06/11/12 SPAMALOT@SCHUBERT THEATRE
2006年11月12日(日) 19:00
1階A列3番 @ SCHUBERT THEATRE
SPAMALOT
素晴らしい!
顔がゆるみっぱなしであっという間の2時間!
実は、事前に映画版で予習をしたのですが、
映画、見はじめてすぐ、チケットをとったことを後悔したのです。
ドタバタ喜劇みたいな感じで最後まで展開するんですが、
とにかく、なんかホームビデオで撮ったような映画で、
今日の公演は全く期待してませんでした。
が!今日、最初のシーンで、これは面白いぞってピーンときました!
出だしがいい舞台は最後までいいという法則、この作品でもまさにそう!
最初、イングランドをフィンランドと聞き間違えて
おおいに盛り上がるフィンランドのお祭りのシーンからはじまるんですが、
その後は基本的には映画と同じ展開なんだけど、映画より脚色や演出が
とてもうまいんです。随所で登場するアンサンブルの人たちの
好演が支えているというのも大きいかも。
Lady of the lake という映画にない女性も登場しますが、この方が
また歌がうまくて、それでいてコミカルな演技もこなせて、なかなか
いい助演ぶりでした。
そして今日もっともいいって思ったのは、最初瀕死の役で登場して、後半で
ゲイのひ弱な王子として登場した方。この方、多才だー。
とてもひきつけられます。そしてこのゲイのひ弱な王子を、王女からの
助けと思って助けにいく騎士が、ゲイになっていくシーン、ここの
演出とダンスがかなり面白くて、うーん、リピートしたい。
観客席もほぼ常時大爆笑。言葉遊びもかなり多く取り入れられてて、
例えば台詞の中でシンボルと発音したら、オケピのシンバルが
ジャーンといって(間違えて)応えたり、そういう簡単なのは
わかるんですが、あぁここ何いってるのか知りたいっていうシーンのオンパレード。
観客の参加もあったりして、例えば、聖杯のありかが、「D101」
って表示されて、それは何の数字だーみたいな謎解きになり、
座席番号ではないかということで、Dー101に座ってる人を
どけたらその下に聖杯があって、その座ってたお客さんをステージ上
につれてきて記念撮影パチリとか、最後の結婚式のシーンで花嫁が
ブーケを客席にポーンと投げて若い女性がそれをキャッチとか、
楽しむということにとことんこだわってできた素晴らしい作品。
さすがトニー賞受賞作!
終わった後も、舞台上部に歌詞がでてきて、みんなで熱唱でした。
原作とかよりも、やはりそれをどう舞台化するかってとこがポイント
なんだなーと改めて思いました。