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12/02/07 BAD GIRLS meets BAD BOYS ラスタ・トーマスさん×TAKAHIROさんインタビュー

2012年2月7日(火)
「BAD GIRLS meets BAD BOYS DANCE LEGEND vol.1」
ラスタ・トーマスさん×TAKAHIROさんインタビュー!

まずはこの夢のような公演についてご紹介しましょう(敬称略)

2012年7月BAD GIRLSとBAD BOYSが出会う!
2011年、米国のみならずヨーロッパ、オーストラリアでの公演も全てSOLD OUT!
ラスタ・トーマス率いる男性超絶ダンス技巧派集団“BAD BOYS OF DANCE”。
湖月わたる、水夏希、原田薫、蒼乃夕妃、矢野祐子といった
シアトリカルなジャズダンスの名手たちの新ユニット“BAD GIRLS OF DANCE”。
そしてその二つのダンスユニットを繋ぐ橋渡し役にオリジナリティ溢れるダンススタイル、
日本が誇るパフォーマーTAKAHIROが挑む!
それが「BAD GIRLS meets BAD BOYS」。

それぞれ異なる道を歩んできた者同士がひとつのGOALを目指してアイデア、
エネルギーを惜しみなく出し合う、まさに夢のコラボレーションです。
ショーのディレクションを担当するラスタさん、
ストーリーテラー/橋渡し役のTAKAHIROさんというキーパーソンお二人に、
それぞれが歩んできたこれまでの道、そして目指すGOALについてなどお話を伺いました。


<互いの才能を認めあう素敵な関係>
――TAKAHIROのパフォーマンスは全てのダンサーの夢(ラスタ・トーマス)
――リーダーの風格、誰にもまねできないラスタスタイルがあります(TAKAHIRO)

おけぴ管理人)
これまでにも一緒にお仕事をされているお二人なので、まずはお互いに他己紹介していただいてもいいですか?

ラスタ・トーマスさん)
TAKAHIROはダンスマスター(熟達したダンサー)であると同時に
素晴らしいエンターテイナーです。そしてとても情熱的!
今日はこのようにTAKAHIROの印象を尋ねられることが多く、
そのたびに何度も“大好きだ”と言っているので、まるで彼のガールフレンドになったみたい(笑)
でも、そのくらい大好きなんです。
彼がステップを踏むと見ている人の気持ちが反応する。
それって、全てのダンサーにとっての“夢”。
TAKAHIROは尊敬するダンスアーティストです。

TAKAHIROさん)
ありがとう!
ラスタは役者みたいなダンサーですね。舞台の中の人になるんです。
“彼が”踊っているというより、優雅に、
ストーリーを紡ぐように踊るのでお客さんが彼の中にスーッと入っていける、
彼はみんなを包容して、劇場全体をも包んでしまうようなパフォーマンスをするんですよ。

そして、彼はリーダーに向いています。
彼のテクニックが超絶技巧で素晴らしいということはみなさんご存知かと思いますが、
加えてマインドがすごくオープンなのです。
バレエだけでなく、ヒップホップもさらには格闘技も取り入れてみよう、
そういった柔軟性が彼のスタイルに活きていて、深みと余裕を生み出しています。
だから一緒にいてすごく安心できますし、彼とならいいものが作れるという気持ちにさせる人です。

おけぴ管理人)
今回の公演でもラスタさんがディレクションを担当しますが、まさに適役ですね。

TAKAHIROさん)
はい。今回も彼なら違うジャンルの人たちそれぞれの良さを引き出して、
それをひとつにまとめてきれいなスパイラルに出来ると思っています。
パフォーマーとしてのマインドの広さ、舞台に立っているときのオーラ、
もう、ラスタがいると空気が変わるんです。
まさにリーダーの風格、誰にもまねできないラスタスタイルです。


<これまで歩んできた道、そしてこれから挑戦したいこと!>
――色々なものをやってきた中でダンスが生き残った(ラスタ・トーマス)
――ダンスは好きな動きを好きなようにやっても誰にも不正解と言われないものだった(TAKAHIRO)

おけぴ管理人)
今こうしてダンサーとして一緒にショーを作り上げているお二人ですが、
歩んできた道はそれぞれ違いますよね。
ラスタさんは幼少期から色々なスポーツにも挑戦されて素晴らしい成績を残されていますね!
(8歳でフルマラソン完走、9歳でジュニアオリンピック50mバタフライ世界新記録達成、同年テコンドーのワールドチャンピオン!!)

ラスタ・トーマスさん)
それは父の影響です(笑)。
7歳までは色々なスポーツを、7歳からダンスも加わってしばらくは平行してやっていて
14歳以降はダンス一本に絞りました。
つまり、色々なものをやってきた中でダンスが勝ち残ったということです。

おけぴ管理人)ダンスを選んだ、その決め手は?

ラスタ・トーマスさん)表現の自由です。

おけぴ管理人)逆にTAKAHIROさんは比較的遅めのスタートですよね。

TAKAHIROさん)
僕がダンスを始めたのは18歳のときです。
好きな動きを好きなようにやる、ほかには何も必要ない!
というのが始めた理由です。
最初は体育館の暗い廊下で一人でやるのが楽しくてそれに没頭して、
いつの間にか他の選択肢を失っていて(笑)。
でも、惚れ込んでいたので、もうちょっとダンスをやってみよう!と思ったら道が開けました。

おけぴ管理人)ダンスを“習う”ということからスタートしていないことも興味深いのです。

TAKAHIROさん)
僕はNYでコンテストに受かって、TV番組で優勝し、
その後仕事が来て“プロとしてやっていこう”という段階で初めてダンススクールに行きました。
やはり基礎がなくては対応しきれないこともたくさん出てきましたし、
なによりやりたいことが表現できない、僕の創造/想像に肉体が追いつかなかったのです。
そしてそこから3年間ダンススクールへ、それこそバレエをやったりモダンをやったりしました。
スクールでは必死でしたね。
他の人が振り付けしたものをみんなはすぐに覚えられるけど、
僕はボディメモリーが十分でなかったのでなかなか出来なくて。

ただ、それと同時に吸収する楽しさもありました。
特に僕は最初に“発信”をしていたので、
受信も発信者として“こう取り入れてみよう”など考えながらできたのが面白かったですね。

おけぴ管理人)インプットしてからアウトプットという正攻法とは間逆ですね!!

TAKAHIROさん)
スタートはプロになろうとは思っておらず、
自分の中のモヤモヤ、コンプレックスを発散しようと始めたことなので、
誰かに教えてもらおうという発想がなかったんです。無形が良かった。
それまでは学校からテーマが与えられ、それをクリアするのが僕だったのですが、
ダンスは好きなようにこうやってもああやっても誰からも不正解と言われない。
それが良かったんですね。

それってまさに、さっきラスタが言っていた“表現の自由”。
異なる道を歩んできたけれど、そこは同じです!

ただね、ラスタはとてもスペシャルです。
(ラスタさんに向かって)
基礎、軸がしっかりしていてその上で自身のワールドを持っているから、僕の理想なんだよ。

おけぴ管理人)
そんなお二人ですが、実はもうひとつ共通点が!
1981年生まれの同い年ですよね。
30代を迎えダンスに関してもテクニックとマインドの両方がしっかりと備わった今、
そしてこれからの目標を聞かせてください。

ラスタ・トーマスさん)
20代から徐々に共有する段階に入ってきて、まさに今、
これまで受けてきた教育、経験を実際に使うところに来ていると思います。

これからはショービジネスでみんなをハッピーにしていきたいですね。
日々のストレスもあると思うのですが、
そこから解放され楽しく過ごす、そんな魔法があることを伝えていきたいですね。

TAKAHIROさん)
僕は“原点回帰”です。
ダンスを始めたころは見たことのない世界を作るのが楽しかった。
そして次に、それを観てもらって、人をビックリさせる、
驚かせちゃうのがすごく楽しかった。元々そういう性分なんですよね。

今はテクニックも身に付き、こうしてショーも作れる、
なので今だからこそ“カッコつけて”より“驚かせちゃおう”を発揮したいです。
そしてこれからもどんどん発信して、
次の世代に対して“やっぱり彼らは走り続けているんだ”
と思い切りハードルを高くしてあげたいですね(笑)。

<「BAD GIRLS meets BAD BOYS」について>
――赤、青、黄色・・・いろんなエネルギーを合わせて、虹がかかるような作品にしたい!(TAKAHIRO)
―― 一緒に夢を見られるような作品にしたいですね!(ラスタ・トーマス)

おけぴ管理人)
そしてお二人が一緒に作り上げるショー!
まだ作業は始まったばかりかと思いますが、意気込みを聞かせてください。

ラスタ・トーマスさん)
全く違うバックグラウンドですが、そんな二人を繋ぐものは共通のゴールです。
何かというと、とにかくお客様に楽しんで、喜んで、ハッピーになっていただくことなのです。
ひとつのものを目指していく、
ゴールを共有できていれば異なるバックグラウンドというのはお互いを触発するいい材料になると思っています。

TAKAHIROさん)
それぞれの良さは存分に出しながら、プロフェッショナル、
トップが混ざり合ったときにそれ以上の魅力を出す。それが今回のポイントだと思います。
例えば宝塚的な動きにヒップホップ的な動きが加わって
さらにバレエ的な動きが加わったらそれはもう“NEW”ですよね。
そうやって今までそれぞれの魅力を持っていた人たちが、
全員で次なるステージを目指して混ざり合う、
簡単に言えば、知恵の違う人がひとつのものを同じ方向を向いて作っていくということ。
実際に今、クリエイティブチームは“みんなでいいものを作ろう”と一丸となっています。
こうしてそれぞれのエネルギー、赤や青や黄色・・・がひとつになった時、虹がかかるんです!!

そんな虹がかかるような作品、踊って楽しいだけでなく見て楽しい、
その思いを共有できるような作品にしたいですね。

自分の役割としてはパントマイムなども取り入れたコミカルな動きや情景描写をするような動き、表現が得意なので、
今回のダンサーの中ではチャップリンだったり、ピーター・セラーズになれたらいいなと思います。

そして、ラスタとの共演経験の他に、湖月さんとは「エレクトリック・シティ」(2011年)でご一緒し、
水さんとも大阪世界陸上開会式(2007年)の時に彼女のスタイルを拝見し
この人と一緒に仕事がしたいと思いました。
このように僕は今回のメンバーの中でもいろんな方と仕事をしたことがあるので、
その点でもうまく橋渡しをしていけたらいいなと思っています。

ラスタ・トーマスさん)
あとは文化交流の意味もあるよね。
今の心境は、すごく楽しみですし、ちょっと不安。ドキドキしています。
デートの前みたいな感じ(笑)

TAKAHIROさん)笑!

ラスタ・トーマスさん)
だって、すごく良く見せたかったり、いいところ出したいって思うでしょ。
お客さまにとにかく楽しんでもらいたいんです!
今、クリエイティブチームにはあんなこともこんなこともしたいと夢が溢れています。
僕らが見ている夢をお客様に現実のものとして見ていただく、
そんな、一緒に夢を見られるような作品にしたいですね。

キラキラした目で作品にかける思いを話すお二人を見ていて、
ますます期待に胸が膨らみました。
お二人は本当に仲良しで、1981年生れという話になった時、こんな会話も↓

ラスタ「何月生れ?」
TAKAHIRO「僕、9月!」

ラスタ「やったー、僕7月だからちょっとお兄さんっ!」
っとラスタさんが胸を張るというとても微笑ましいやり取りも。

世界を舞台に活躍するダンサー、ラスタ・トーマスさんと
TAKAHIROさんから発せられるキラキラ輝く言葉や少年のような瞳の輝きが
印象的なひとときでした。

確かな技術と自由な発想で作り上げられる、
「BAD GIRLS meets BAD BOYS」
お楽しみに!

<公演概要>
東京公演:2012年7月14日・15日 東京国際フォーラム ホールC
名古屋公演:2012年7月19日 愛知県産業労働センター ウインクあいち
大阪公演:2012年7月20日・21日・22日 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

<キャスト・スタッフ>
~出演~
【BAD BOYS】 ラスタ・トーマス&“BAD BOYS OF DANCE”
【BAD GIRLS】湖月わたる 水夏希 原田薫 蒼乃夕妃 矢野祐子ほか
【The Storyteller】TAKAHIRO

~スタッフ~
【構成・演出】ラスタ・トーマス
【振付】ラスタ・トーマス TAKAHIRO 原田薫 エイドリアン・カンターナ

~曲目~
Michael Jackson Queen Prince U2 Black Eyed Peas and more

<プロフィール>
【ラスタ・トーマス】
1996年7月に第17回ヴァルナ国際バレエコンクールにてヴラドミール・アンジェロフ振り付けの「NOSTALGIA」を披露し、
男性として歴代最年少5人目、16年ぶりの金賞を受賞。
以降マイヤ・プリセツカヤ並びにパトリック・デュポン、
そして1998年3月には熊川哲也らの日本公演にゲストとして来日。
2007年「ラプソディ・イン・ブルー」で服部有吉、金聖響、TAKAHIROと共演。
ブロードウェイミュージカル「MOVIN’ OUT!」主演。BAD BOYS OF DANCE主宰・芸術監督。

【TKAHIRO】
米国APOLLOシアター殿堂入りアーティスト。
マドンナのワールドツアーダンサー、同ベストアルバムPV出演、
及びJAPANプロモーション総合演出、海外ブランドのショーなどで世界的に活動。
日本では2010年「SIX DOORS」主演・総合演出、2011年
「Electric City」Japan Tour主演・総合演出。
「たけしアート☆ビート」<NHK>、「徹子の部屋」<テレビ朝日>、
「情熱大陸」<TBS>(年間最高視聴率(2010年))その他、TV・ラジオ・雑誌・WEB など多数

【BAD BOYS OF DANCE (BBD)】
世界7台大陸に点在する若き才能を持つ男性ダンサーで構成される、
ダンスカンパニー。BBDのダンスはメンバーの並外れた身体能力と芸術性に支えられ、
バレエ界における男性ダンサーの限界を打ち破り、
世界で最もエキサイティングなダンスショーを提供することを使命としている。

公演HP
BAD BOYS OF DANCE HP
TAKAHIROさんHP



おけぴ取材班:chiaki、おけぴ管理人


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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

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好きなシーン:群舞、小芝居
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