11/08/05 ミュージカル「コレット・コラージュ」稽古場レポ
2011年8月5日(金)
ミュージカル「コレット・コラージュ」稽古場レポ
燃える様な美しさ…
老いゆくコレットを演じる旺なつきさん…
すごかった!!
稽古場の雰囲気をいい意味で支配してしまう、オーラ。
目を離せなくなる求心力。
♪一冬をすごすストーブ代わりの恋~と歌うコレットのお洒落さ。
「愛なんて褒められた感情じゃないわ!」という時の表情。
稽古場に響くお声と歌が気持ちいい!
二幕の一部を拝見したので若い頃のスキャンダラスな生活は拝見していないのですが、
自然に背筋がのびてしまうほどの女優魂を感じながらの稽古場見学でした。
相手モーリス役は、2011年レ・ミゼラブル(帝国劇場)でバベ役を演じた高山光乗さん。
演出、勝田さんの熱い演技指導のもと、モーリスの気持ちと向き合う高山さん。
体格や雰囲気が、旺さんとバランスいいです!
息子ほども年下のコレットの恋人…モーリス。
パリの大人の恋の空気、そういうものを感じさせます。
勝田さんから、甘さ加減の演技指導が入ったとき
「難しいな~砂糖のかげんが~」とつぶやかれていました(笑
フランスの偉大な女流作家コレット。その波乱の生涯を描いた感動の物語
ミュージカル『コレット・コラージュ』。
作者:トム・ジョーンズ、音楽:ハーヴィー・シュミットはあの「ファンタスティックス」
でおなじみですが、本作品は1992年に勝田安彦さん演出、旺なつきさん主演で日本初演、
演出家勝田さんが第48回文化庁芸術祭賞を受賞しました。
今回は作者自ら台本を大幅改訂しての再演。
演出は勝田さん、主演の旺さんは変わりません!
詰問されるコレット。
諏訪マリーさん。
多くを語っているわけではないのに…ああ、思わす涙がでてしまいます。
石鍋多加史さんの存在も大きい。
「…わたしはただの年寄りだ。」
恋に燃え、執筆に燃え、怒りに燃え、プライドを持って世紀末のパリを、
強く生きたコレットの人生が本当に感動的なのです。
笑顔がどんどんかわいくなっていく旺さんにもぜひご注目下さい!
見終えた後の満足感というか達成感のようなものがとてもとても大きくて、
かつ品がある作品だと感じました。
音楽は、ステージ上に二台ピアノを置いての生演奏とのこと♪
この日は残念ながら立川三貴さんが稽古場にはいらっしゃらかったのですが
かなりインパクトあり!との情報。ここにどう絡んでくるのか楽しみです。
シーンを短く切って、演出をつけながら繰り返す"抜き稽古"だったこの日、
演出の勝田さんが中に入って行って
しゃべる演じる、動く、笑うの図(写真一番左の男性が勝田さん)↓
公演は2011年9月8日~14日まで、東池袋のあうるすぽっとにて。
公演情報はこちら
おけぴ稽古場取材班:nats、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人