06/11/15 魔笛@エステート劇場
昨日ブラチスラバで一泊してしまったので、午前中は
ブラチスラバで少し観光。ドナウ川でたたずんだり、
オペラ劇場をみにいったりしてました(ちとしょぼい。
でも演目はすさまじい。有名演目をことごとくやってる)。
12時40分のEuroCity でプラハに戻り(17:20着)、
着替えて、エステート劇場へ。演目は「魔笛」。
1階平土間5列目2番。値段は
昨年バイエルン国立歌劇場で初めて観て大感動したオペラです。
観客の人は、地元の人がちょっとおしゃれをしてきてる感じでした。
まずびっくりしたのが、開演前に幕がおりてない。
幕はあがったまま。で出演者とみられる人が舞台上で
ストレッチをしている。宮廷の服装をした人も舞台上を
うろうろ。しかもダンサーとみられる出演者が、客席の
知り合い(?)に手をふったりしている。なんなのだー
と少しだけ不安になる。
で、そのままの勢いで舞台ははじまりました。
ストレッチをしていた人はほぼそのままの姿勢で
バックダンサーのような形で、最初の序曲にあわせて
踊ってはりました。もしかして最後までダンスのみ?と
不安になりましたがちゃんと侍女3人組が登場して安心。
でもタミーノが襲われるモンスターの登場に私は気づかず。。
布で蛇を表現していたみたいなんですが。。
さて、で今日の魔笛、まず美術装置が基本的に大きな「布」のみ。
この布を山に見立てたり、宮廷に見立てたりします。
これはよくできてるんだけど、2幕も同じような感じの
演出が続いたので、ちょっとあきるというか最後の方は
新鮮味が消えてたかなー。
そして実は今日の魔笛、「チェコ語」だったんです。
そう、このエステート劇場ってチェコ人のための劇場らしいんですよね。
なので、チェコ語なのか。。でもなんか歌曲にぴったりと
はまってる感じがしました。あれが日本語だったらあわないんだろうなー。
ではもろもろの感想を
・主人公のタミーノが見た目もろザラストロ!
おなかがでっぷりとした悪役系の顔付きなので(笑)、最初夜の女王の侍女に
発見されるシーンや、パミーナと出会うシーンでは少し違和感が。。
でも声はいいテノールでした!
・開演前、白いドレスをきた、やたら落ち着いた綺麗な女性が私の右後方に座ってるなー
と思ってたら、開演後、いきなりそこにスポットライトがあたり、パミーナとして舞台上
にでていかはりました。このパミーナ、めっちゃセクシーで美人でした。
・ザラストロがちょっと普通すぎて。。声もあまり低くない。
・舞台上方にドイツ語と英語の字幕がついてたのはちょっと嬉しかった。
日本で日本語のオペラを上演する時ってまず英語字幕はないんだろうなー。
・夜の女王のアリアは・・・やっぱりこれ難しい曲ですよね。。厳しい
でも彼女の台詞の声は好き♪
・私が大好きな天使3人組は・・・ なんか振り付けやせりふをちゃんと
覚えてないっぽいのでは? 横をちらちらみたり、オケピのある一点をずっと
見続けてる(そこに台詞が書いてるのかーもしかして!?)
・オケもいまいちな気が。。低弦と管が・・・
あまり音が揃ってないと思うんですよね。。
・パパゲーノとパパゲーナが出会う私が大好きなシーンがすごくあっさりと
流されていた。うーん、時間的にカットしたんだろうか。でもここはカット
してほしくなかったなー。
今回の舞台、確かに少し新鮮ではあったんだけど、
満足度的には低い。。でも軽めという意味では庶民的でいいのかも。
明日はプラハ国立歌劇場にて、ミッテルロージュから
オペラ「ナブッコ」を観劇します。
下の写真はスロバキアのホテル「KYJEV」からの部屋からの一枚。