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11/08/22 BONNIE&CLYDE 濱田めぐみさん&フランクワイルドホーンさんインタビュー

2011年8月22日(月)
ミュージカル BONNIE&CLYDE 濱田めぐみさん&フランク・ワイルドホーンさんインタビュー♪

お待たせしました!
ミュージカル BONNIE & CLYDE 主演の濱田めぐみさんと、
作曲家=フランク・ワイルドホーンさんへのおけぴ管理人インタビューです!

フランク・ワイルドホーンさんの楽曲の魅力と、
濱田めぐみさん演じるボニーの人物像などについてお伺いしてきました♪

~まずはフランク・ワイルドホーンさんへ~

おけぴ管理人
「ワイルドホーンさんからみた、濱田めぐみさんの魅力を教えてください」

ワイルドホーンさん
「とてつもなく、素晴らしいアーティスト!!
世界中で最高のアーティスト達に私の歌をうたって頂けるのはたいへん光栄なことで、
その中でも新しい声で聴かせてもらえるのは私にとって大きな喜びなんだ。
今朝の製作発表では、すばらしい歌声を聴かせてくれたよね。
朝だし、多くの報道陣に囲まれ、小さなキーボード一つ、
なんの文脈もないところからいきなり歌ったのに…。
あの部屋にいた皆さんを歌一つで感動させてしまった。
彼女のアーティストとしての力だと思う。」

濱田めぐみさんへ~

おけぴ管理人「ワイルドホーンさんの曲を歌ってみられて、その魅力をおしえてください。」

濱田さん
「曲がとてもかっこいい!
斬新といいますか、色んなアイディアが詰まっているんです!

テクニック的にはとにかく手強い曲なんですけれど、
曲の持っているメッセージを理解して、
ハートが動かないと彼の曲は歌えないんだなぁと、
今日(ワイルドホーンさんと)お会いして、より理解できました。

心の動きがメロディのままなんです。
不思議なんですけれど、歌いながら安心して行く感じ。
曲を信じて、曲の中に埋没していったら
最後まで持って行ってくれる感じです。
信じていいんだなーって。」

おけぴ管理人「そこにお芝居が入ってくると…」

濱田さん
「なお一層やりやすいでしょうね!
無駄なことは一切なくて、
そのまま歌えばいいのかなと。」

おけぴ管理人「(製作発表で濱田さんが歌い始めたとき)会場の空気が変わりました。
テキサスのセクシーな女性がそこに居る!と思いました!
それはどこから来ているんでしょうか。」

濱田さん
「メロディからきっと拾ったんだと思います。」

おけぴ管理人、~感動~~♪

おけぴ管理人「ボニーのファッションも気になります。」

濱田さん
「彼女がその時代に何に頼って生きていたかっていうと
彼女の”いつかスターになるんだ!という夢”なんですね。
でも、それが叶えられない、八方ふさがりの中で生きていたストレスで
バーンとはじけたと思うんです。
自分を見て欲しい、自分はどうあるべきかを
常に考えていた女性だったと思うんです。
情熱的で激情型なので、自分(濱田さん自身)とは正反対なんですけどね。
演じる上ではおもしろいです。

彼女(ボニー)が無邪気で無垢で、なおかつ女性としての魅力的なのは
(彼女の)考え方から来るのだと思います。
彼女は自分を持ち続けていて、
”やりたいことを今やる”という感じだと思うんです。

さっき、ワイルドホーンさんがおもしろいことをおっしゃっていました。
ボニーはクライドにひっぱたかれるシーンがある。
でも、パーンとたたかれたままパーンとたたき返す女性だって。
それで、あーなるほど!って。(笑)」

ワイルドホーンさん
「(日本では見ない光景かもしれないけど、)
アメリカにはいるんだよ(笑)」

おけぴ管理人「髪型とかを変えると役作りのスイッチは入りますか?」

濱田さん
「そうですね!ここまで髪の色を抜くことはさすがになかったので、
鏡をみてビックリしますね。通りすがる人達に見られます。」

ワイルドホーンさん
「(笑) 実は、あの帽子も大切なんだ!
ボニーはあの帽子をとても気に入っていたんだよ。
彼女は貧乏だったから多くは持っていなかったと思うよ。
ただ、彼女は常にいい格好をしていようとした人だった。
センスのある女性だったんだ。」

おけぴ管理人「共感する若いお客さんも多いでしょうね」

ワイルドホーンさん
「そうだといいな!多くの若い人達に観て欲しい!
それは僕にとって重要なことだからね。」


(製作発表より。左=濱田めぐみさん、右=田代万里生さん)

おけぴ管理人「クライド役の田代万里生さんとの関係性をどのようにつくりたいと思っていますか?」

濱田さん
「万里生くんともワイルドホーンさんともそうなんですが、
会った瞬間からとっても居心地がよくて、
初めてとは思えないこのファミリーみたいな空気が全員にあったんです。
演出家の田尾下さんもそうですし、
まるで神様が用意してくれた配置って思うくらい、とっても楽に居れるんです。」

おけぴ管理人「運命的な…?」

濱田さん
「そうそうそう。私自身のタイミングもそうだし、
地球で色んなことが起こっているのに日本で
今、この作品をやるのも何かある!って思います。」

おけぴ管理人
「製作発表でも”挑戦”とおっしゃっていましたが、
もう少し具体的に濱田さんの”挑戦”を教えてください。」

濱田さん
「自分の舞台女優としての幅を広げたいのもありましたし、
年齢的にも次のステップに行くのにちょうどいいかなと。
別の風の中で、水の中で泳いでもいいかなって思ったんですよね。

やったことないことをやってみたいし、
色んな人と出会ってみたいし、新しいものを見つけたい!と思っています。
ストレートプレイの仕事も、音楽の仕事も、声の仕事も…
ラジオとかナレーションなどもすごく興味があります。
そのためには、まず自分の色を塗り替えないとできないことだったんです。」

おけぴ管理人「決断するときって直感型ですか?」

濱田さん
「そうですね!全部そうです!(笑)
んん?と思ったら大抵外れるので、あ!と思ったら。
そこはボニーと似ています(笑)」

~ワイルドホーンさんへ~

おけぴ管理人「テーマソング♪The World Will Remember Us は、
どのように作曲され、どんな想いをこめられたのでしょうか?」

ワイルドホーンさん
「♪The World Will Remember Us は最初の方に作った曲なんだ。
劇中では2回出て来るんだけど、
一回目は二人が出会った時、クライドが
「みんな”夢”は持っているかもしれないけど、
俺は”計画”を持っている。」と、ボニーに尊大な態度で言い、
♪The World Will Remember Me と歌うんだ。
(注釈:”私たち”ではなく、Me”自分”なんですね。
少々意訳しますと:「世界は俺様を忘れない」でしょうか)

二回目は、一幕の終わり。
ボニーが手を貸して、クライドは脱獄に成功する。
運命を共にすることになった二人は一幕終わりに、
歌うのが♪The World Will Remember Us
(※注釈:"Me"だった主語が"Us=二人"になっているんですね!)

そこで、この歌に流れが生まれるんだ!
しかも、”テキサストゥーステップ”なんだよ。
”テキサストゥーステップ”というのは、テキサスの音楽様式で、
あの時代、あの場所独特のリズムスタイルで、
ご存知の通り、アメリカのカントリーミュージックは
テキサストゥーステップとブルースが出会って生まれたんだ。

それから、今日、美しく歌ってくれた、♪Dyin Aint So Bad。
僕の作品を知ってくれていたらご存知だと思うんだけど、
僕は情緒豊かな大曲を書くことが大好きなんだ!
そういう曲が成立するためには、
歌が本当にうまい、ソウルフルな歌い手が必要なんだよね。

ボニーが ♪Dyin Aint So Bad を歌うシーンというのは、
”あ、このままで行くと自分の末路は死に他ならないな”と気付くシーン。
同時に、歌いながら彼女は気付く、
“ああ、独りで歩くより、
例え死んででもこのまま共に歩き続けた方がいい“と。
つまり、その瞬間を生きることを象徴する歌にもなっている。」

おけぴ管理人「その場面、はやく観たいです!」

製作発表レポでも書きましたが、
映画『俺たちに明日はない』の脚本家デヴィット・ニューマンさんが
ボニーとクライドのことをミュージカルにしたい、
それもただ映画をそのままミュージカルにするのではなく、
彼らの人生に立ち戻ってミュージカルにしたいという思いから生まれたこの作品。
フランク・ワイルドホーンさんは、ニューマンさんとお友達で、
一緒にミュージカル作りをしていた最中に
ニューマンさんが亡くなられてしまったそうです。
その彼の意思を受け継いでこの作品を完成させたことを、
製作発表でも感慨深げに語っていらっしゃいました。

そして、インタビューの最後に、ワイルドホーンさんに
作曲される時は、曲が先か、歌詞が先か聞いてみたところ、

「曲だね!
自分でも作詞活動はするんだけど
演劇では自分が作詞家にならないことを敢えて選んでいるよ。
作曲だけでも十分大変だからね!
POPミュージックの世界では作詞も実はやっているんだ。
人物の感覚だったりとか、作詞をする感覚が自分の中にあるので
曲先行で作れるんだよ。」

”ジキル&ハイド”、”スカーレット・ピンパーネル”、”ルドルフ ザ ラストキス”など
歌詞が旋律にノってワクワクと響いてくるワイルドホーンさんの楽曲。
濱田めぐみさん、田代万里生さんをはじめとした歌えるキャストの方達によって、
ワイルドホーンさんの楽曲どのように歌われていくのか、どうぞお楽しみに!

最後にお二人から素敵な動画メッセージもいただきました!

公演は2012年1月8日~22日まで、青山劇場にて。
公演HPはこちら
また、ボニー&クライド演出の田尾下哲さんへのおけぴ管理人インタビューはこちら

p.s. お二人とも終始笑顔で、とてもフランクにお話してくださいました♪
ありがとうございました!



おけぴ取材班:nats、chiaki、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人


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名前:山野上 寛
mail:cs@okepi.jp
出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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