05/11/17 カルメン@プラハ国立歌劇場
初カルメンです。昔ピアノ伴奏をしたことはあったけど、
オペラとして生で観るのははじめて。今回はストーリーを
じっくり予習してみました。
そこで注目したのが「ミカエラ」。
三つ編の純情な女の子。
ホセの幼馴染でホセを慕って田舎から出てきて、
山奥までホセを追いかけていく一途な女の子。
もともとのオペラの原作にはなかったのに、
カルメン、エスカミーリョ、ホセの3人だと皆悪人
だらけになるということで急遽追加された登場人物。
衛兵達の会話では「綺麗な子がきてたぞ」との台詞。
三つ編で、綺麗で、純情な女の子。おおおお!
しかもプラハ、美人が多い。これは楽しみー!
っとかなりの期待をいただいて観てまいりました。
1幕。ホセの母親からの手紙を握り締めてホセを
探しているおばーちゃんが登場。
?
おばーちゃん?
えーーー?
も、もしかして、ミカエラ???
でした。。。ショーーっク!
確かに、三つ編です。でも・・・でも・・・目が・・・・皺が・・・
ホセの母親そのものがきてしまったのではないかと。。
ソプラノの歌声もいまいちはりがなく。。これだと、ホセも
田舎に戻りたくないのは当然と思ってしまう。。
カルメンにほれてしまうのもわかる。こんなおばーちゃんに
山奥まで追ってこられても・・・ って思ってしまう。。
オペラってミュージカルと違って見た目より歌というのは
わかります。でも。。。やっぱり年齢は考慮してほしい。
カルメン、ホセ、エスカミーリョにベテランを起用したのなら、
せめてミカエラは若手を起用してほしかった。。
そのカルメンは、木の実ナナって感じでよかった!
声はめっちゃ大きくて澄んでて通る!オーラも
あって頼りがいもあって、うまいなって思いました。
そのカルメンと同じくらいよかったのが、カルメンに
付き添う二人の女性役のうちソプラノの方。
結構若めなんだけど、しぐさもかわいいし、
歌声がめっちゃ澄んでて綺麗。特に高音は聞きほれます。
この人いいなー!って人ができると観劇もとても楽しく
なります。彼女にミカエラやってほしい・・・
今日のカルメンは、こうした女性アンサンブルの歌声
がとてもよかったです。
一方。。ホセですが。うーん、ずんぐりむっくり小柄なホセ。
声にもいまいちパンチがありません。でも声ののびはよくて、
最後のストーカーと化すホセの演技はなかなかの熱演でした。
一幕最初の子供たちは、なんだかカチコチ。
ダンサーも、なんだかリズムにのりきれてない。
オケは、結構ずれるしはずすし。。
そして、指揮者の背が高い!
昨日ミッテルロージュ最前列でしたが、今日は1階最前列
センターだったんです。つまり指揮者の真後ろ。席に座った時は、
おおお、すごい、邪魔者が何もないと思っていたんだけど
甘かった。。指揮者の背が高くて、オケピから肩がでてるんです。
もう頭が邪魔で邪魔で。。。最前列だと、センターじゃなくて左右
をとった方がいいですね。。
でもカルメンって楽しい!序曲からいきなりあの有名な曲だし、
間奏曲もなかなか切なくていいし、4幕のにぎやかな出だしも最高。
ホテルに帰ってから、メトロポリタンのカルメンの映像を観たんですが、
ミカエラ最高・・・でした。うーん、今日のカルメンは、ミカエラのイメージ
ダウンが影響したためか、いまいちな感じでした。残念。
今日は、土産屋さんめぐり。ボヘミアグラスやウッドクラフト、
スーパーなどでいろいろ物色。お昼ごはんは昨日もいったテスコの横
にあるビアホール「ウ・メドヴィク」。安い、美味い、最高ですここ。
ちなみにチェコにきて覚えた言葉は2つ。
「イーペーパブロバ I.P.Pavlova」。ホテルがある駅の名前です。
この言葉はかなり流暢にいえるようになりました。で、トラムで
降りる時いっつも「ナメトロ」っていってるので、ナメトロってどういう
意味かなって地球の歩き方で調べたりしてものってなくて???
って感じだったんですが、今日判明ナメトロじゃなくて、ナ・メトロ
でした。つまり、メトロに乗り換えができるということだったんですねー。
というわけで、チェコ語のこんにちはもありがとうも覚えず、
イーペーパブロバ ナメトロ しか覚えずにチェコを発つことになりそう。