監督: M・ナイト・シャマラン
製作: サム・マーサー/スコット・ルーディン/M・ナイト・シャマラン
脚本: M・ナイト・シャマラン
撮影: ロジャー・ディーキンス
音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:
ブライス・ダラス・ハワード / アイヴィー・ウォーカー
ホアキン・フェニックス / ルシアス・ハント
エイドリアン・ブロディ / ノア・パーシー
ウィリアム・ハート / エドワード・ウォーカー
シガーニー・ウィーヴァー / アリス・ハント
ブレンダン・グリーソン / オーガスト・ニコルソン
チェリー・ジョーンズ / クラック夫人
セリア・ウェストン / ヴィヴィアン・パーシー
ジョン・クリストファー・ジョーンズ / ロバート・パーシー
フランク・コリソン / ヴィクター
ジェイン・アトキンソン / タビサ・ウォーカー
ジュディ・グリア / キティ・ウォーカー
マイケル・ピット / フィントン・コイン
フラン・クランツ / クリストフ・クレイン
ジェシー・アイゼンバーグ / ジェイミソン
チャーリー・ホフハイマー
スコット・ソワーズ
M・ナイト・シャマラン
【おはなし】
1897年、ペンシルバニア州。
森の中。その小さな村は、外界との交流を一切絶って生活していた。
青年ルシアス(ホアキン・フェニックス)がケガを負い、瀕死の重体となってしまう。
盲目の主人公アイヴィー(ブライス・ダラス・ハワード)は、彼への愛を胸に森の外へと助けを求めに行く。
【コメントー泣ぐ子は見たー】
小学生のときだったか、秋田県男鹿のなまはげをテレビニュースで初めて目撃したときは、心底驚いた。 これが神事だとは、にわかには信じ難いものがあった。 こういった祝祭で面白く感じるのは、地元の人間がなまはげとして演技をしている点である。 映画「ヴィレッジ」は、森の奥地に孤立した一つの村の出来事を描いている。 なぜ森を出てはならないのか。 まるでおとぎ話のような設定だが、映画に流れる不穏な雰囲気は、この先きっと何かが起こってしまうであろう緊張感に満ちている。 姿の見えない怪物であったが、その存在は徐々に現実味を帯びてくる。 映画前半の、村の掟にまつわる怪物との心理戦は、最高に面白い。 怪物が本当にいることが分かってから、映画は主人公に苦難を与える。 M・ナイト・シャマラン監督は「シックス・センス」という映画で一世を風靡した過去がある。 そして「ヴィレッジ」においても、シャマラン監督の純粋な映画への想いは、とんでもない映画解体を行ってしまう。 散々家の中で暴れたなまはげが、帰って行く際に柱の角で小指をぶつけた。 |