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12/07/29 文七元結 petit musical!稽古場レポ

2012年7月29日(水)15:00
望月龍平シアターカンパニー
『Re:落語的@empty space 文七元結 petit musical!』稽古場レポ

小さな空間で質の高い作品を発信する“望月龍平シアターカンパニー”。
2011年の上演が好評だった『落語的 文七元結』が帰ってきます!

落語、歌舞伎でもお馴染みの人情噺『文七元結』、
江戸の町を舞台に繰り広げられる可笑しくって
温かくてほろりとさせられる名作が、なんと、プチミュージカルに!

カンパニー主宰であり、脚色・構成・演出も手がけられる望月龍平さんの、
「再演にあたっては、みなさまには作品を成長させた形でご覧いただきたい。」
との思いから、ミュージカル仕立てになったこの公演。

お稽古場でもnanolineさん書下ろしのオープニングテーマが流れると心が躍ります♪
確認しながらの軽めの歌唱でもみなさんの美声が心地よく響く幸せな空間!

というのも。。。望月さんはもちろん、
先月の帝国劇場ルドルフのステファニー役も記憶に新しい吉沢梨絵さん、
オペラ座の怪人のウバルトピアンジ役で名を馳せた半場俊一郎さんをはじめ、
岩本潤子さん、沓沢周一郎さん、青木結矢さん、美元さん、大月さゆさん
などなどみなさま実力者揃い!(キャストは日替わりとなります)。

お芝居もシンプルで楽しい!緩急織り交ぜた気風のいい江戸言葉が飛び交います。
ここで、簡単にあらすじをご紹介しておきましょう。

腕はいいが無類の博打好きな左官職人の長兵衛。
仕事もせずに賭場で負けては女房子供に手をあげる。
一人娘のお久はそんな父を見かねて女郎屋に身を売り、
50両の金を工面する。女郎屋の女将はお久の心意気に惚れ、
借金の形にお久を預かるが来年大晦日までに返済すれば女郎として店には出さないという。
さすがに改心した長兵衛であったが、その帰り道、川に身を投げようとする文七と出会って…


そんな長兵衛には望月龍平さん。
見栄っ張りの強情っ張り、THE江戸っ子気質な長兵衛さん、なぜか憎めない魅力的な男です。


長兵衛の妻・お兼(トリプルキャスト)に半場俊一郎さん。
もう、長兵衛とお兼の絶妙の掛け合いには笑いが止まりません。一挙手一投足が可笑しい!!


情に厚い女郎屋「佐野槌」の女将に岩本潤子さん(鼈甲問屋の近江屋の旦那も!)。
岩本潤子さんとじっくりと長兵衛をいさめる言葉に愛を感じます。


近江屋の手代・文七に田中えみさん。まさに物語のキーパーソン、文七を熱演です。


あれ、お気づきですか?妻に半場さん、旦那に岩本さん、文七に田中さん?!
いくつかの役で男女が入れ替わってキャスティングされています。

この演劇的“嘘”がなんとも効果的で
特に半場さんのおばちゃんっぷりや何ともいえない“色気”はインパクト大!
きっと夢に出てきますよ。


(見てます!!)

(見つめています!)


他にもお久、佐野槌の番頭・藤助などなど魅力的で個性的な登場人物たちが繰り広げる、
可笑しくって心温まるお噺。
ある意味、理屈を超えたストーリー展開にも無理が無いのは、
日本人の心や身体に染み込んだ、“情”“粋”といったツボを心地よく刺激するからでしょう。

作品の作り上げ方もとても丁寧な望月さんの演出。

(岩本さん、半場さんに演出をつける望月さん)

直接的な表現だけでなく、影などを用いて暗示的に見せることで、
そのやり取りがかえって印象深くなるような、そんな予感のするシーンです。
他にも、それぞれのキャラクターの生い立ちや立場といった背景も丁寧に加味しながら、
落語が持つテンポの良さや笑いを大切にされている様子が印象的でした。


もうひとつのお楽しみは、上演される“空間”です。
客席数40程度のとても密な空間で、舞台と客席が一体となってお芝居を堪能できる贅沢!!

役者さんが近いと緊張してしまう。。。
という方もいらっしゃるかと思いますが。
落語さながらに“枕”(導入のトーク)から入り自然に物語で誘ってくれるなど、
いろんな仕掛けが用意されていますので心配御無用です!


さらに!
お兼役に3名(半場俊一郎さん、沓沢周一郎さん、青木結矢さん)、
女将に4名(兎本有紀さん、岩本潤子さん、美元さん、遠藤瑠美子さん)、
文七3名(吉沢梨絵さん、羽賀佳代さん、田中えみさん)、
お久は6名(大月さゆさん、大嶽ひとみさん、田中えみさん、平野麻美さん、千葉三春さん、平川めぐみさん)、
藤助4名(寺島速人さん、近藤真行さん、宮河愛一郎さん(Noism1)、小倉卓さん)という複数キャスト体制!

取材時にも、先ほどご紹介した以外にも青木結矢さんのお兼、平野麻美さんのお久も拝見しましたが、
台詞回しやテンポ感、前面に出る印象がそれぞれ異なり、
こんな見え方もするんだ。こう来るか!の連続でした。組合せの妙にも期待が高まります。

落語ならではの会話のテンポ、ミュージカルの高揚感、そして芝居の感動。
舞台の面白さが凝縮されたとっても気持ちよくなる作品です!


オケピ主催第6回おコンサートにゲスト出演してくださった小倉卓さんこのシーンもお楽しみに


2012年8月6日(月)~8月28日(火)
東京スクールオブミュージック専門学校渋谷第一校舎地下一階にて
望月龍平シアターカンパニーブログ



おけぴ取材班&撮影:chiaki 監修:おけぴ管理人


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名前:山野上 寛
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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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