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06/09/21 文楽仮名手本忠臣蔵@国立劇場

2006年9月21日(木) 10:30
国立劇場小劇場
9月文楽公演 国立劇場開場40周年記念
通し狂言「仮名手本忠臣蔵」第一部
1階17列10番

文楽、人形劇って、今まで正直あまり興味わかなかったんですね。
先週会った方も、文楽に今はまっててっとおっしゃってたんですが、
今日観てそのイメージが変わりました!!!!

面白い!! すごい!  すごいぞ日本の伝統芸能!

正直、はまってしまいそうです。
以下、今日のこの思いを思いつくままに書いてみます。

・太夫という語り手がストーリーを語り、人形の台詞を話すんですが、
 この太夫が段組ごとに変わって、それぞれみな特徴あって面白いのです。
 話し方、間、台詞の使い分け、人形とのタイミング、お見事でした。

・音は基本的に三味線で、時々効果音っぽいのもでてくるんだけど、
 この三味線で涙を表現したり、感情を表現したりしてて面白いのです

・人形遣い。プラハでみた粗雑な人形劇と全然違った。動きがとてもとても美しい。
 手の感じ、動き、しぐさ、本当にお見事でした。切腹のシーンなんて
 一つ一つのしぐさと太夫の台詞から感情が伝わってくる感じだったし、検死役の
 役人が最後、草履をぬいで、刀をつつんだ紙をとるシーンとかとても
 人形を遣ってやってるとは思えないくらい。
 また、人形が座布団かたづけるとことか、ちゃんと二つ折りにして
 持っていったり、お上の封書を懐から出すときも普通にすっと取り出す
 んじゃなくて、微妙なためと動きで、なんかすごーいと感動してました。
 馬とかも出てきて、その馬にのっちゃったりするんですよー。

 また、完全に顔を覆った人形遣いさんと、顔を出した主役級の人間遣いさんが
 いるんだけど、顔が出てる人の中に人間国宝の方もいて、人間国宝の方が
 こうして生の舞台で観れるなんてすごい!と感動してしまいました。
 顔が出てるんだけど無表情かと思いきや、微妙な顔の動きや目の動きから
 なんか伝わってくるものがありました。人形遣いが完全に黒子に徹するより
 こうしてお顔を出されているというのも、観る方にとっては面白いです。

・休憩の後、ふと解説ラジオが500円だったので、借りてみたんですが、
 これ、めっちゃいいです!最初から借りとくんだった。ちなみに最初から
 借りると、開演15分くらい前から解説をしてくれるし、休憩中も解説して
 くれます。この解説がまたわかりやすくて、上演中も邪魔にならなくて
 タイミングもばっちしでうまいんです。ライブで解説してるのかと思うくらい。
 また、借りようかどうか迷ってる私に対してラジオコーナーのスタッフの方が
 とても親切にいろいろ教えてくださってのが好印象でした。
 ちなみにこのラジオ、上演中に、太夫が話している言葉の解説をしてくれたり
 ストーリーの補足をしてくれるんですが、一番いいなと思ったのは、人形の
 動きをタイムリーに解説してくれるんです。例えば、切腹のシーンで由良助が
 塩谷判官のところにあわてていこうとするのを若狭助(だっけ)が静止するシーンで、
 なんで静止させたか、なんで刀を脇に置いたのか、とか。すっごくよくわかりました。
 これ、英語版もあるんですよね。これだったら、外人に自身もって薦められます。
 550円という価格も非常にGOOD。

・舞台セットが気持ちいい。気持ちいいという表現も変ですが、例えば幕やセットの切り替わりの
 動きがスムーズで軽やかで、かといってちゃちくなくて、イメージにぴたっとあってる感じ。
 人形が前後に移動する際やそでにはけるシーンもとてもスムーズ。ずっと感心してました。

・キャラクター的にいろんなキャラがでてくるんだけど、コミカルなキャラもいて、
 私も思わず笑いました。太夫さんのしゃべり方も面白いし、人形の動きがほんとに
 うまいんですよねー。

国立劇場自体はじめてだったんですが、小劇場といいつつ、結構大きい。
でも後ろの方でも十分楽しめます。太夫と三味線は舞台の上手の方にせり出した
ところで語ってくれて、しかもその内容が字幕で舞台の左右に表示されるので
だいたいつかめます。そこに解説ラジオがあったらもう鬼に金棒。双眼鏡は
もっていっとくにこしたことはないと思います。

そして、客席はなんと満員!ほんとに満員で、チケットも今日のは完売だそうです。
お客さんは、ご年配の方が多かったけど、若い女性もちらほら。でも私と同じ位の
男性はほとんどいませんでした。まー平日のお昼時ですからねー。あと、劇場の
休憩コーナーや外の椅子とかがなんか快適です。なんというかこうせかせかしてなくて
落ち着く感じ。これだと一人で観にきてもここでお弁当食べたくなる感じ。

またぜひ観にいきたいです。文楽、面白い!しかもミュージカルほど高くない!
(一等5700円、二等4700円。学生はもっと安く観れる!)。おすすめです!
そして私はこれを外人の観光客の人にとても薦めたい!みてほしい!


皆様からのコメント



ごぶさたです。
文楽このところ手薄です。行ってません。
あれ、終演後に楽屋に行くと、恐れ多いことにあの人形さわらせてくれるし、あのスケールの小さな舞台も、くるっと回る太夫の屏風裏も、人形師の髪結いや衣装づくりの現場まで見せてもらえるですよ。
つーか、誰かなじみの人に連れて行ってもらわなきゃいけない訳ですが。
こんど都合が合えばお連れすることも可能です。
ここんとこ2年ほどのブランクが……



初めまして。
国立劇場の解説ラジオ(イヤホンラジオ)のことが書いてあったので、思わずお知らせしたくて書いてしまいました。
実は、きのう(10/16)に国立劇場大劇場の「元禄忠臣蔵」を職場の慰安会で行ってきたのです。イヤホンガイド付で初めての利用だったのですが、こちらに書かれていたように、すごくよかったです。
観劇(感激)後、職場のある人がライヴと聞いたのですが、と劇場の人にに質問したところ、そうですと答えられたのです!!!
録音だと舞台と合わないので、見ながら解説していますと言ってました。すごいです。
みんな、えっ録音じゃないのとびっくりしてました。
多分、小劇場の方もライブではないでしょうか。
それなのに、ライブとどこにも表示してないし、使用している人のほとんどが知らないのでは・・・・
もっと、大々的に宣伝してもいいのではと思いました。

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名前:山野上 寛
mail:cs@okepi.jp
出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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