06/11/14 MARY POPPINS@NEW AMSTERDAM THEATRE
2006年11月14日(火) 20:00
バルコニー3階B列102番 @ NEW AMSTERDAM THEATRE
MARY POPPINS
昨年、上演開始直後のロンドンで観て大興奮した「メリーポピンズ」。
アメリカでも上演開始ということで、どんなメンバーなのか、
またどんな演出なのかとても興味があって観てきました♪
席はバルコニー席。3階の前から2列目。
この劇場、すごい急勾配なんですが、3階席でも舞台が結構近くて
ほとんど双眼鏡なしで楽しめます。
感想ですが、1幕が終わった時点では「あれ、子供向けアレンジ?」
とちょっと落胆してたんですが、2幕終了後は、絶賛! すーばーらーしーーい!
キャストは、バートはなんとロンドンと同じ人!(多分)
メリーポピンズは、違う人でしたが、歌はとてもよくて
ロンドンの彼女にかなり近い(ロンドンの彼女の方がもう少し高かったと思う)
ただ、うーん、ロンドンの彼女のイメージが強すぎて、
ブロードウェイのこの方は、ちょっとぱっと見た目が
おばさま風(失礼。多分年齢は若いと思う)で、少ーしどたどたした印象
なんですよね。ロンドンのメリーは、姿勢がよくて、顔も体系も
オードリーヘップバーン並みで、階段を上半身が上下動せずに
ススーって感じでのぼっていったのがめちゃめちゃ気持ちよかったんだけど、
アメリカのメリーは、上半身が普通に上下動するので、普通な感じでした
(逆にそこでちょっと滑稽なしぐさをして観客の笑いを誘ってましたが)。
スプーンを子供になめさせるシーンやバートの頬にキスするシーンでは、
ロンドンの時は、ふわぁぁって思ってたんですが、アメリカのメリーは
そういう感情はうまれず。。
でも最後3階席の目の前に現れた時、ウィンクしてたのをみて、このメリーも
好きになってしまったんですけどね。でもほんとこの演目、印象の中にメリーの
占める割合はめちゃめちゃ大きいです当たり前ですが。先日のスパマロットなんて
かなり分散型でしたから対照的だなと。
演出は、ロンドンと結構変わってたと思います。
最後の台詞とかも、ロンドン版よりも、ストレートによりわかりやすく
台詞が加えられてたような気がするんだけど、衣装や演出も、よりオーバーに、
よりストレートに、よりわかりやすくなってたと思います(だから子供向け
かと思ってしまったというのもあるかも)。
セットのベースは一緒と思うけど、細かな、例えばバートの描く絵とか
(ロンドンでは地面にも描いてた)、大きな大きな傘とか、最後の旅立ち方とか。
最後は圧巻です。あのシーンのために、あの劇場の天井にあのセットを作ったのかーと。
美術セット(奥行き感とか、凧やスカイウォークの演出)、
照明の使い方(これもほんとにうまい。客席にぱーって光が
飛び散っていく様とか。星がきらめく感じとか)、雪の降る感じとかほんとにうまい。
メリーがいろいろなものを出していく手品みたいな演出や、
箱に入れた人形が人になるシーンとか、どうなってるの!?というシーンの連続。
ただ、今回、ロンドンに比べて、キャストの全体的なレベルはどうだったのかなぁ
というのが少し残念。すごくよかったのはバートとお手伝いのおばさん。
お母さんは歌はちょっときついし(伸ばす部分が聴いててつらかった)。
男の子もちょっと不安定、そしてアンサンブルの歌がちょっと残念なレベルで、
ダンスにもきれがなく、バラバラ感もあり。。
また、私の後ろを陣取っていたガキ共が最悪で、ばりばりお菓子は
食べるわ、ビニールをがさがさするわ、あれやこれや話すわ、
舌打ちをしまくるわ・・・ 私の隣のおじさまが「シャラップ!」
といってくれたんだけど、まったく効果なく。。そのくせ最後のシーン
では「メアリーポピンズ カミング バァーーック、キャー、ヒューッ」
と叫びまくってました。まぁ最後は私もそう叫ぶ気持ちはわかったけれども・・
子供の反応はみてると面白いです。興奮すると叫びまくりです。
キスシーンで、ヒーヤーァみたいな声で恥ずかしいわ的な高い声を
あげてたのは笑えました。大人も、かなり大声で笑ったり、いいと思った
シーンでは、かなり長い拍手。これはみてて気持ちいい。
最後は本当におお盛り上がりで、ほとんどオールスタンディング状態でした。
ただ、個人的には、ロンドンのメリーをリピートでもう一度観たい。
[NY観光メモ]
今回もまた3日目から不眠症状態。うーん、観劇の刺激のせいか・・
ホテルのロビーでぐだーっとしていたら、昨日ついたばかりという
日本人の方とお知り合いになり、タイムズスクエア探索。
レッドロブスターのお店で海老。普通に美味しかったです。