12/02/03 ミュージカル「パルレ」ゲネレポ@三越劇場
2012年2月3日(金)13:30
韓国オリジナルミュージカル『パルレ』ゲネプロレポ@三越劇場
主役ナヨン役・野呂佳代さんと木村花代さん
韓国で2005年からロングランを続けているミュージカル「パルレ~洗濯~」。
ソウルの路地裏のアパートで各々の悩みを抱えながらも力強く生きる人々を描いた作品で、
今回初の日本人キャスト公演、そのゲネプロにお伺いしてきました!
地方からソウルに出てきて一生懸命に働きながらひとり暮らしをしている女性ナヨン。
不器用なほど真っ直ぐなナヨン役には木村花代さん(野呂佳代さんとのWキャスト)。
ちょっと勝気な笑顔、澄み切った歌声に思わず全力で応援したくなります!
劇団四季退団後のミュージカル復帰第一作の木村花代さん。
歌声はもちろん台詞の声まで、まさに耳福です♪
ソロンゴが心奪われるのも納得!
流れるたくさんの”涙”と”笑顔”がとっても素敵でした!!
そのソロンゴ役には松原剛志さん(野島直人さんとLENさんとのトリプルキャスト)。
モンゴルからやってきた若者ということで少しカタコトに発する台詞、
初めてナヨンに話しかけるシーンでは奥手な様子がなんとも微笑ましい!
熱唱シーンもございます!
仕事のこと、家族のこと、国籍のこと、思いだけでは突っ走れない切ない二人。
両側から二人の背中を押したくなるような、二人の恋は甘酸っぱい!!
そんな二人の周りの人々も超個性的!
男性3人、女性3人の出演者が目まぐるしく役変わりをして登場するのですが、
一人一人の役所がしっかりと丁寧に描かれています。
こちらはナヨンが働く書店の様子。
左からダメダメな跡取り(奈良坂潤紀さん)、キュートな店員(上田亜希子さん)、
お調子者の店員(安福毅さん)、ナヨン(木村花代さん)、先輩店員(大鳥れいさん)。
ナヨンの住む長屋の大家さんには大鳥れいさん。
“おばちゃん”役が見事!そして歌声が素晴らしい!
(書店の先輩店員さんは、同じ大鳥さんが演じているとは思えないです!)
長屋の住人、出戻りシングルのヒジョンちゃんママには川島なお美さん。
大喧嘩しながらも恋人”クさん”の洗濯物を干している毎日。気風のよいお姉さんです♪
左が川島さん、右が大鳥さん
その“クさん”始め、4役以上をこなすのが、奈良坂潤紀さん。
役柄ごとにまったく違う印象を残す奈良坂さんの熱演も必見!
(左から三波豊和さん、奈良坂潤紀さん、安福毅さん、松原剛志さん)
三波豊和さんもあんな役、こんな役と大活躍です!
客席との繋ぎ役を果たしたり(これが見事!)、歌声もたっぷり♪
ゲネプロ終了後行われたナヨン役お二人の囲み取材では、
野呂佳代さん(SDN48)
「木村さんからはお芝居だけでなく、
舞台に臨む姿勢をゼロから教えていただいています。素敵なお姉さんです。」
木村花代さん
「私はついつい芝居をし過ぎてしまうのですが、
野呂さんはとてもナチュラルなお芝居をされる方で、刺激を受けています。」
と笑顔で話されていたお二人。ソロンゴ役がトリプルキャストなので、
同じ組み合わせで観れるチャンスはごく僅か!お見逃しなく!
組み合わせは公式サイトにてご確認下さい
某シーンの楽しい参加型演出もお楽しみに!
<余談>
韓国ソウルの劇場街・大学路(テハンノ)には約140もの劇場(その多くは小劇場)があり、
そこでは日本で翻訳上演された『サ・ビ・タ』に代表されるような
“小劇場ミュージカル”が盛んに上演されています。
この『パルレ』も大学路でロングラン公演されている人気作品の一つです。
<スタッフ>
演出:チュ・ミンジュ
音楽:ミン・チァンホン
美術:ヨ・シンドン
翻訳:柳茂王
上演台本・訳詞:保坂磨理子
共同演出:鈴木孝宏
<ストーリー>
ソウルのとある路地裏の長屋に引っ越してきた27歳のナヨンは、
故郷を離れ、書店勤めをしている。ナヨンは洗濯物を干しに上った屋上で、
隣の長屋に暮らすモンゴル人の青年ソロンゴと出会う。
最初はぎこちない挨拶で始まった二人だったが、
風に飛ばされた洗濯物が縁でお互いの純粋な姿を知るようになり、
少しずつ距離を縮めていく。。。
社会問題や辛く苦しい現実も描きながら
都会ソウルで暮らす人達を暖かく、愉快に描いた群像劇的作品です。
公演は2012年2月4日(土)~16日(木) 三越劇場にて、
2012年2月17日(金)と18日(土) サンケイホールブリーゼで上演
おけぴ取材班&撮影:chiaki、おけぴ管理人