12/02/15 「菊次郎とさき」製作発表レポ
2012年2月15日(水)
「菊次郎とさき」製作発表レポ
テレビの人気シリーズ、待望の舞台化!!
ビートたけしさん原作の破天荒な父と
愛情深く教育熱心な母を中心とした北野家の物語。
お披露目公演も開催される、たけしさんの地元、
足立区にあるシアター1010にて舞台版「菊次郎とさき」の製作発表が行われました。
2001年のスペシャルドラマ、その後人気ドラマシリーズ(全3シリーズ)として
お茶の間に笑顔と涙をお届けしたこの作品。
飲んだくれで破天荒な父・菊次郎と
”貧乏の輪廻を打破するのは学問しかない”と信じ
貧しい暮らしの中でも子どもの教育には金を惜しまない母・さき、
貧しいながらも子宝に恵まれた北野家のパワフルで激しいエピソードの数々を織り交ぜながら、
家族の絆や愛情を描きます。
タイトルロールの二人を演じるのはドラマに引き続き、
陣内孝則さん(菊次郎)と室井滋さん(さき)。
まるでお話の中から飛び出したかのように舞台の扮装で登場され、
会見の中でも息の合ったところを随所に見せてくれました!
作品への意気込みは!
~陣内さん~
「私のキャリアの中で、一番”もうやらないの?”と言われる作品です。
いろんな方から言われますが、驚いたことに、
先日、竹野内豊くんからも言われまして・・・
ああいう天下の二枚目はこういう二枚目に憧れるのかなと思いました(笑)!」
(場内爆笑!)
「昭和の原風景の中で繰り広げられる、乱暴だけど家族の絆が強い人間ドラマ。
こういったハートウォーミングな喜劇はみんなを元気に出来ると希望を持ってこの作品をお届けします。」
いつもサービス精神旺盛な陣内さん、会見でもまずは笑いを巻き起こしてくれました!
陣内さんご自身が四代続いた大工の家の生まれで、
育った環境が北野家の風景に通じるところもあるそうです。
お父様を演じているようだとお話された陣内さんが見せる菊次郎!お楽しみに!
~室井さん~
「私も陣内さんと同じで、街を歩いていても
”さきちゃんやらないの?”とよく肩をたたかれます。
舞台が決まってからも周りの多くの方が喜んでくださっています。
こういった家族愛の作品。(演じることで)自分たちも元気になりたいですし、
みなさんに家族で見に来ていただき、泣いて笑って、
“明日もがんばろうと!”と思っていただけたらうれしいです。」
舞台版では、テレビでは描かれなかった
菊次郎とさきの出会いから描かれるとのことですがそれについては、
「若いころ、二十歳前後からスタートするらしいのですが、
まぁ、大変危険なことをしますよ(笑)。
先ほど(舞台)袖でもその話題になりましたが、
“つけまつげはしないけれど色々と細工はする”と言われました(笑)」
それにはすかさず、陣内さんから
「そこはお互いコレで!」
と、腕を叩くという一幕も。
室井さんのたくましい“さき”も楽しみですが、
母になる前の初々しい娘姿も乞うご期待!
30年来のお付き合いで気心知れた仲というお二人の絶妙なコンビネーション、
3ヶ月にわたる全国公演で日本中を元気付けてくれそうです!
原作者のビートたけしさんからも舞台化にあたり、
新エピソードや激励の言葉が届いているとのこと、
ますますパワーアップした北野家の人々に会いに行きましょう!
「心温まる爆笑喜劇!お待ちしております!」(お二人より)
<公演情報>
地元お披露目公演 2012年3月24日、25日 シアター1010にて
大阪公演 3月28日~4月1日 新歌舞伎座
福岡公演 4月6日~4月28日 博多座
富山公演 5月3日 クロスランドおやべ/5日 富山県民会館
名古屋公演 5月8日~16日 中日劇場
東京凱旋公演 5月19日~27日 ル・テアトル銀座by PARCO
<キャスト>
陣内孝則
室井滋
風間トオル/梨本謙次郎/濱田マリ/つまみ枝豆/音無美紀子ほか
<物語>
大正12年、菊次郎とさきは所帯を持った。
さきにとっては義理の母にあたる北野うしの強い勧めによる結婚だった。
しかし、その結婚は前途多難。漆職人の菊次郎は、
普段は借りてきた猫のように大人しいが、酒を飲むと豹変し大暴れする。
おまけに金遣いも荒く、さきが頑張って繁盛させてきた日暮里の用品店もとうとう人手に渡る羽目に・・・。
一家は夜逃げ同然に足立区梅島へ移り住むことになる。
新天地で再出発のつもりだったが、菊次郎は仕事にあぶれ、
何とかさきが内職で一家を支える貧しい暮らしが続く。
それでもさきはへこたれない。やがて菊次郎はペンキ職人に転向。
ようやく仕事にも有りつけるようになっていくが、
日本は暗い時代へと突入する。日中戦争、そして、太平洋戦争へ。
時代の荒波に飲み込まれ、赤貧洗うが如しの北野家だったが、子宝には恵まれた。
総領息子の重一、長女の安子、次男の大、そして三男の武。
一家七人は終戦後の貧しい時代を逞しく生き抜いていく。やがて日本は高度経済成長へ―。
迎えた昭和32年。時代の波に乗り損なったか、北野家は相も変わらず貧乏だった。
『貧乏は輪廻する』という独自の哲学のもと、貧乏から脱出するには学問しかないと信じ、
貧しい暮らしの中でも子供の教育には金を惜しまないさきは、
遊ぶことばかり一生懸命の小学校五年生になった武をどやしつけ、勉強させようと躍起になる。
だが、素直に母の言いつけに従った兄姉とは違い、武はそんなさきに猛烈に反抗する。
さすがのさきも手を焼く。一方、「職人の倅に学問なんか要らねえ」と菊次郎は、
子供の教育にばかり熱中して二言目には「父ちゃんみたいになりたくないだろう」
と子供達をどやしつけるさきが気に入らず、酒を飲んでは大暴れする毎日だった。
<作品HP>
http://www.tohostage.com/kikujirou/index.html
おけぴ取材班&撮影:chiaki 監修:おけぴ管理人