04/11/02 フィデリオ@ウィーン国立歌劇場
2004年11月2日 (火) 19:30開演
平土間前部 右側3列1-2番@ウィーン国立劇場
178€
「フィデリオ」
小澤征爾のフィデリオです。
服装は、黒めのスーツの男性が多く、タキシードは見かけなかったです。女性は、日本人女性はやたら派手目の方を多くお見受けしましたが、普通に綺麗な格好だったらいいかと思います。男性でも4階席の方にはかなりラフなジーンズ姿の人もいましたが、入り口ではかなり浮きますので、それなりにジャケットなりを羽織っていった方がいいかと。ってか、そういう格好をしていった方が雰囲気や休憩時間楽しめますしね。
さて、肝心の舞台の方は、まず最初に舞台上に男性が出てきて何やらアナウンス。英語でもアナウンスしてくれるのかと思いきや、ドイツ語のみのアナウンス! なんじゃそりゃ!キャスト変更なのか何らかの注意なのか、何のことか全くわからずいきなり消化不良。
そして舞台は始まり、まずウィーンフィル&小澤征爾によるレオノーレ序曲。
最初で出だしがそろってなかったような気もしましたが、うーん、うまいなーという感じでした。
途中の2幕途中の幕切り替えの間に演奏していた曲は、最後の盛り上がりはこうこみ上げてくるものを感じました。やっぱり音楽って素晴らしいーって感じ。
席が1階前から3列目最右側で、ティンパニや管の音がかなり
大きかったけど、小澤征爾も見えて舞台もくっきり見えてとても満足。
ちなみにオケピの人結構リラックスして弾いてるんですよね。。演奏中にひそひそ話したり舞台観たり笑ったりしてる人もいました。
オペラ歌手の方は最初出てくる洗濯おばちゃん(看守長ロッコの娘マルツェリーネ)の声と二幕で登場する太ったおっちゃん(フィデリオの夫フロレスタン)の声が太くてすっごく伝わってくる感じ。
一方主役のフィデリオ(フロレスタンの妻で、政治犯として収容されている夫を助けるために男装してる女性)は見た目細めで綺麗なんだけど、やっぱり洗濯おばちゃんや太ったおっちゃんと一緒に歌うシーンでは、なんか弱い。ピンで聞けばすごいと思うんだけど、どうしてもこう比較してしまうんですよね。
ストーリー的には比較的わかりやすいんだけど、英語の字幕がぜんっぜん表示されないのはちょっとどうかなと。はしょりすぎやろうという感じです。これ、人がどこかでタイミング操作してるんでしょうか。。そうそう、この字幕ボード、各席の前についてるんだけど、これを観て舞台を観てという動作を繰り返すとめっちゃ眠くなるんですね。つかれちゃって。
幕間は日本から一人来ていたOLっぽい人とミュンヘン情報などを情報交換しながら、ミュンヘンも全然寒くないことを知ってショック。。。
二幕の最後は、めっちゃめちゃ人が出てきます。あんなに必要ないでしょうという位。この舞台、観るのは一回でいいな。でもその一回をここウィーン国立オペラ座で小澤征爾指揮で見れたのはとても幸せ♪
プチ情報としては、こっちはクロークが有料なんですね。あとパンフレットは3.5ユーロと安い。が全部ドイツ語。英語版くらい用意しなさいといいたい。あと、開演前とカーテンコールはみんな写真パシャパシャ撮ってます。舞台中にも撮ってる奴がいたみたいだけどあれは最低ですね。。でもこのオペラ座、ほんとに豪華だしグッズ売場なんてないし、スタッフもみんな正装って感じだし、今後ウィーンにいったら一回はここに足を運びたいなと思った夜でした。
終演後、劇場内が暑かったので、ステファンスプラッツ駅近辺までちょっと散歩してまた国立オペラ座の横を通り過ぎようとしたら、出口付近に日本人が十数人。ん?と思って近づいてみると、あっ小澤征爾が出てきた。。おおおっと思ってみてると、なんかみんなサインをもらったり写真を一緒にとったりしていて。。。。
少し遠めにぼぉーっとみてたら、うぉっ、小澤征爾さんがこっちに来てくれた!目があって思わず手を差し出して握手させていただきましたです。そのままスタッフの方数人に見送られるようにタクシーで颯爽と帰られていきました。
なんか余韻の残る幸せなウィーンの夜でございました。