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11/08/07 ミュージカル「誓いのコイン」@坊っちゃん劇場遠征レポ

2011年8月7日、8日
ミュージカル「誓いのコイン」@坊っちゃん劇場 愛媛遠征レポ

「遠征して本当に良かった!!」
坊っちゃん劇場でこんな感動が待っていようとは!!
地方の劇場とあなどるなかれ、
そのパフォーマンスは素晴らしいものでした。

四国、愛媛県にある『坊っちゃん劇場』にて上演されているミュージカル『誓いのコイン』。
主役ニコライ役を2011年4月~8月7日は四宮貴久さんが、
8月8日~2012年3月は高舛裕一さんがつとめられるのですが、
お二方とも、おコンサート
素晴らしい歌声を披露してくださった方々なのでございます。
観に行かないわけにはいかない!
いざ松山へ!

空港からレンタカーで約50分で坊っちゃん劇場に到着!

8月7日(日)
この日は、ニコライ役の四宮貴久さん、サチ役・滝香織さん、
婦長役・飯野裕子さんが千秋楽。

坊っちゃん劇場の客席数は450席。舞台が近いです!

簡単に舞台背景をご紹介しておきますと、
日露戦争が行われた明治37年2月~38年9月、
戦場から約7万人のロシア兵捕虜が全国29か所の収容所に送られました。
愛媛・松山には全国初の収容所が設けられ、
のべ約6千人のロシア兵捕虜が収容されました。
そんなロシア兵捕虜と松山の人々との、”心通う”お話です。


ドーン。
砲弾の音で始まった戦場シーン、
ロシア兵達が、舞台上を縦横無尽に駆け回ります。
その動きがなんとも身軽で気持ちいいっ!
ここでまずはグワッと心つかまれた私、管理人であります。
(冒頭がいいミュージカルに外れ無し!)

「松山の港にロシア兵捕虜を乗せた船がついたぞーー!!」
続々と出て来るキャストさん達の、
歌唱力、表情、ダンスのキレ!
一幕の始めからぐいぐいと胸にきます。

冒頭の戦闘シーンで負傷するニコライ。
このニコライを演じるのが、四宮貴久さん。
四宮さんニコライはお顔立ちも手伝って、ニコライそのもの!

負傷したニコライが目の手術をきっかけに
看護婦のサチや市民らの真心に触れ、
閉ざした心を開いていくのですが、
最初の拒絶っぷり!
術後、包帯を取るシーン!
ニコライの気持ちがすごく伝わる四宮さんの”間”。

献身的で志の高い看護婦サチ・滝香織さん。
必死でニコライを説得するサチ
恋に落ちて行くサチ、
ニコライと歌うサチ、
今思い出しただけでも、胸がじわーんとあたたまります。

終演後、ロビーでお見送りに来て下さったときのお顔も
明るくて素直なお人柄が出ていてこちらまで明るくしてくれるようなサチでした♪

「こんなにハードな仕事はしたことがないっていうくらいハードでした(にっこり)」
と終演後に語って下さった四宮貴久さん。
本当に身体の動きがキレイで身軽で、二幕のピルエットは美しかった~

キャスト入れ替えの千穐楽でスタンディング・オベーションは劇場初だったそうです!


そして翌日8月8日(月)は ニコライ役・高舛裕一さん、サチ役・佐伯静香さん、婦長役・山下清美さんの初日!

「レ・ミゼラブル」のクラクスーの時とは、全く違う歌声とお顔の高舛さん。
髪もばさっと切って爽やかな高舛ニコライ!
動きまくりで汗キラッキラです!
優しく太く伸びる歌声にジーン♪
布団にすごい勢いで押し倒された高舛ニコライのバウンドも半端なかった!

昨日に続き二度目の観劇になると、観る視点も広がり、
ロシア民謡や松山の踊りのお一人お一人の動きのキレにも魅せられました!
石浦大尉役・柳原悠二郎さんのお声と毎回笑わせてくれる空気感もよかった~。
開脚のときの「ぎゃ!」の顔最高です(笑
二幕冒頭の熊坂理恵子さんの笑顔もとても印象的♪
海軍大佐レオーノフ役の中山城治さんは抜群の安定感!
舞台に厚みが増します!

舞台装置も「おおっ!!」というサプライズがあったり、客席降りもあり、
重いシーンと明るいシーンが交互にあって重さをひきずらず、
見応えのあるダンスシーンが随所に入る演出も素敵でした。
脚本もよく、音楽もよく、その音の聞こえ方もいいですっ♪
(後で調べると日本では珍しい「イーサーサウンドシステム」を導入とのこと)

最後に”誓いのコイン”とは何かという紹介だけしておきますね。

松山城・二の丸跡の井戸で発掘された「ロシア10ルーブル金貨」には、
日露戦争で捕虜になったロシア軍人の名前とともに「タチバナカ」の文字が
刻まれていた。「橘力」という男の人?とも思われていたこの刻銘は、
のちに「チ」の文字が「ケ」とも読めるではないかということになり、
さらに調査したところ、「竹場ナカ」という日本赤十字社の女性看護師が当時、
ロシア人捕虜収容所の軍病院に勤務していたことが判明した。
 (「誓いのコイン」期待の言葉より)

負傷したロシア人と、彼を誠心誠意看護した女性看護師との
国境を越えた「恋の証」であろうという、このコインから広がる世界、
それが『誓いのコイン』のストーリーとなっています。
なんと劇場のロピーでは、実物のコインを見ることができます↓

そして坊っちゃん劇場についてもご紹介しておきますね。

愛媛・四国・瀬戸内の歴史的・文化的伝統を舞台芸術で表現するため
愛媛県のビージョイグループと秋田県のわらび座が共同出資で建てた劇場です。
座席にはドリンク置場もあり、客席に傾斜もついてて観やすく、とても綺麗な劇場です。
物販コーナーも充実。さらに、劇場横の「あさつゆマルシェ」はお土産やご飯にもオススメ。
私はかき揚げうどんと坊ちゃんプリンを頂きました♪美味しかったー

公演は2012年3月18日(日)までです。
チケットはS席3500円!

そして!
高舛さんがプロデュースした誓いのコインCDも発売されています!
限定数での発売で、通販でも購入できますよ♪2000円!


~おまけ 観光編~

道後温泉 本館と言えば、ジブリアニメ「千と千尋の神隠し」に出てくる
油屋(お風呂やさん)のモデルとなった建物。
建物自体が国の重要文化財にも指定されているんだそうです。
ここの二階で温泉につかって、畳の広間でゆっくりお茶とせんべいを頂きました。
『誓いのコイン』に出て来たロシア人将校もここで昔、寛いだそう。
いいですね~畳の部屋で浴衣を着て寛ぐって。扇風機とか、蝉の声とか…

やっぱり讃岐うどんも食べなきゃねということで
うどん好きも満足するという「福楽」へ。
かき揚げおっきいし、うどんはモチモチで美味い~
愛媛ではうどん屋さんにはなぜか”おでん”が売っている不思議。

松山市内のビジネスホテルなのに温泉が付いているという「チェックイン松山」に一泊。
部屋は狭いけれど、低価格で細かい気遣いも行き届いていて、
何より温泉がとても気持ちよかったです。

そしてなにより、
この舞台は、松山の劇場で、地元松山のお話を上演していることから、
観劇後に松山の街を歩くと、舞台のことを端々で思い出すんですよね。
(あのお菓子、劇中に登場していたなぁとか、この場所にニコライも来たんだなぁとか)

松山の人のもてなしの心は、お遍路さんの文化のある
四国ならではなのかもしれないねえ。
そんな台詞の中に松山の歴史や人の気質が伝わってきて、
あたたかい気持ちになった愛媛松山遠征でした♪


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おけぴ管理人プロフィール
名前:山野上 寛
mail:cs@okepi.jp
出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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