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12/04/18 「神戸はばたきの坂」稽古場レポ

2012年4月18日「神戸 はばたきの坂」稽古場レポ 

左より サキ(剣幸さん)、横手家(彩乃かなみさん、戸井勝海さん、土居裕子さん)、
北野医師(照井裕隆さん)、平良家(萬あきらさん、犬飼このりさん、宮川浩さん)

新天地ブラジルへ移住する人々が祖国最後の一週間を過ごした場所、
旧国立神戸移民収容所を舞台に、希望と不安を胸に一歩を踏み出す人々、
それを見守る人々のドラマを描いたミュージカル「神戸 はばたきの坂」の
お稽古場にお邪魔してまいりました。

2010年公演の「Garantido(ガランチード)-生きた証-」で
ブラジルに生きた日系人の姿を描いた謝珠栄さん(演出・振付)が、
今回は移住者たちの祖国最後の一週間を描きます。

“はばたきの坂”というのは“国立神戸移民収容所”から神戸の港へ続く坂道。
この神戸の地からはばたいていった人々の物語を高橋知伽江さんの新作台本と
笠松泰洋さんの書き下ろし楽曲でミュージカル作品として創り上げます。
歴史に基づく様々な事実はもちろん、
登場するキャラクターが丁寧に創り上げられていて、
ひとりひとりがしっかりと役を生きています。

また、この作品ではオーディションで選ばれた
28名のアンサンブルのみなさん(コロス)が参加されることも特徴!
昨年12月から熱い稽古を行ってきた若者たちの奮闘もぜひお楽しみに♪

そして、メインキャストは。。。

コロスのみなさんとともにストーリーテラーの役割も担うのが、坂元健児さん。
優しい声、強い声、軽妙な声。。。
色とりどりの声で感情を表現し、物語を引っ張ります。

国立神戸移民収容所職員の丹波耕介を演じる坂元健児さん

耕介が移住者たちを送り出すという仕事に就いた理由、
坂元さんの強くやさしい歌声と温かい眼差しで語られる
耕介の“想い”を受け取ってください。

移住者たちは青森出身の横手ファミリー、
沖縄出身の平良ファミリーそしてブラジルから一時帰国中の戸波サキという女性を軸に描かれます。
青森と沖縄、日本の北と南から来た2つの家族が神戸の地で
新天地ブラジルの気候風土や文化などを学び、物や心の準備を整えます。

横手家の養女ミチヨ(彩乃かなみさん)、昇三(戸井勝海さん)、妻のスズ(土居裕子さん)

こちらは平良家、琉一の姉(萬あきらさん)、妻タカ(犬飼このりさん)、琉一(宮川浩さん)

それぞれの家族、人が移住する“理由”をもっています。
ふるさとを遠く離れる寂しさや不安ももちろんもっています。

剣幸さんの深みのある歌声が一人ブラジルへ帰国するサキの強さ、愛を際立たせます!

神戸での一週間が若いミチヨにどんな決断をさせるのでしょう。
彩乃さんのまっすぐな歌声がとても印象的。
耕介とのデュエットもあり、坂元さん彩乃さんの声の相性抜群です!!

不安があってもそれでも明るく前向きに一歩を踏み出そうとする、
萬さんのネーネーには元気をもらいます!!

両ファミリーの妻である二人にも絆が!
土居さんの包み込むような優しい歌声に励まされます!!

旅立つ人びとを優しく見守る北野医師(照井裕隆さん)。
照井さんは劇中もう一役ありますよ!

時にシリアスなやりとりも繰り広げられますが、
不安の中にも希望を感じさせるミュージカルナンバーが
作品としてのトーンが暗くなりすぎないように効果的に使われています。

そして、どのナンバーも感情によくマッチしているので、
まるで会話、台詞にメロディがついたような自然な形で表現されます。
もちろん、芝居、歌の力のあるメインキャストのみなさんですから
聞きごたえ、見ごたえ十分!

琉球舞踊に耕介、北野医師が参加する微笑ましいシーン。
耕介の人の良さがとってもいい感じなのです♪

東北と沖縄、それぞれのふるさとの味もしっかり楽しめます!!


この作品は兵庫県立芸術文化センタープロデュース公演で
4月末より開幕する兵庫公演を経て、5月に東京公演が上演されます。
今回、伺ったのは東京の稽古場で、
この後、メインキャストのみなさんも西宮へ場所を移して
コロスのみなさんと融合しより一層パワフルな作品になると期待大です!!

お稽古中のみなさんの雰囲気も抜群!
劇中で描かれている“絆”がまさにそのままカンパニーの中にも生まれている!そんなお稽古場でした。
本番がますます楽しみになりました♪

<公演情報>
2012年4月28日~5月4日 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2012年5月6日 新宿文化センター 大ホール

兵庫県立芸術文化センター
TSミュージカルファンデーション



おけぴ取材班&撮影:chiaki 監修:おけぴ管理人


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名前:山野上 寛
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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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