円形劇場のようにステージを取り囲むように2~3列の客席が設置される感じです。
さらに、いろいろな小道具が客席近くに設置されて、
こんなに近くで栗原英雄さんがコーヒーを(劇中の一場面です)↓↓
主催・構成・脚本・演出の望月龍平さんが
「キャッツを思い浮かべて頂けたら」と
おっしゃったその会場の使い方は、
劇場の中に舞台がある感覚ではなく
会場その空間自体が舞台そのものになる発想。
真ん中に手動の盆!?
盆をぐるっと囲む客席
役者さんがすぐ目の前に!
やり取りもなまなましくて…
声もほぼ生、口から直接、声が届く感じ!
途中、盆が何度か回りますが時間が進むときには
時計回りにまわるというルールになっているそうです。
身体表現や歌、映像も取り混ぜたスタイリッシュな演出!
本番会場入りしてまだ2日目とのことでしたが
すでにその完成度の高さにドキドキでした。
(公式HPの舞台セット写真)
この公演、望月龍平さんが主催をつとめる
OFF OFF BROADWAY JAPANの設立記念公演。
劇団四季、在団中から多方面に信頼があったことを
思わせるこのキャスティングとスタッフ。
柳瀬大輔さんや光枝明彦さんの、
今までにみたことがないようなキャラもみれますよ
nanoline.が作るオリジナル音楽がまたいいっ♪
作品は、過去多くの劇団が上演して来た名戯曲
『12人の怒れる男』をモチーフに描かれた完全書き下ろし作品。
19歳の在日の少年が、父親にナイフを突き立てた事件について
12人の陪審員たちが有罪か無罪かの表決を取る議論の場を中心に展開されます。
「勘みたいなものでこの作品を選びましたが、
結果的には役者冥利につきる演目になったと思うし、
今の日本に渦巻いているものを投影しやすい。」
「一歩間違えると自分が加害者になっていたかもしれない、
逆に被害者になっていたかもしれない。
そんな現代日本の気持ち悪さみたいなものを
”コレ”で表現します。」とある物を見せてくれた望月さん。
(”コレ”は劇場でのお楽しみに!)
(心の動きについて、丁寧に説明する望月龍平さん(一番右))
一つのことを12人で決める過程にいろんなことがあるわけですが、
最後、心がふうーっと軽くなる演出に音楽が一役買っています。
音楽、映像、歌もあり、振付=桜木涼介さんのオープニングシーンは
ぜひ劇場にてお楽しみに!
「twelve トゥエルブ ~19歳の運命は12人の男女の手に委ねられた~」
<構成・脚本・演出>望月龍平
<出演>
羽根渕章洋/柳瀬大輔/栗原英雄/高橋卓爾/沓沢周一郎/
石塚智子/吉沢梨絵/波咲まこ/光枝明彦/鄭光誠/谷内愛/張春紅
公式HPはこちら
谷内愛さんと吉沢梨絵さんとの心地よいハーモニー♪
おけぴ稽古場取材班:nats、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人