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12/04/25 「BAD GIRLS meets BAD BOYS」TAKAHIROさん×蒼乃夕妃さんインタビューレポ

2012年4月25日(水)13:00
「BAD GIRLS meets BAD BOYS DANCE LEGEND vol.1」
TAKAHIROさん×蒼乃夕妃さんインタビューレポ



ラスタ・トーマスさん率いる男性ダンス集団「BAD BOYS OF DANCE」と、
元・宝塚歌劇団トップスターの湖月わたるさん、水夏希さん率いる「BAD GIRLS」がガチンコ勝負!
ストーリーテラーとして、マドンナのワールドツアーにも帯同した日本人パフォーマーTAKAHIROさん、
さらに今年4月に宝塚を退団したばかりの元・月組トップ娘役の蒼乃夕妃さんの参加も決定した注目のダンスアクト「BAD GIRLS meets BAD BOYS」!

高い身体性を持ち、超絶技巧で見る者の目を釘付けにするBAD BOYSたちと、
宝塚歌劇星組、雪組のトップスターとして「男役のかっこよさ」を極めた達人、
湖月わたるさん、水夏希さんを中心に集まった妖しい魅力のBAD GIRLS。

ラスタ・トーマスさん×TAKAHIROさん、湖月わたるさん×水夏希さんに続くインタビュー第三弾!
TAKAHIROさん×蒼乃夕妃さんインタビュー取材の現場に立ち会わせていただきました!
(インタビュー内容は、梅田芸術劇場HP掲載記事と同じものです。
おけぴオリジナル写真とともにお楽しみくださいませ♪)


~TAKAHIROさん×蒼乃夕妃さんインタビュー~
(インタビュー・文:高橋彩子(舞踊・演劇ライター)

―蒼乃さんは3日前に宝塚歌劇団を退団なさったばかりですね。今、どんなご心境ですか?
(インタビューが行われたのは4月25日)

蒼乃)
まだ宝塚のわーっという勢いが止まっていない感じです。
まるで、通常の舞台の千秋楽が終わって次の公演が始まるまでのお休みのような感覚。
『BAD GIRLS meets BAD BOYS』のお稽古が始まったら、少し変わるのかなとは思っています。
でも、これからいろいろな方とお会いできると思うと嬉しくて、とてもポジティブな気持ちです。

―TAKAHIROさんは、宝塚出身の湖月わたるさんと『ELECTRIC CITY』でご共演済みですが、これだけ退団ほやほやの方は……。

TAKAHIRO)
初めてですね。
僕は2007年に大阪の世界陸上の開会式で振付をさせていただいた時、演出の小池修一郎さんのお誘いで、初めて宝塚歌劇団の舞台を観に行きました。
以来、何回か観ていて。今回共演する水夏希さんの『エリザベート』も拝見しています。
NYにいる時は無理なので、夕妃さんの舞台はタイミングが合わず、まだ観ていないんですが、宝塚って本当にキラキラした世界で、
最後に出演者の皆さんが大階段を降りてくると「ありがたや~」という気分になります。
普段は触れることのない夢の世界がそこにあるんですよね。

―その夢の世界からいらした蒼乃さんが、退団後ほどなく、今回のようなガチンコ勝負的(!?)なダンス公演に挑まれるのも話題です。
退団間際にご自身の公演として行ったミュージックサロン『VERY BEST OF ME』のご経験も、生きてきそうですか?

蒼乃)
はい。
男役ありきの宝塚ですから、娘役があんなに前に出て、自分がセンターを務めて公演をやるなんて、まずありえないことですし、不安もありました。
でも、集大成という感じで辞めるのではなく、最後まで挑戦がしたかったんです。
実際、やってみて、普段の大劇場での公演を主演男役の方が先生方と話し合って作っていらっしゃるご苦労を肌で感じることができましたし、スタッフの方々の有り難さも改めてわかりました。

―踊りの面ではどうですか?

蒼乃)
宝塚の普段の公演は、鬘にしてもドレスにしてもアクセサリーにしても、すごくボリュームがありますよね。
それが宝塚の良さでもありますし、自分自身もそうしたものに助けられていましたが、蒼乃夕妃一人としてどこまでできるだろうと考え、シンプルな装いで踊らせていただきました。
何も助けてくれない、ましてや相手役さんもいないという状態。
すごく良い経験になりましたね。

―身一つでサロンに挑んだ蒼乃さんの状況は、TAKAHIROさんが単身、NYにいらした時と通じるのではないでしょうか?

TAKAHIRO)
そうですね。
装飾に関しては、僕の場合、お金がなくてほしくても手に入らない状況だったから、
5枚で20ドルのTシャツを着て、トレーニングズポンみたいなものをはいて、NYのアポロシアターの舞台に立ちました。
そこでは1500人の観客が、良かったら拍手、ダメだったらブーイングで優勝者を決めるのですが、
僕はあの時、助けてくれる人がいなくてよかったなとも考えるんです。
どれだけ笑われても恥ずかしくても、知り合いがいないから、むしろへこたれずに自分の限界を出せた。
今は支えてくれる方がたくさんいるので、そちらも大事にしていきたいんですが、
装飾にしても仲間にしても、あるのとないのと両方を知っているのが良いと思うんですよね。
パンチは色々な方向から繰り出したほうがいいというか(笑)。

―TAKAHIROさんは、外国人との共演という意味で、蒼乃さんの先輩です。
蒼乃さんにアドバイスはありますか?

蒼乃)
ぜひ、お願いします。

TAKAHIRO)
まず、“自分は自分”でかまわないし、相手に合わせ過ぎる必要はない。
蒼乃夕妃として何を求めるかについては、いつもより多めに言うくらいでいいと思います。

蒼乃)
(大きくうなずく)

TAKAHIRO)
でも、これからアメリカへ武者修行に行くそうですから、既に立派にBAD GIRLSの一員らしい雰囲気ですよ(笑)。

蒼乃)
あはは(笑)。そうなんです。
今回の舞台のお稽古がワシントンで始まる前に、5月から一ヶ月ほど、アメリカを回ってきます。
ホテルもあまり決めず、行き当たりばったりで。

―ダンスレッスンなどにもいらっしゃるのですか?

蒼乃)
行くかもしれませんが、それが全てとは思わないというか。
人とのつながりや食べ物……すべてから吸収できると思うんです。
今はスポンジみたいな状態で、入るだけ入ってこい!っていう感じです(笑)。

―なるほど。何でもどこでも表現の糧になるというお考えも、TAKAHIROさんのスタンスと共通しそうですね。

TAKAHIRO)
そうですね。
僕は偏屈だから、吸収のしかたは夕妃さんとは違うかもしれないけれど、
いいクリエイションのためには、ダンス以外の見聞とか興味・関心が大事だというのは大賛成です。
普段歩く時も、今日は上だけを見て歩こうと決める日があったりするんです。
そうすると、「あ、こんなものがあったんだ」とか「この電柱ってこんなに傾いていたんだ」などと気づかされますよ。

蒼乃)
面白そう! 発見がたくさんあるでしょうね。今日、やってみます。

―やったことのないことをやったり、知らないもの・人に遭ったりというのは、怖くはないですか?

蒼乃)
怖いです。
でも、どれだけ苦しくても、お客様の拍手をいただければ吹き飛んでしまうというのは、
宝塚時代に教わってよくわかっていることですので。

TAKAHIRO)
僕の場合、新たなものに出会うというのが常にテーマなんです。
今回の公演でも、現場で出演者の個性をどんどん見せていただいて、キャッチしていきたいです。
ラスタもアイデアマンで「ああしよう」「こうしよう」ってその場でひらめくタイプですし、
こちらもモチベーションを上げて、出会いを楽しみたいですね。

蒼乃)
せっかくのコラボレーションですから、私もいろいろとキャッチしていだけるよう、がんばります。
それが表現する者の義務だと思うし。
根性だけはありますので、よろしくお願いします!

<インタビュー・終>

終始和やかに進んだインタビュー。
瞳をくるくると動かしながら語る蒼乃さんの表情から、
新しいチャレンジが楽しみでしかたない、という様子が伝わってきました!
それを見守るTAKAHIROさんもまるでお兄さんのような表情。
お2人が舞台上でどのようなコラボレーションを魅せてくれるのか、
今からとっても楽しみになりました♪
蒼乃さん、TAKAHIROさん、ありがとうございました!

<公演概要>
東京公演:2012年7月14日・15日 東京国際フォーラム ホールC
広島公演:2012年7月17日 アステールプラザ 大ホール
名古屋公演:2012年7月19日 愛知県産業労働センター ウインクあいち
大阪公演:2012年7月20日・21日・22日 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

<キャスト・スタッフ>
~出演~
【BAD BOYS】 ラスタ・トーマス&“BAD BOYS OF DANCE”
【BAD GIRLS】湖月わたる 水夏希 原田薫 蒼乃夕妃 矢野祐子
【The Storyteller】TAKAHIRO
~スタッフ~
【構成・演出】ラスタ・トーマス
【振付】ラスタ・トーマス TAKAHIRO 原田薫 エイドリアン・カンターナ
~曲目~
Michael Jackson Queen Prince U2 Black Eyed Peas and more

<プロフィール>
【ラスタ・トーマス】
1996年7月に第17回ヴァルナ国際バレエコンクールにてヴラドミール・アンジェロフ振り付けの「NOSTALGIA」を披露し、
男性として歴代最年少5人目、16年ぶりの金賞を受賞。
以降マイヤ・プリセツカヤ並びにパトリック・デュポン、
そして1998年3月には熊川哲也らの日本公演にゲストとして来日。
2007年「ラプソディ・イン・ブルー」で服部有吉、金聖響、TAKAHIROと共演。
ブロードウェイミュージカル「MOVIN’ OUT!」主演。BAD BOYS OF DANCE主宰・芸術監督。

【TKAHIRO】
米国APOLLOシアター殿堂入りアーティスト。
マドンナのワールドツアーダンサー、同ベストアルバムPV出演、
及びJAPANプロモーション総合演出、海外ブランドのショーなどで世界的に活動。
日本では2010年「SIX DOORS」主演・総合演出、2011年
「Electric City」Japan Tour主演・総合演出。
「たけしアート☆ビート」<NHK>、「徹子の部屋」<テレビ朝日>、
「情熱大陸」<TBS>(年間最高視聴率(2010年))その他、TV・ラジオ・雑誌・WEB など多数

【BAD BOYS OF DANCE (BBD)】
世界7大大陸に点在する若き才能を持つ男性ダンサーで構成される、
ダンスカンパニー。BBDのダンスはメンバーの並外れた身体能力と芸術性に支えられ、
バレエ界における男性ダンサーの限界を打ち破り、
世界で最もエキサイティングなダンスショーを提供することを使命としている。

公演HP
BAD BOYS OF DANCE HP
TAKAHIROさんHP

おけぴ管理人のラスタ・トーマスさんTAKAHIROさんインタビュー



インタビュー取材・文:高橋彩子(舞踊・演劇ライター) 
おけぴ取材班・撮影:mamiko  監修:おけぴ管理人


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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
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好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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