11/09/14 ミュージカル「スリル・ミー」公開稽古レポ
2011年9月14日(水)
ミュージカル「スリル・ミー」公開稽古レポ@アトリエ・フォンテーヌ
客席数約100席。2人の俳優と1台のピアノ。
シンプルかつ濃密な空間で繰り広げられる、ノンストップ100分の心理ドラマ!

犯罪史上に残る誘拐殺人事件をモチーフに、
“私”と“彼”の熾烈な心理戦と愛憎を描く話題作に、
田代万里生さん&新納慎也さん、松下洸平さん&柿澤勇人さん、
そして演出家・栗山民也さんが挑むミュージカル「スリル・ミー」公開稽古。
衝撃シーンと、美しくも妖しいナンバーに心奪われました!
1920年代に実際に起こった凶悪犯罪をもとに、
天才的頭脳を持つ悪魔的な“彼”と、
彼を慕い犯罪の共犯者になっていく“私”の関係を、
時に甘く、そして時に衝撃的に描き、
アメリカをはじめ世界で上演、
特に韓国で異例の大ヒットロングランとなっているミュージカル「スリル・ミー」
登場人物は2人の俳優が演じる“私”と“彼”だけ。
手を伸ばせば触れそうな距離の舞台。
ピアノ1台の演奏でシンプルに、けれどもとても緊迫した深い世界が広がっていきます。
今回公開されたのは田代&新納組による2シーン&ナンバー。
新納さん(彼)を慕う“私”役の田代さんが歌う「僕はわかっている」
彼に愛されているはず、という“私”の想いが胸に迫ります!
切ない!

(右上方奥に、ピアノの朴勝哲さん♪)
久しぶりに”彼”と再会して嬉しそうな田代万里生さん。
メガネがかわいい♪

そしてかなり「ツン」な感じの“彼”、新納慎也さん。
“私”をあしらう意地悪っぷり!

とっても背の高い新納さん、小さな劇場で頭がぶつかりそうになるシーンも。
「ただの友達ではない」私と彼。
お2人の間に青い炎が見えるような迫真の演技です。

そして・・!

このシーンの後の“私”田代さんの表情の変化。必見!
小さな空間だからこそ俳優の演技がダイレクトに伝わってきますね。
美しく緊張感が漂う音楽。朴勝哲さんによるピアノ演奏も舞台に溶け込んでいます。
シンプルなセットも効果的。さらに今回は公開されなかった仕掛けもあるようです。
燃える炎を見つめながらのふたりのデュエット。
歌声も音楽もビジュアルも・・美しい~。

公開稽古後に、照明付きのバージョンも拝見させていただきました。
こちらは写真をお届け出来ないのですが、
照明が入るとまた雰囲気ががらっと変わり、一気に舞台の空気が濃くなります!
私と彼の心理戦にぐぐぐっと引き込まれる客席。
つ、続きが気になる・・!

稽古後の取材では、松下&柿澤組も登場。
年も一緒というお2人。こちらのカップルもまた魅力的。
「田代&新納組とはテイストのちがったスリル・ミーになります!」
「人が人を欲するというテーマを持った作品。
観る人に何かギフトを与えることが出来ると思う」と意気込みを語って下さいました。
フレッシュチームの彼と私も観てみたい!

(左から松下洸平さん、田代万里生さん、新納慎也さん、柿澤勇人さん)
お兄さんチームのおふたり(田代&新納)も
「一番伝えたいのは人間同士としての私と彼の関係。
たまたま男2人のカップルだったというだけ」(田代)
「お芝居要素が高い作品だが、
近年稀にみるストレートプレイではなくミュージカルだからこそ!という作品」(新納)
と熱く語り、早くも声をそろえて「再演したい」と!
栗山演出、日本初演ということに出演者のみなさんがワクワクされていることが強く伝わってきます。
休憩なしの100分ノンストップ2人芝居ミュージカル。
「私役が袖に引っ込むのは2分くらい」(田代)!
観客が拍手する間もないほどという、濃密な時間&空間に期待度マックス!
新納さん曰く「この空間の小ささがオフブロードウェイの劇場のよう」という
客席100(本当に小さい!舞台が近い!)のアトリエ・フォンテーヌで体験する
栗山演出の異色ミュージカル「スリル・ミー」。
公演は9月15日~10月3日まで麻布十番にあるアトリエ・フォンテーヌにて。
田代万里生&新納慎也、松下洸平&柿澤勇人のWキャスト上演。
出演者のコメント映像や歌唱映像も視聴できる公演公式HPはこちら

おけぴ取材班:mamiko、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人
