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12/08/01 パリ・オペラ座の「ザ・カブキ」ベジャールの遺したもの試写会&トークイベントレポ

2012年8月1日(水)14:00
wowowプライム
「ノンフィクションWパリ・オペラ座の「ザ・カブキ」ベジャールの遺したもの」
試写会&トークイベント

今年5月にパリ・オペラ座にて上演された東京バレエ団「ザ・カブキ」。
日本文化を愛し、その魂(スピリッツ)を具現化したのは
世界的な振付師モーリス・ベジャール氏。
初演から26年、ベジャール氏が愛した日本の魂を、
「ザ・カブキ」という作品を伝承していくダンサーたちの姿を追う
ノンフィクション番組が2012年8月24日(金)にwowowプライムにて放映されます。

簡単に作品を紹介すると、
物語はおなじみの「仮名手本忠臣蔵」です。
忠義や自己犠牲など日本人の美意識などが凝縮された物語をベースに、
ベジャール氏が日本文化を取り入れながらバレエに仕立てた
東京バレエ団の傑作のひとつです。

そして劇場は、パリ・オペラ座。
番組中にも登場しますが、その外観、劇場に一歩足を踏み入れた時の
美しさは息をのむほどです。
そんな世界から厳選された演目しか上演されることのない
オペラ座での上演に向けての、東京での稽古風景や本番直前の
バックステージでの様子など文字通り密着取材。

今回は中でも、主演の由良之助を演じる二人のダンサーに
スポットが当てられます。

一人は初演から出演し、ベジャール氏からも直接指導を受けたことのある
ベテラン46歳のダンサー高岸直樹さん。
高岸さんはこの公演を持って「ザ・カブキ」をご卒業されます。
そして、もう一人は22歳、若手の新生・柄本弾(つかもとだん)さん。
これまでの蓄積、魂が継承される公演、
バレエの聖地でどう花開くか、是非お見逃しなく!

他にも番組中では、「ザ・カブキ」と歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」の
シーンとの比較なども行われ、その相違点はとても興味深いものでした。

この日はさらに、先述の高岸直樹さん、柄本弾さんによる
トークイベントも開催されました。
お二人は大阪の同じバレエ教室出身でもあります。

-お二人にとってこの作品、由良之助という役は。

高岸さん)入団して最初に頂いた主役がこの役です。
それから25年、作品とともに人生を共に生きてきたような感覚です。
この作品はその時々の自分を図る物差しです。

柄本さん)僕も入団して初めての海外公演で出演しましたが、
その時は討ち入りの一番後ろの列で先頭に立つ直樹さん(高岸さん)を
憧れと追いつきたいという気持ちで見ていました。
そしてこうして先頭の由良之助をやらせていただけました。
やはりその時の自分のステイタスを知ることができる作品ですね。

-柄本さんは初めてのオペラ座、しかも密着取材ということでしたが
いかがでしたか。

柄本さん)オペラ座の斜舞台で由良之助をやる、斜舞台で踊ること自体
初めてだったので無事に公演を終えられてほっとしています。
プレッシャーを払しょくしたのは、“開き直り”です。
始まってしまえば、オペラ座でもどこでも全力を出し切る、
それだけですから。

テレビカメラに関しても、初めはカッコつけてよく見せようとか
思いましたが上手くいかず(笑) やはり開き直り、
いつも通りのことをやるだけだと思ったので、
正直そんなに気にはなりませんでした。


-そんな若手の柄本さんを見ていて、高岸さんはいかがでしたか。

高岸さん)
彼は日本でのリハーサルの段階から日増しに成長していました。
具体的には身体に言葉がどんどん増えている、一つの動きに対しても
言葉が二つにも三つにもふくらみが出てきていました。
しかも彼は足腰が強いので、重心が低いほうが様になる日本のもの、
踏みしめるようなところはしっかりできていました。

何かを継いでいってもらいたいというのは無いんです。
ほかのダンサーだったら違っているかもしれませんが、
彼に関しては本当に自分をしっかりと持っているので、
たとえ壁にぶつかったとしても彼自身でそれを乗り越えていけます。
もちろんその手助けはしますよ!

柄本さん)
光栄です。
家の近くのバレエ教室に通い出したとき、直樹さんのことを知り、
そこから東京バレエ団を意識するようになりました。
こうして一緒にいろいろな役をさせていただく中で、
出来る限りのことを吸収していきたいと思っています。


-高岸さんの最後のステージで涙は?

高岸さん)
無かったですね(笑)
晴れ晴れとした気持ちになりました。
こうしてしっかりと後に続く人がいる安心感でしょうかね。
あとは、東京バレエ団という大きな看板を背負っていましたからね、
自分のキャリアというより公演を無事に終えられたことの
安堵のほうが大きかったように思います。

-ベジャール氏から直接指導を受けるなかで学んだことは。

高岸さん)
勉強し続け、前進、向上し続けることを学びました。


-最後にオペラ座という空間、海外での反応はいかがでしたか。

高岸さん)
イノシシが出てくるシーンなどで笑いが起きたり、
日本ではない反応が面白かったですね。
また、オペラハウスは客席との距離が近いので場面ごとに
拍手をいただくとき、気持ちの“熱”も伝わってきて、励まされました。

柄本さん)
踊っているときはいっぱいいっぱいでしたが、カーテンコールで
客席が明るくなったとき一人一人の方の拍手が本当に伝わってきて、
距離のせいか、オペラハウスという空間がそう感じさせるのか。。。
とにかくうれしかったですね。


「ザ・カブキ」のドキュメンタリーは8月24日夜10時より放送予定。
番組HP

9月1日には2010年にイタリア・ミラノスカラ座で上演された
「ザ・カブキ」も放送が予定されています(由良之助役は、高岸直樹さん)。
番組HP



おけぴ取材班:chiaki 監修:おけぴ管理人


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現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

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